真壁刀義選手が10月18日、今年5月にグランドオープンした、大阪市阿倍野区の日本一高い超高層ビル、『あべのハルカス』にて、『桑原塾番外編 トークショー&サイン会』にゲスト出演した。
同所でのイベントに新日本のレスラーが参加するのは、6月のオカダ・カズチカ選手に次いで2人目。
同ビル内のスポーツ用品店『フィットネスショップ』の販売促進イベントとして行われたものだが、トークショーは観覧無料とあって大勢のファンがステージを取り囲んだ。
それだけでなく“スイーツ真壁”として知られていることもあり、通りがかりの来店者も「誰が来てるの?」と覗き込むなど、時間の経過とともに観覧者の輪が膨らんでいった。
MCを務めたグリコ・パワープロダクション創設者でもある桑原弘樹塾長に呼び込まれた真壁選手は、トレードマークのチェーンを首に巻いて登場(ちなみにこのチェーンの重さはIWGPヘビー級のベルトと同じ8kg)。
「真壁!」の声に、「呼び捨てにするな、コノヤロー!」と凄んでみせたものの、その後は独特の口調で笑いを誘いながらトークは進んでいった。
「彼ほど下積みからトップまで、デスマッチやハードコアも含めて幅広く経験したレスラーはいない。まさにプロレスをトータルで知り尽くした男」と紹介された真壁選手。
それだけにケガも多いが、「プロレスラーほどケガや痛みに対する感覚が一般人からかけ離れた人種はいない」の言葉には「(感覚が)おかしいだけ」と何事もなかったかのように笑わせた後、「ケガをして、そこで闘いを止めてしまったら、その選手の価値は落ちちゃう。どんな手を使ってでも倒してやろう、引っ繰り返してやろう、ぶちのめしてやろう、すごい試合を見せてやろうっていう本能で立ち上がってる」とレスラー魂を表現。
さらに「ケガの大きさ? そんなの動けるか動けないかで判断する。アキレス腱を切ったのは別にして、ヒザの関節に軟骨が挟まって曲がらなくなったり、試合中に記憶が飛んでるのはしょっちゅうだから。大流血も当たり前。ケガしたらトレーナーの指示を仰ぐけど、練習を休むってなるとストレスになっちゃう。だから、軽いウエートでもいいからって練習して、なかなか治らない。わかってても、そうしちゃう」と激しい生存競争のなかで生き残りを懸けるプロレスラーならではの苦悩も吐露した。
そんな真壁が「こんなこと言いたくないけど」と言いながらも、現在の新日本を見渡して評価するレスラーとして名を挙げたのは中邑真輔。
「アイツを頂点から引きずり下ろして、俺がトップを取った。その時、アイツは地の底まで落ちた。これで終わりかと思ったけど、アイツがスゲェのは、そこから這い上がったこと。這い上がっただけじゃなく、“クネクネ”って呼ばれるスタイルを始めた。最初は『コイツ、バカじゃないの?』って思ったヤツは多かったはず。だけど“いやよいやよも好きのうち”で、そのうち、あれが出たらファンが喜ぶようになった。それを確立した中邑は、ある意味ホンモノ」
その後、会場に集まったファンだけに贈るスペシャルプレゼントとして、“スイーツ真壁”のリポートコーナーへ。同ビル内に店舗を構える『POIRE』(ポワール)の辻井良樹グランシェフが登場。
真壁選手が「(取材抜きで)帝塚山の本店に行ったことある」と言うほど、関西では有名なスイーツ店のトップが直々に出向いて自信の3品を献上するとあって、さすがの“スイーツ真壁”も緊張気味。
イチゴのプチシュークリーム、マロンケーキに続いて出されたのは、血統書付きのプレミアム・ミルクアイス(1個1,000円)。それぞれをすっきりしたコメントで紹介した。
最後は次の目標として、「(“スイーツ真壁”として)自分の顔を売ってるけど、プロレスラーとしてトレーニングも続けてるし、いつでもチャンピオンシップに挑戦したい。いろんなベルトがあるけど、俺はテッペンしか狙ってない。俺にとってのテッペンはIWGP(ヘビー級)だし『G1』。それしか興味ない。あと、今の新日本の闘いに飽きてる人もいると思う。その人を俺のプロレスで目覚めさせてやる」と宣言。「いずれ本気ですべてを懸けて闘わなきゃいけない時が来ると思うんで、それが終わった後にまた大阪に来るんで、その時はまた来てください」とメッセージを贈り、「今日はサンキューな」の言葉でトークショーを締めくくった。
その後、場所を移してのサイン&撮影会も大勢のファンがリング上とは異なる、もう一つの暴走キングコング顔に触れた貴重な時間を過ごした。
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