3月8日(土)、都内・有明コロシアムで開催されたプロレスリング・ノアの『「GREAT VOUAGE 2014 in Tokyo」方舟進章〜有明春の陣〜』に新日本プロレスの永田裕志、内藤哲也、CHAOSの矢野通、飯塚高史、YOSHI-HASHI、そして獣神サンダー・ライガーの6選手が出場した。
“初遭遇”内藤vsKENTAがいきなりヒートアップ!! CHAOSは暴走反則負け!! ライガーが佐野の30周年を好サポート!!
メインイベントにはGHCヘビー級王者の永田裕志が登場。杉浦貴を挑戦者に迎え、2度目の防衛戦に行なう。
最初に仕掛けたのは杉浦。ローうに押し込んだ永田にクリーンブレイクすると見せかけて、強烈な張り手を放ったのだ。これで永田にも火が点いた。杉浦と真っ向からエルボー合戦を展開。さらにお互いにフロントキックを顔面にぶち込み合った。これに競り負けた永田は杉浦のエルボーにもダウン。
ブレーンバスターも逆に前方に投げ捨てられた永田だったが、杉浦の串刺し式のスピアーをコーナーで自爆させるとミドルキックを連打。さらにアームブリーカーで右腕にダメージを与えていく。この右腕攻めで流れを掴んだ永田は杉浦を追い込んでいく。
しかし、杉浦のフロントキックを食らって形勢逆転。リング中央でガップリ組み合ってからは中年ズリフトで投げられ、さらにスピアーも被弾。また、ロープに飛んだところをニーリフトで迎撃され、フロントキックで場外に落とされるなど、流れを杉浦に渡してしまったかに見えた。ところが、永田はカウンターでエクスプロイダーを場外で決めると、再びキック攻撃を連打。杉浦より先にリングに戻ると、両手を広げてフラフラしながらノアファンを挑発。
ところがリングに戻ってきた杉浦に串刺し式のヒザ蹴りを見舞おうとしたところで逆にキャッチされ、ターンバックルへのパワーボムを被弾。さらに杉浦の串刺し式ランニングニーを連続で被弾し、ジャーマンでも投げ飛ばされる。永田も浴びせ蹴りでダブルダウンに持ち込んだものの、続くフロントキック合戦をスピアー食らって悶絶。
すぐさま杉浦のアンクルホールドに捕まってしまう。逃げても逃げてもリング中央に引き戻される。なんとかロープに逃げても、ロコモーション式ジャーマンで叩きつけられ、エルボーでダウンさせられる始末。
だが、永田も勝負を諦めていなかった。杉浦がトドメのオリンピック予選スラムを狙ったところを逆に右腕をキャッチ。そのままアームブリーカーで叩きつけると、白目式の腕固めだ! さらに雪崩式のエクスプロイダーを決めた永田。立ち上がった杉浦目がけて、フロントキックで突っ込んでいった。ところが、杉浦は蹴り足をキャッチ。逆に永田をジャーマンでターンバックルに叩きつけた。
ここで杉浦からエルボー連打を食らった永田。なんとか立ち上がり、リング中央で杉浦とエルボーと張り手を打ち合うものの、打ち負けて前のめりにガックリとダウンだ。勝負あったかと思われたが、ここから永田は大中西ジャーマン、ブレーンバスターを連続で決める。杉浦もオリンピック予選スラムで投げ返せば、今度は永田がバックドロップ。両者一歩も譲らない展開。
ダブルダウンで立ち上がった両者は張り手とエルボーの打ち合い。しかし、競り負けたかと思われた永田は、延髄斬りで逆転。さらにニーリフトで杉浦を黙らせる。そして、得意のバックドロップ! これを返されると、最後は伝家の宝刀・バックドロップホールド! 見事に3カウントを奪い、永田が2度目の防衛を飾った。
試合後、なんと超危暴軍のマイバッハ谷口が刺又を持って乱入! ベルトを巻いて呑気に敬礼ポーズをして写真撮影をする永田を襲撃。不意打ちを食らった永田はマイバッハボムの体勢に捕まってしまう。と、ここでなんとライガーが全速力でリングイン! マイバッハに掌打をかまして、追っ払ったのだった。
■3月8日(土) プロレスリング・ノア
「「GREAT VOYAGE 2014 in Tokyo」方舟進章〜有明春の陣〜」
東京・有明コロシアム大会 観衆・6000人
第9試合【GHCヘビー級選手権試合 60分1本勝負】
◯ 永田裕志〈第21代王者〉(26分32秒 バックドロップホールド) 杉浦貴 〈挑戦者〉 ×
※第21代王者・永田選手が2度目の防衛に成功
■永田裕志のコメント
ライガー「おい、レフェリー! ちゃんと見とけよ! タイトルマッチだろうが! おまえんとこの選手だろう! ナメんじゃねえぞ、おまえら!」
──永田選手、まずは乱入などがありましたが、2度目の防衛のお気持ちを聞かせてください。
永田「死闘だな。死闘だ、死闘。強烈だ、強烈」
──何が強烈だったのでしょうか?
永田「杉浦そのものだ。人間凶器か、あれ? 何度かぶっ飛びそうになったよ。何度かぶっ飛びそうになったけど……(急に声が大きくなり)飛ばねえんだな、これが、ハハハハ! 修羅場の数が違うゼア!」
──杉浦選手とはアマレスでも同じ種目、同じ階級でした。
永田「俺はバルセロナのオリンピックを目指したよな。杉浦はアトランタ、シドニー目指して、お互いオリンピックの夢はかなわなかったけどさ、この有明コロシアムのメインで、20数年経って闘うってさ、俺的には思うところはありましたよ。プロのリングのメインで闘う、このGHCを賭けて。まあ、俺のひとりよがりかもしれないけど。たいがい強烈に殴り合って、蹴飛ばして……。お互い最後、立てなかったもんな。紙一重だったかもしれないけど、勝ちは勝ちだよな。さあ、ノアに敵がいなくなったか。と、言いたいところだけど、変なのが来たな? なんだ、あれ?」
──マイバッハ選手の乱入がありましたけど、おそらくこれは挑戦表明ということだと思うんですが、いかがでしょう?
永田「あんなのが挑戦していいのかよ、このGHCに? この崇高なる地球規模の王座に。あんなのが挑戦したら、このベルトが地に落ちないか? かと言って、ノアに敵いねえもんな。いっそ、新日本で防衛戦やるか?」
──次防衛しますと、ノアの選手以外では最多防衛となります。その記録についてはいかがですか?
永田「さあ? 先のことのような気がするな? 俺はもっと先を見てるからな」
※ここでなんとマイバッハが再び乱入! 永田を襲撃し、首を絞めていたぶり、やりたい放題やってから引き上げていく
永田「(マイバッハが去ってから)ゴホッ、ゴホッ……。グヘェッ……。西永さん、なんだよ、あれ……。西永さん……グヘェッ、グヘェッ……(そのまま退場)」
“初遭遇”内藤vsKENTAがいきなりヒートアップ!! CHAOSは暴走反則負け!! ライガーが佐野の30周年を好サポート!!
撮影/山本正二