いよいよ近づいてきた、1月4日(土)『バディファイトpresents WRESTLE KINGDOM 8 in東京ドーム』。新日本プロレス最大のクライマックスであるこの大会を前に、カウントダウンインタビューを敢行!!
第9回は、内藤哲也を迎え撃つIWGPヘビー級王者、“レインメーカー”ことオカダ・カズチカ選手が登場!
■「中邑さん、棚橋さんが力を合わせて、ようやくボクに勝てる」ということ
──さて、オカダさん。まず昨年のことになりますが『東京スポーツ社制定2013年度プロレス大賞』MVPの獲得、おめでとうございます。2年連続の快挙となりますね。
オカダ いや、あたりまえすぎて、「うれしい」という感情は全然出てこないですね。IWGPのベルトを獲ったときも、「とくに頑張ったから」という感じではないので。
──では、昨年中は、とくにMVPを意識して試合はしてなかった?
オカダ そうですね。べつに自分は、MVPのためにプロレスやってるわけじゃないっすから。
──ただ、他の選手にMVPを獲られたら、気にはなるんじゃないですか?
オカダ まあ、それも何年後の話になるのやら。ずっとボクがMVPを獲り続けて殿堂入り扱いになれば、ようやく他の選手が選ばれるかも知れませんけど(ニヤリ)。
──MVPとしてもレベルの違いを見せる、と。ただ、このMVP獲得という知らせと同日に、オカダ選手にとっては、屈辱的と言える結果が発表されました。
オカダ そうですね…、同日に知らされました。
──ドームのダブルメインイベントを決めるファン投票の結果、IWGPヘビー級王座戦がセミファイナルに“降格”となってしまいました。率直にこれを聞いたときの感想は?
オカダ まあ、べつに。「ああ、そうなんだ」というぐらいですけどね。
──今回の投票結果について、対戦相手の内藤(哲也)さんが大きく関係していると思いますか?
オカダ いや、対戦相手はとくに関係ないっすね。いままでも相手が誰だろうと、メインで自分が王座戦をやってきてるわけですし。単純に「チャンピオンとして、オカダ・カズチカというレスラーが中邑&棚橋に勝てなかったのかな」と。だから、相手がどうとかではない。「ボクの存在感がその二人に負けたのかな」という感じで。
──珍しく謙虚な発言ですね。
オカダ まあ、言い換えれば、「あのお二人が力を合わせて、ようやくボクに勝てる」ということじゃないっすかね(ニヤリ)。
──さすがです。その二人に対して、「お手並み拝見」みたいな部分はありますか?
オカダ そうっすね。でも、会見でも言いましたけど。正直、「中邑vs棚橋にそんなに投票する人がまだいたのか?」って感じですよ。だから、この感覚は懐かしいですね。ボクが凱旋帰国した2012年1.4東京ドームのときみたいに、誰も認めてくれてない状況に似てるというか……。
——あのときは、オカダさんも、かなり非情な大ブーイングを浴びましたから。
オカダ ええ。ただ、結局はそのあとファンは“本物”に気づくわけですからね。だから、今回も「本当はどっちがメインにふさわしかったか?」。それが、大会が終わったら、みなさんもわかるんじゃないですかね?
──なるほど。2013年最終シリーズに至るまで、何度も前哨戦を繰り広げた内藤選手のことは、どうご覧になっていますか?
オカダ いいんじゃないすか? 後半だんだんエンジンがかかっててましたからね。まぁ、内藤さん…、思ってたよりはいいレスラーじゃないですか? ただ、俺と「同じレベルだ」なんて勘違いしないでほしいっすけどね。
──最終シリーズやタッグリーグでは、オカダさんの挑発に対して内藤さんがつかみかかってきたり、完全にスイッチが入ったように見えました。
オカダ 入ったというか、こっちが入れてあげたというか(苦笑)。まあ、タッグリーグが終わって以降は、内藤さんも照準をコッチ一本に絞ったのか、そのへんで「変わったかな」という感じはありました。
──それ以前は、オカダさんも内藤さんにかなり辛辣でしたよね。
オカダ フフフ。いまもそんなに変わらないですけどね。でも、ようやく内藤さんもスイッチが入ったみたいですし、いままでと違うのであれば少しは楽しませてもらえそうかな、と。
──周囲から「新世代のライバル同士」として見られることについてはいかがですか?
オカダ 周りがどう見ようが構いませんけど。ただ、ボクにとっては「ライバルではない」ですね。
——あ、内藤さんはライバルとは認めていない。
オカダ ハイ。ボクのライバルといえば、棚橋弘至・中邑真輔ですから。……コレ、個人じゃないですよ? “二人合わせて”ライバルです。一つになって、ようやくライバルというか(ニヤリ)。個人ではべつになんとも思わないっすね。
■内藤さん? ヘンに狭い視野でこだわってるから、空回りしてるんですよ
──ただ一方の内藤さんは、かねてよりオカダさんのことを強烈に意識しています。
オカダ (ため息をついて)……なんか、そういうこだわり。もう捨てちゃったほうが、もっとおもしろくなるんじゃないですかね? へんに狭い視野でこだわってるから、「空回りしてるんじゃないかな」って。
──『G1』に優勝して以降、一部ファンからは内藤さんにブーイングが飛ぶ場面が増えました。
オカダ 11月の大阪大会でボクが呼び出したときはかなりのブーイングだったので、「コレ、どうなんのかな?」とは思いましたね。でも、年末に行くにつれ、内藤さんのブーイングも減って、歓声も増えてきたんじゃないすか?
——ようやく上り調子になりつつありますね。
オカダ フフフ。とはいえ、内藤さんとはくらべものにならないレベルの歓声がボクにはありますけど。まぁ、ドームでは、キッチリと内藤さんの夢を夢のまま、終わらせてやりますよ。
──今回はメインの中邑vs棚橋の一戦との勝負にもなると思います。
オカダ そうですね。さっきも言った2012年の1.4でボクが凱旋帰国して、そのあとすぐ2月の大阪で棚橋さんから、ベルトを獲ったときはまだ半信半疑だったじゃないですか? で、そのあと(2012年3月の)内藤戦を経て、みなさん掌を返すようにブーイングから声援に変わって。
——たしかに、棚橋さんを倒したあとは、“驚き”で、そのあとの内藤さんを倒してから、ファンがようやく認め始めたというか。
オカダ ええ。だからね、今回もドームが終わった後、棚橋&中邑推しだった人たちが掌を返すようしてやろうかな、と。そういう意味では、燃えてますね。
──期待しています。最後にこの一戦への意気込みをお願いします。
オカダ とくにありません。……ただ、自分からしたら、ファンの目を変えるのは、とくに無理しなくてもいい。ごく普通にやれば、おのずと内容も結果も付いてくると思うんで。
——気負うわけではなく、いつものスタンスは変わらないと。
オカダ まぁ、IWGPヘビー級王座戦をすることに変わりはない。ボクはいつもどおり、メインのつもりで試合をするだけです。あくまで普段どおりの自分の試合をします。まぁ、そういう意味では、内藤さんは、シッカリと精一杯、頑張ってください(ニヤリ)。
『バディファイト presents WRESTLE KINGDOM 8 in東京ドーム』
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『NEW YEAR DASH!!』
2014年1月5日(日)18:30〜
東京・後楽園ホール
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