• 2024.3.14
  • #Topics
【無料公開】「オカダとウィルが去ったあとの“空白の期間”を埋めるべき選手は、自分が一番ふさわしいと思ってるよ」『NEW JAPAN CUP』2回戦に出撃!“優勝候補”ザック・セイバーJr.に直撃ロングインタビュー!!

春の最強戦士トーナメント、『NEW JAPAN CUP 2024』は早くも中盤戦! 2回戦のしんがりに登場するのは、優勝候補筆頭のザック・セイバーJr.。

多くの退団者、新世代の台頭など、激動の2024年の新日本マットで、いまこの男は何を思うのか?

※このインタビューは『NEW JAPAN CUP 2024』開幕前に収録

撮影/山本正二

■『NEW JAPAN CUP 2024』
3月15日(金)  17:30開場 18:30開始
大阪・金岡公園体育館
●住所:大阪府堺市北区長曽根町1179-18
●アクセス:大阪メトロ御堂筋線 新金岡駅 徒歩約12分)
アクセスマップ https://sakai-espa.com/topics/kanaoka/map.pdf (金岡公園体育館HP)
チケット情報 ☆対戦カード
※駐車場は数に限りがございますので、できるだけ公共交通機関のご利用いただいたり、お乗り合わせでのご来場にご協力をお願いします。
※チケットは各社WEBサイト・コンビニ店頭端末で大会当日19:30まで販売いたします。

・ローソンチケット  https://l-tike.com/order/?gLcode=54259 ローソン・ミニストップ店頭Loppi
・イープラス https://eplus.jp/njpw/ ファミリーマート店舗
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/njpw/ セブンイレブン店舗
※会場の当日券売場では17:00から発売いたします。
※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。

■タナハシは非常に聡明で知的な男だ。だから、レスラーの誰かがNJPWの社長になるとしたら、間違いなく彼だろうと俺は思っていた。


――さて、ザック選手、『NEW JAPAN CUP』の話題に入る前に、今年のこれまでのことを振り返ってみようと思います。

ザック ああ、今年はもう19試合くらいNJPWでは試合をしたと思うよ。まあ、『FANTASTICA MANIA』には出なかったけどね。

――リングの内外でいろいろなことがありましたね。まず、棚橋弘至選手が社長に就任した直後の試合から、あなたと棚橋選手の戦いはスタートしました。あなたにとって驚くべき出来事でしたか?

ザック タイミング的には驚くべきことだったかもしれないが、結果的にはそう驚くことではなかったと思うよ。タナハシはこれまでNJPWで活躍し続けてきたわけだし、最終的にはNJPWの社長になるであろうということは、多くの人たちが考えていたことだと思うんだ。タナハシは非常に聡明で知的な男だ。だから、レスラーの誰かがNJPWの社長になるとしたら、間違いなく彼だろうと俺は思っていた。

ただ、彼は自分のプロレスに対してとても誇りを持っているから、それはもっと先のことになると思っていたよ。だから、驚かされたけれども、彼の社長への就任に関しては、彼以上にふさわしい人物はいないし、まさに適任だと思う。経営陣と現場のレスラーが分け隔てられることなく、より自由なコミュニケーションが取れるようになるんじゃないかな。

――あなたもいつか経営陣としての仕事をやってみたいと思ったことはありますか?

ザック コーチとして若いレスラーたちを育てるという役割は、確かに魅力的だね。俺自身が会社の経営に役立つ存在であるかどうかは分からないが、俺は自身の意見を持っているし、その情熱もある。だから、いつか俺の持つ力を会社の経営に役立たせることができるかもしれないとは思う。だが、これまでに成し遂げてきたことを振り返ると、俺はレスラーとしてはキャリアのスタート地点に立ったばかりなんだ。まだまだ先の道のりは長いよ。

――NJPWのフロントに社会主義的な考えを持つ者がいたら、おもしろいことになりそうですけど。

ザック プロレスビジネスの資本主義的な構造の中でも、俺が実行できることは間違いなくある。どこまで俺が考えていることが浸透するかは分からないが、もし実現したら会社にとって大いに刺激になるだろうな(笑)。

■二人(オカダとオスプレイ)が退団して、“空白の期間”ができてしまうのは明らかだ。その空白の期間を埋めるべき選手は、自分が一番ふさわしいと思っているよ。


――先月、オカダ・カズチカ選手とウィル・オスプレイ選手という2人のビッグスターがNJPWを離脱しました。「彼らの穴を埋めなければならない」というプレッシャーは感じますか?

ザック まあ、オカダとウィルが残るシナリオがあったとしても、2024年は俺がNJPWのトップ・メインイベンターになる年でなければならないと思っていたよ。NJPWで戦い始めたときからそう思っていたんだが、ここ数年もずっと同じように考えていたんだ。だが、2人が退団して空白の期間ができてしまうのは明らかだ。その空白の期間を埋めるべき選手は、自分が一番ふさわしいと思っているよ。

――2人が去ったことについてはどう感じていますか? 2人のNJPWでの最後の試合はかなり対照的でしたね。

ザック 片方は非常に西洋的な別れ方で、もう片方は非常に日本的な別れ方だったと思うよ。オカダの去り方は、他の日本国内のレスラーと同じような去り方だったと感じる。オスプレイは心の内をさらけ出すタイプで、オカダに比べてよりエモーショナルなタイプだから、あのような去り方はとても彼らしいよな。

――あなたは大阪でのドッグパウンドケージマッチのような、血で血を洗うような試合をしたうえで退団したり引退したりすることはないでしょうね。

ザック 絶対にないよ。俺は新聞を読みながら、環境音楽を聴きながら外出をするタイプだよ(笑)。電車に乗っても、誰も俺には気が付かないんだ。それが俺の理想的な引退後の姿さ。

――オカダ選手と棚橋選手のラストマッチが行われましたが、試合の順番はメインやセミではありませんでした。逆に10人で行われた外国人レスラーによるケージマッチはメインになり、ザック選手とブライアン・ダニエルソン選手のシングルマッチはセミファイナルで行われました。これは、メインやセミの試合には、日本では日本人レスラーがいなければならないという通説を覆し、日本で外国人レスラーがどれだけ通用するかということを物語っていたのではと感じます。

ザック 俺とウィルの哲学とまではいかないけれども、ウィルは毎晩のようにケージマッチをやるようなレスラーではないが、アレはきっと彼がやりたかった試合なんだ。俺とブライアンの試合は、俺が自身のキャリアでやりたかったことの集大成だった。どちらの試合も日本の観客の心に響いたんだ。俺もウィルも日本に来てからだいぶ時間が経ったが、これって非常に大きな成果だと感じるよ。

■ブライアンとはできれば世界中のリングで試合をやりたいね。NJPWやAEWのリングじゃないところでさ。こういう試合なら、すべての大陸でやることができる。


――ブライアン選手は試合後に、あなたが世界最高の技術を持つレスラーだと認めましたね。

ザック ブライアンとの初対戦で俺のキャリアが大きく変化したのは明らかだし、もう2度と試合をすることはないだろうと思っていたんだ。俺があのような試合ができるのは、世界で彼だけなんだ。もし、あの試合が俺の最後の試合だったとしたら、あのレスリングスタイル自体が無くなってしまう可能性もあったくらいさ。ホロ苦い気持ちだよ。いつか、俺と同じような、あのレスリングスタイルに情熱を注いでくれる選手が現れることを願っているんだけれども、今はまだそういう選手は現れていないな。

――あなたとブライアンはテクニカル・レスリングの第一人者です。

ザック これまでのキャリア上で“負けたビッグマッチ”はすべて、サブミッションを狙おうとか、レスリングで勝とうとかいろいろ考えすぎてしまい、ある種のトンネルに入り込んでしまっていた状態だったんだ。俺は頑固だから、勝てると思ったときには絶対に勝たないと気が済まないんだよ。

――なるほど。

ザック 大阪でのブライアンとの試合でも、少なくとも何百年もプロレスの代名詞のような技である十字固めでヤツをピンチに追い込むことは、ヤツをノックアウトするよりもずっとテクニカルなことだったんだ。最終的に俺たちは二人ともタップアウトすることはなかったが、『レスリング・オブザーバー』(アメリカのプロレス業界メディア)は「技能賞」の選手に俺を選ばないといけないよな。

――ブライアン選手は3回の試合のうちの2回は、中立地での試合開催を提案しました。

ザック なんだか国際水域の問題みたいだな(笑)。 でも、彼とはできれば世界中で試合をやりたいね。NJPWやAEWのリングじゃないところでさ。こういう試合なら、すべての大陸でやることができる。南極でどれだけプロレスが盛んなのかは分からないけれども、それでもやれるんじゃないかな?

■NJPWにこれだけの若い才能が一度に同じ時期に集まったという事実は、これまでのNJPWの歴史において長い間なかったんじゃないか?


――離脱者が相次ぎ、今年の『NEW JAPAN CUP』は若い才能に注目が集まっています。あなたはTMDKで藤田晃生選手のことを指導していますが、次世代の才能ある選手たちがどんな感じなのか、何か見識はありますか?

ザック 俺は明らかにフジタに“入れ込んでる”よ。でも、俺が彼をTMDKに入れたかった理由、そしてそれ以前に俺がEVILとやりあっていたときに彼に助けを求めた理由は、彼が成功を収めるために不可欠な展望を持っていることに気づいたからなんだ。教えなければならないこともたくさんあるが、生まれつき持っている才能もある。俺はデビュー戦のフジタにそれを垣間見たんだ。あの年齢であの存在感、若手の中では誰よりもレベルが高いところにいるよ。

――非常に高評価ですね。

ザック 令和闘魂三銃士とやらがいるが、実際には三人ではなく、令和闘魂五銃士、いや、令和闘魂六銃士と言ってもいいのかもしれないな。でも、NJPWにこれだけの若い才能が一度に同じ時期に集まったという事実は、これまでのNJPWの歴史において長い間なかったんじゃないか? 少なくともこの数十年の間はなかったはずなんだ。みんな能力は高いよ、でも、トップレベルにジャンプアップできるかどうかが肝心なんだ。それは選手自身が明確なセルフイメージを持つことができなければ成しえないんだ。

――具体的にお話していただけますか?

ザック レスラーはファンと本質的なコミュニケーションができなければならないし、語らずとも彼らに伝えたいことを示さなければならないんだ。ファンは本当に鋭いよ。彼らは俺たちの本心を読み取ることができるんだ。マイクに向かって「俺がエースだ!」と叫ぶのは、彼らに自分をアピールする最良の方法ではないんだ。ツジ(辻陽太)は自分が何をすべきなのかをよく理解していると思うし、その点で彼がヤツらの中で一番年上なのは理にかなっていると感じるよ。

――おっしゃる通りですが、あなたは『NEW JAPAN CUP』が始まる前の段階から多くのファンたちに支持されていますね。

ザック オスプレイとオカダがいなくなったから、代わりに俺がステップアップしなければならないという問題ではないと思うんだ。『NEW JAPAN CUP』は初挑戦で優勝したし、もちろん今回の『NEW JAPAN CUP』に対する準備もできている。俺はプレッシャーは全く無いが、若い選手たちにとってはプレッシャーだろうな。

―― あなたは『NEW JAPAN CUP』過去の優勝者ということもあって、すでにシードとして2回戦進出を決めていますね。

ザック じつはそれが嫌なんだよ。俺のエゴは、1回戦からトーナメントを戦わずに優勝したとしても満足することは無いんだ。まあ、俺は最近、永田裕志とタイガーマスクにシングルマッチで勝っているから“良し”としようか。

■ナリタは確かに「ハウス・オブ・テラー」にいた方がずっといい選手だよ(笑)。カツヨリ・シバタのクローンとしてではなく、あのような彼を見ている方がずっと面白い


――あなたはシードなので、3月15日大阪・金岡の初戦(2回戦)では、かつてのタッグパートナーであるタイチ選手か、NJPW WORLD認定TV王座を賭けて戦ったこともある成田蓮選手と対戦することになります。

ザック ナリタは確かに「ハウス・オブ・テラー」(ザック選手は「トーチャー」と呼ぶのを拒否している)にいた方がずっといい選手だよ(笑)。カツヨリ・シバタ(柴田勝頼)のクローンとしてではなく、あのような彼を見ている方がずっと面白い。彼は成功できる環境に身を置かなければならなかったし、あのままウミノ(海野翔太)の隣にいたら苦労していただろうな。今の方が、そのチャンスはずっとあるはずだ。

――あなたたちがTMDKとJust 5 Guysに分かれて以来、タイチ選手とは疎遠な関係になっていますよね。この1年で彼はどのように変化したと感じてますか?

ザック 俺にとってのJust 5 Guysは、タイチのような選手の存在感とカリスマ性によって成り立っているユニットなんだ。彼は信じられないほど面白く、なおかつカリスマ性のある人間で、兄貴分として弟分であるSANADAの魅力を引き出しているんだ。俺が鈴木軍に入ったとき、タイチの才能の高さを目の当たりにしたよ。ヤツは自信のなさを克服しなければならなかったが、今は存在感という意味で、事実上、ユニットのリーダーであるといっていいだろう。札幌でのシンゴとの素晴らしい試合のように、ヤツは熱狂を生み出し、KOPWのタイトルをより価値のあるものに変えたんだ。

――鈴木軍に移籍した当初は、NOAHでの試合の後、もうタイチ選手とレスリングする必要はないと言って喜んでいましたよね(笑)。

ザック まあ、あの頃のタイチはプロレスをするのが嫌だったんだろうな。あの頃の彼はプロレスには興味がなくて、試合中ですらリング外に10分以上いるような感じだったからな。アイツもあれからずいぶん変わったよ。

――兵庫大会では、あなたが準々決勝で戦う相手候補たちが戦います。エル・ファンタズモ選手よりもマイキー・ニコルス選手をあなたは支持すると思うのですが、辻陽太選手とジェフ・コブ選手もいます。彼らの中の誰がトーナメントを勝ち進んできても不思議ではないですよね。

ザック ジェフもまた、自身のポテンシャルをフルに発揮できていない選手だよな。彼がヘビー級のトップ選手・チャンピオンになる可能性は十分にあると思うんだが。

――マイキー選手が準々決勝の対戦候補だとすると、準決勝は山梨大会で戦うメンバーたちのいずれかとの対戦になります。このメンバーの戦いには面白いカードがあります、ヒクレオvsボルチン・オレッグの試合です。

ザック  それは楽しみだよな! 山梨大会は何が起こるか分からないと思っているよ。

――山梨大会ではカラム・ニューマン選手対ゲイブ・キッド選手というカードもあります。ウィル・オスプレイ選手がいなくても、この2人とあなた、そしてジュニアヘビー級のドリラ・モロニー選手がいるので、NJPWにおけるイギリス出身選手たちの存在感は非常に大きいのではと思います。

ザック イギリスにいた頃、10代後半から20代前半にかけてのゲイブには、多くの可能性を感じたよ。彼の生まれ持っての性格が、LA道場の考え方よりもBULLET CLUBの考え方にとてもフィットしていたんだ。だが、血で血を洗う抗争を行うクレイジーな戦士であることと、勝たなければ生き残れないトーナメントで勝ち上がるということは別物なんだ。

『G1 CLIMAX』ではカウントアウトや引き分けが多く、タフさをアピールしたい選手であればそれでもいいのかもしれないが、成功を得ることはできないんだ。ただ人を傷つけたいだけなのか、それともチャンピオンの称号が欲しいのか。この試合は非常に興味をそそるものであり、カラムは確かに若いんだけれどもチャンスは十分にあるはずさ。

■シンゴは元IWGP世界ヘビー級王者だけども、俺と似たようなポジションにいるよな。2人とも、現時点でトップを走る資格と能力は同じような感じで持っていると思う


――そのメンバーの中でベスト4進出の可能性が高いのはどの選手だと思いますか?

ザック シンゴは元IWGP世界ヘビー級王者だけども、俺と似たようなポジションにいるよな。2人とも、現時点でトップを走る資格と能力は同じような感じで持っていると思うよ。俺たちの試合のレベルの高さは誰もが知っているから、今は戦う潮目ではないかな、とも思えるんだ。俺はこのトーナメントに賭けているゲイブとプロレスがしたい。俺たちは2021年の『NEW JAPAN CUP』でも試合をしたが、今の彼はあの時のゲイブとは全くの別人だと思ってるよ。

――上村優也選手はどうでしょうか?

ザック もっとヤツのビジョンが見てみたいよ。テクニックはあるんだけどね……。

――ただ、自分のやりたいプロレスを明確に持っているという点では、上村選手とあなたは似ていますよね。

ザック テクニックにはいつだって憧れるけど、札幌のツジとの試合のような髪切りマッチであれば、彼がいつものようにアームドラッグにこだわるとは思えないんだ。彼はそのビジョンに固執しすぎてしまい、今はすっかり丸坊主になってしまったよな。

■気になるのは、ウミノが次のエースになることに必死で、実際にマイクでそれを言ってしまっていることだ。


――トーナメント表の向こう側にいる選手の中に気になる選手はいますか? 海野翔太選手はあちら側にいる選手の中では興味深い人物になるかと思うのですが。

ザック 気になるのは、彼が次のエースになることに必死で、実際にマイクでそれを言ってしまっていることだ。さっきも言ったけど、そんなことは自分で言うことではなく、周りが決めることなんだよ。ファンが「エースになってくれ」という言葉を口にしないとダメなんだ。いずれそのような時代が来るのかもしれないが、彼は自然にそうなるように振る舞う必要がある。

――グレート-O-カーン選手は、一流になりそうでなりきれないという状況にある気がします。

ザック 彼は非常に多才なので、それが彼の欠点になる可能性さえあるんだ。トップレベルのシリアスな戦いをするレスラーになることもできるし、ふざけた試合をしたり、トレーニングマッチ(石森太二選手と行った10ミニッツ イシモリング フィットマッチ)で戦ったりすることもできる。自分の能力を出し切るだけでなく、試合自体に楽しさをミックスすることは重要だ。だが、メインイベンターであると認められたいのであれば、そのバランスは真剣勝負の方に重きを置かなければならないんだ。

――デビッド・フィンレー選手とTJP選手の試合も興味深いですよね。フィンレー選手は東京ドームでIWGP GLOBALヘビー級王座を獲得し、大阪でドッグパウンドケージマッチを制した後、2週間も経たないうちにニック・ネメス選手に敗れて王座を失いました。

ザック トーナメント仕様のフィンレーと戦ってみたいよ。でも、TJPとも長い付き合いだしな。彼がヘビー級との戦いで何をするのかには興味がある。

■理想を言えば、SANADAが札幌でナイトーに勝って、俺が優勝して両国大会のメインイベントでSANADAと対戦できれば良かったと思っている


――ズバリ、決勝で対戦したい相手は誰になりますか?

ザック 理想を言えば、SANADAが札幌でナイトーに勝って、俺が優勝して両国大会のメインイベントでSANADAと対戦できれば良かったと思っている。俺ら2人はたくさん試合をしてきたけれども、メインイベントでIWGP世界ヘビー級選手権をやるのは誰の目にも新鮮に映るんじゃないかな。

――そして3月20日の決勝戦は、SANADA選手の地元・長岡での開催になります。

ザック 俺の3度目の『NEW JAPAN CUP』 優勝となるはずの戦い、間違いなく価値ある決勝戦になるだろうね。長岡のファンはこれまでも俺によくしてくれたし、SANADA戦になった場合、観客がどこまで俺のことを応援してくれるかに関しては興味深いね。

――札幌では内藤選手ではなくSANADA選手の方を応援していましたよね。でも、SANADA選手は試合を煽るプロモーションに関して無関心だと言われていました。その件に関する内藤選手の発言についてはどう思われていましたか?

ザック SANADAはリングの外ではとてもカリスマ性のある人間だ。彼は外向的ではないが、シャイだとも言えない。チャーミングだし、本来はおもしろい人間のハズなんだよ。それを明かさないのは彼の意図的な決断に違いないし、ナイトーとのかみ合わない舌戦も、確実に勝利を得るための意図的な努力だったと思うんだ。だが、ナイトーのように人を敵に回すのが好きなタイプを相手にする場合には、きちんとやりあった方がいいのかもしれないな。

■IWGP世界ヘビー級王者として、世界中のできるだけ多くの人にベルトを巻いた自分を見てもらいたい


――春以降を見据えると、試合も移動も忙しいシーズンとなります。4月6日には両国大会があり、その6日後にはシカゴ、その2日後には台湾、そして続くレスリングどんたくのシリーズが終わると、5月11日にはオンタリオ。非常にハードなスケジュールとなりそうですが、その間、IWGP世界ヘビー級王座を保持する可能性についてのビジョンはありますか?

ザック そうだな。NJPWに来る前は、俺は所属していたすべてのインディーズ団体においてトップ・チャンピオンだったんだ。カリフォルニアに飛んでPWG王座を防衛して、南米に行ってメインイベントの試合を行い、ヨーロッパに戻ってRPWのベルトを防衛した。全部同じ週末にまとめて行うようなスケジュールだったよ。世界王者であることはプレッシャーになるが、それは俺が望んでいる挑戦なんだ。プレッシャーがあるほうが楽しいのさ。

――つまり“真の世界チャンピオン”になりたいということですよね。

ザック NJPW WORLD認定TV王座のベルトを巻いたときは、それを世界に発信して、できるだけ多くの場所に定着させたいと思った。特にアジアでは……もうすぐSETUP(タイのプロレス団体)のためにタイにも行くし、アジアのパートナー全員のためにプロレスをしたいんだよ。俺は幸運にもずっと日本で過ごしてくることができたけれども、アジアの他の地域も探索して、プロレスを新しい場所に連れて行きたいといつも思っているんだ。

――なるほど。

ザック NJPWはもちろんのこと、日本のプロレス全体がもっとアジア大陸で存在感を示すべきだと思うし、旅慣れた英語圏の人間として、そこに注力したい、フォーカスしたいんだよ。オーストラリアでも同様だけど、ゴールデンタイムに英語でショーが行えるということは、俺たちにとって非常に重要なことなんだ。IWGP世界ヘビー級王者として、世界中のできるだけ多くの人にベルトを巻いた自分を見てもらいたいんだ。(了)

■『NEW JAPAN CUP 2024』
3月15日(金)  17:30開場 18:30開始
大阪・金岡公園体育館
●住所:大阪府堺市北区長曽根町1179-18
●アクセス:大阪メトロ御堂筋線 新金岡駅 徒歩約12分)
アクセスマップ https://sakai-espa.com/topics/kanaoka/map.pdf (金岡公園体育館HP)
チケット情報 ☆対戦カード
※駐車場は数に限りがございますので、できるだけ公共交通機関のご利用いただいたり、お乗り合わせでのご来場にご協力をお願いします。
※チケットは各社WEBサイト・コンビニ店頭端末で大会当日19:30まで販売いたします。

・ローソンチケット  https://l-tike.com/order/?gLcode=54259 ローソン・ミニストップ店頭Loppi
・イープラス https://eplus.jp/njpw/ ファミリーマート店舗
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/njpw/ セブンイレブン店舗
※会場の当日券売場では17:00から発売いたします。
※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。

■3月16日(土)      16:00開場 17:00開始
愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)      
チケット情報 ☆対戦カード

■3月17日(日)      14:00開場 15:00開始
静岡・ツインメッセ静岡 南館
チケット情報 ☆対戦カード

■3月18日(月) 17:30開場 18:30開始
福島・ビッグパレットふくしま                                           
チケット情報 ☆対戦カード

■3月20日(水・祝) 15:30開場 17:00開始    
新潟・アオーレ長岡 <決勝戦>       
チケット情報 ☆対戦カード
※「ロイヤルシート」「2階指定席」は残りわずかとなりました

  • facebook
  • twitter

EVENT CALENDAR

2024年4月
  •  大会日程
  •  各種イベント

イベントカレンダー

SHOP
闘魂SHOP
闘魂SHOPプラス
闘魂SHOP水道橋店
シンニチプレミアム
SOUL×NJPW×MID
しんにちコラボラボ
アスマート
MOVIE
NJPW WORLD
テレ朝CH_CS
サムライTV
ワープロリターンズ
COLLABORATION
ロリクラほーるど
SPONSOR
LAWSON ticket
MIC
SSLIVEくろうま
OTHER
CMLL
JAPAN WRESTLING FEDERATION
魚沼市観光協会
新日コレクション
新日本プロテイン

チュートリアルを閉じる

試合を観戦したい

下記よりこれから開催される予定の大会情報を確認できます。各大会のチケット情報ページに記載されているプレイガイドからチケットを購入することができます。
公式ファンクラブ『Team NJPW』に入会すると、チケットの先行予約ができる特典もあります。
『Team NJPW』についての詳しくはこちらから

スケジュール / チケット

試合結果をみたい

これまでに開催された試合の結果を確認できます。

試合結果へ

試合の動画を観たい

新日本プロレス公式動画サイトNJPW WORLD(有料)にて新日本プロレスの主要大会を完全配信しております。
また、新日本プロレス45年分のアーカイブから試合映像を観ることができます。

NJPW WOLRDへ

選手に会いたい

選手の握手会や撮影会などのイベントの情報はこちらより確認できます。

NEWS イベント情報へ

選手について知りたい

選手のプロフィールや必殺技、また選手ごとのSNS情報などを確認できます。
『Team NJPW』についての詳しくはこちらから

選手プロフィールへ

選手のテレビなどメディア出演情報を知りたい

選手のテレビなどメディア出演情報はこちらより確認できます。

NEWS メディア情報へ

新日本プロレスの歴史を知りたい

新日本プロレスの歴史、またIWGPチャンピオンなどの各タイトルの王座変遷を確認できます。

HISTORYへ

試合のチケットを買いたい

観戦したい大会のチケット情報ページに記載されているプレイガイドからチケットを購入することができます。
公式ファンクラブ『Team NJPW』に入会すると、チケットの先行予約ができる特典もあります。
『Team NJPW』についての詳しくはこちらから

スケジュール/チケットへ

オフィシャルグッズを購入したい

新日本プロレスオフィシャルグッズは闘魂SHOPより購入できます。

闘魂SHOP

ファンクラブに入会したい

Team NJPW(新日本プロレスリングオフィシャルファンクラブ)では新規会員を募集中!
Team NJPWの会員になると様々な特典がいっぱい!
詳しくは以下より確認できます。

ファンクラブページへ

スマホでもオフィシャルサイトを楽しみたい

スマホサイトであれば最新NEWSから大会情報・大会結果がいつでもどこででも見れます。
毎日更新、選手自身が執筆した日記もスマホサイトで購読できます。

スマホ紹介ページへ

新日本プロレス公式プロレスゲーム『プロレスやろうぜ!』

新日本プロレス公式、スマホで遊べるプロレスゲーム!
自分だけの選手を育てて、新日本プロレスのレスラーと対戦しよう!

『プロレスやろうぜ!』

トレーディングカードゲーム『キングオブプロレスリング』

新日本プロレスレスラーたちのカードを集めて、ネット対戦に挑め!!
パソコン、スマホで遊べる新感覚トレーディングカードゲーム!

『キングオブプロレスリング』

新日本プロレスの歴史を知りたい

新日本プロレスの歴史、またIWGPチャンピオンなどの各タイトルの王座変遷を確認できます。

HISTORYへ