■『TAKAタイチ興行 チャレンジ!』
12月9日(火)東京・新宿FACE
観衆:532人(超満員札止め)
●第1試合 30分1本勝負
○菊タロー
(6分25秒 横入り式エビ固め)
×がばいじいちゃん
【試合経過】
歌手の稲葉リノさんがが『TAKAタイチ興行』のテーマ曲「Rowdy 〜TAKA TAICHI〜」を歌ったのち、オープニングマッチで菊タローとがばいじいちゃんが対戦。じいちゃんのお年寄りムーブで場内が大爆笑に包まれる。
すると、菊タローが秘密兵器の登場を予告し、中邑真輔の入場テーマ曲「Subconscious」が場内に鳴り響く。ところが、そこへ現れたのは・・・中邑のモノマネで知られる中邑ちんすけ! これで場内は大盛り上がりとなるが、ちんすけは何もせずに退場。勝負には何の影響もなかったが、最後は菊タローが横入り式エビ固めで3カウントを奪った。
●第2試合 30分1本勝負
△真霜
(9分39秒 ノーコンテスト)
△本間朋晃
【試合経過】
本間のセコンドにはKAIENTAI-DOJOの関根龍一、真霜のセコンドには凶月(まがつき)の仲間であるタンク永井と雄馬がつく中、試合がスタート。ところが、序盤から永井と雄馬が試合介入し、真霜が試合の主導権を握り続ける。
すると、本間がブレーンバスターで逆襲し、逆水平チョップ連射、串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャー、小こけし、逆片エビ固めとラッシュ。ところが、雄馬の接近に気を取られてしまい、真霜がバックドロップで逆転。延髄斬り、スピンキック、カウンタージャンピングキック、シャイニング延髄斬りなどで猛攻を見せる。
その後、本間はラリアットとカウンターこけしロケットで逆転。そこからこけしを狙うも、永井に妨害されて自爆してしまう。しかし、追走式バックエルボー、ラリアットで巻き返す。
続いて本間はこけし落としを狙うが、雄馬を警戒して中断。その後、永井がレフェリーを突き飛ばし、両陣営の選手が乱闘を開始。ノーコンテストの裁定が下った。
●緊急試合 2vs3ハンディキャップマッチ
関根龍一
○本間朋晃
(2分29秒 こけし→片エビ固め)
×雄馬
タンク永井
真霜拳號
【試合経過】
第2試合終了後、関根が「ノーコンテストなんて納得いかない!」とマイクアピール。すると、本間も超ハスキーボイスで完全決着をアピールし、そのまま2vs3のハンディキャップマッチがスタート。いきなり凶月が乱闘に持ち込み、本間に集中攻撃を浴びせる。
しかし、本間が永井と雄馬を両腕ラリアットでなぎ倒し、関根が真霜と永井へトペスイシーダをお見舞い。さらに、関根が雄馬にこけしを投下し、本間が“本家”こけしでとどめを刺した。
●第3試合 30分1本勝負
○エル・デスペラード
(7分46秒 横入り式エビ固め)
×NOSAWA論外
【試合経過】
NOSAWAが握手と見せかけて不意打ちし、場外戦へ持ち込む。そして、マスク剥ぎ、イスを悪用したラフ攻撃などで攻め立てる。
劣勢のデスペラードは、ヘッドシザースホイップでNOSAWAを投げてコーナーに激突させ、低空ドロップキック、横からのスピアーで逆転。ところが、NOSAWAが急所攻撃で流れを引き戻し、シャイニングウィザードからまたもやマスクへ手をかける。
さらにNOSAWAは止めに入ったレフェリーを突き飛ばし、再びシャイニングウィザード。そして、ラ・マヒストラルで押さえ込むも、クリアしたデスペラードが急所攻撃をお返し。間髪入れずにスクールボーイで丸め込み、3カウントを奪った。
●第4試合 30分1本勝負
○鈴木みのる
(7分41秒 レフェリーストップ)
×外道
【試合経過】
外道が、鉄柱、パイプイス、ロープを悪用し、鈴木の腕に集中攻撃。さらに、変型脇固め、チキンウィングアームロックでギブアップを迫る。
外道がなおも腕を取りに行くと、鈴木が瞬時に脇固めへ切り返す。そして、ミドルキック連射、フロントハイキック、串刺しフロントハイキック、ランニングローキックなどで畳み掛ける。
続いて鈴木はスリーパーホールドを繰り出すが、外道が腕攻撃で巻き返し、トラースキックから外道クラッチ。ところが、鈴木が顔面パンチで動きを止め、ジェットスタンプから逆落とし。そして、立ったままスリーパーホールドで絞め上げ、外道を失神させた。
試合後、鈴木は大荒れでなおも外道に暴行。さらに、何の罪もないセコンドをパイプイスが変型するまで殴りまくった。
●第5試合
×タイチ
(8分25秒 赤霧)
○矢野通
【試合経過】
READY TO KISSのミニライブのあと、第5試合でタイチと矢野が一騎打ち。ゴングが鳴ってもタイチがまったく闘おうとせず、矢野が「何なんだ、こいつは!? だったらやんねぇ、バカヤロー!」と言い残し、青コーナー側の入場口からバックステージへ消えてしまう。
さすがのタイチも困ってしまい、「ホントに帰っちゃった??」などと言いつつ、矢野を追いかけてバックステージへ。ところが、直後に矢野が赤コーナー側の入場口から現われ、リングイン。そのまま場外カウントが進むが、タイチが慌てて戻って来た。
その後、両者はお互いを罵り合いながらリングを挟んで睨み合い、そのままグルグルと回り出す。そして、カウント19で同時にリングへ飛び込む。すると、タイチが急所にキックを浴びせるが、矢野はすぐさまマンハッタンドロップで報復。
矢野の攻勢は続き、クッションを外して金具をむき出しにしたコーナーへタイチを叩きつける。しかし、タイチも負けずに矢野を金具へ激突させ、串刺しアックスボンバー、カウンターアックスボンバーで逆襲。そして、矢野の突進をかわしてまたもや金具へぶつけると、タイチ式外道クラッチで3カウントを狙う。
さらにタイチは、矢野の急所キックをかわして反対に急所を殴ろうとする。ところが、矢野がその動きを読み切り、タイチを突き飛ばしてレフェリーと衝突寸前にする。そして、急所攻撃から赤霧で丸め込み、3カウントを奪った。
【試合後コメント】
タイチ「矢野ツー、矢野ドオリ! 正々堂々とやれよ。あんなプロレスしかできねぇのかよ!? おまえがやったのって何だよ!? コーナーはがしてキ○タマしか殴ってねぇじゃねぇか、コノヤロー!
俺のキ○タマは2個しかねぇんだから。おまえと試合してたらみっつもよっつもキ○タマ必要だよ。次、あいつとやるときよ、キ○タマ5個も6個も用意してやるから。これで終わりと思うなよ、コノヤロー。反則するヤツは俺は一番嫌いなんだ、コノヤロー! あとはTAKAに託した」
●第6試合 30分1本勝負
×TAKAみちのく
(13分48秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)
○石井智宏
【試合経過】
TAKAが石井の痛めている右膝に狙いを定め、ドラゴンスクリューで倒す。そして、鉄柱を悪用した足4の字固めで追撃
しかし、石井がボディスラムで叩きつけ、逆水平チョップ連射。さらに、TAKAのエルボー連打を受け止めて1発のエルボーで倒すと、バックドロップ、逆水平チョップ連射で追い討ちをかける。
だが、TAKAがカウンタートーキックで追撃を断ち、アックスボンバー、ドラゴンスクリューで逆襲。さらに、ブレーンバスターを仕掛けた石井を反対に投げ捨て、串刺しアックスボンバー、串刺しニー、アックスボンバー2連発と猛攻。
すると、石井がパワースラムで逆襲し、エルボー&逆水平チョップ連射、串刺しラリアット、ブレーンバスター。しかし、次のパワーボムから逃れたTAKAが、低空ドロップキックで反撃。そして、ジャーマンスープレックスをバク宙で回避すると、その場飛びニールキック、低空ランニングニーアタック、膝十字固めとラッシュ。
次にTAKAは串刺しアックスボンバーを繰り出すが、石井が受け止めてパワーボム。ところが、TAKAはサミングで不意打ちしてスクールボーイで丸め込み、すぐさま逆さ押さえ込みへ繋ぐ。すると石井は、サミングを回避して顔面にヘッドバットを見舞い、スライディングラリアットで追撃。
ここで石井はブレーンバスターの体勢で持ち上げるが、TAKAがサミングで脱出。そして、トラースキックを叩き込み、カニばさみからラ・マヒストラル。だが、これを返した石井がカウンターラリアットで巻き返し、垂直落下式ブレーンバスターで勝負を決めた。
試合後、石井は至近距離でタイチを睨みつけて退場。その後、タイチがまったく動けないTAKAに向け「チャレンジしてみたわいいが、やっぱりダメだな俺らじゃな」などとマイクアピール。これで場内から「そんなことない!」といった声が飛ぶが、「ボロボロじゃねぇかよ」とTAKAを指さして苦笑する。
すると、今大会の実行委員である鳥沢氏が、「ちょっと待った。イヤに弱気になってるけどさ、こんなもんじゃないよね!?」と2人に確認。そして、少し早いクリスマスプレゼントとして、1月25日(日)に千葉Blue Fieldで『TAKAタイチ興行 チャレンジ2』の開催を発表。さらに、その対戦相手をランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.のKESにすると、その場で決定した。
思わず驚愕して何度も確認するタイチだったが、ファンは「TAKAタイチ」コールで後押し。すると、TAKAがようやく起き上がり、マイクアピールを開始。
TAKA「タイチ、見ろ。『TAKAタイチ興行』、超満員!(※大拍手) 1年前によ、間違って(IWGP Jr.タッグ)ベルト獲ってよ、思いつきと勢いだけで始めて、『TAKAタイチ興行』今日で1周年だよ(※大拍手)。俺たちはよ、誰にも期待されてねぇ雑草なんだ。でもよ雑草は踏まれても立ち上がって来るよな? 俺たちみたいによ。俺たちも何度も何度もバカにされ、ケチョンケチョンにされてよ、今日もヘビー級相手にケチョンケチョンにされたよな? ランスとスミス、いいじゃねぇか! やってやろうじゃねぇかよ。じゃあよ、1本じゃ勝機薄いからよ、得意の3本勝負でやろうぜ(※大拍手)。そうすればよ、1本ぐらい獲れるかもしれない。そうすればよ、あいつら動揺してよ、2本獲れるかもしれない。そしたら俺たちJr.どころかよ、NWA、IWGP、タッグチャンピオンになれんじゃねぇのか? チャレンジは何回やったっていいじゃないか。だから、TAKAタイチvsKES、やってやろうじゃねぇかよ!!(※大拍手)」
最後はTAKAが「ペ、来い!」とデスペラードをリングへ呼び込み、「TAKAタイチ・ペ! 3番!」のコールをファンと合唱した。
【試合後コメント】
TAKA「いや〜、キツかったな、ヘビー級」
タイチ「2個しなかないタマが1個しかなくなったよ」
TAKA「いや〜石井智宏、27、8年前にシングルやったきりだけど、まあ凄いね。岩みたいだよ」
タイチ「やっぱり無謀だったな。邪道・外道だよ、やっぱり俺ら(の相手)は」
TAKA「でもよ、せっかく次チャレンジ、チャンス来たんだから」
タイチ「ブッ壊れるよ。俺らがよくわかってんだよ、恐ろしさは」
TAKA「まあよ、こんな機会じゃなきゃできねぇしよ。1周年という形で今回もめだたく超満員札止めになって。俺らもまだまだ捨てたモンじゃないだろ」
タイチ「みんなが見たいけど見れないカードを提供してるっていう、自信はあるから」
TAKA「とりあえず次はTAKAタイチ対KES。プラスなんかやんねぇとな。プロデューサー、頼むぞ」
タイチ「次回はまたTAKAといろいろ考えて、また新日本じゃ見れないようなカードを、なんか考えま〜す!」