現地時間2月29日、MLW世界ヘビー級王者・小島聡が鈴木みのるを挑戦者に迎え、攻め込まれながらも耐え抜き、最後は剛腕ラリアットで沈め、初防衛に成功した。
写真協力/MLW
両者の直接対決は通算10戦5勝4敗1分けで鈴木が勝ち越しており、シングルマッチで激突するのはおよそ5年ぶり。
また、タイトルを懸けて、両者がシングルマッチで激突するのは、2007年2月17日、全日本プロレスでの三冠ヘビー級選手権試合以来、およそ17年ぶりとなる。
開始のゴング、まずは手四つの体勢から小島がバックを取るが、鈴木はハンマーロックで腕を取り返し、首も合わせて固めていく。ロープブレイクの離れ際、鈴木がボディーブローをお見舞い。
再び手四つの体勢から、小島が押し込みロープブレイク。お返しとばかりに、今度は小島が離れ際に強烈な胸板への張り手。
ここから両者はヒートアップして、チョップ合戦を展開。お互いの胸が赤く腫れていく。
撃ち勝った小島はランニングエルボーを狙うが、これは鈴木がフロントキックで迎撃。
ロープワークから鈴木がフロントキックを狙うが、これを小島がショルダータックルで吹っ飛ばす。
鈴木は一旦、間合いを取り、エプロンへ逃げるが、鈴木は追ってきた小島をタランチュラ式の腕十字固めで捕獲。戦場は場外に移り、両者の激しいエルボーの応酬。レフェリーに促され両者はリングへ戻ることに。
しかし、ここで鈴木が仕掛ける。エプロン上で小島の脚を捕え、そのままアキレス腱固めで痛めつける。
鈴木は小島をリング下へと引きずり落とし、再び戦場は場外へ。小島をフェンスへ投げ飛ばし、鉄柱攻撃で脚を痛めつけていく。見かねたセコンドのOKUMURAが制止に入るが鈴木は一蹴し、さらには客席からイスを奪うと、小島の脚を目がけて殴打!
戦場をリング上に戻すと、ここから鈴木のペースとなる。グラウンドとストンピングで脚へ集中砲火。
コーナーでひるんだ小島、そこへ、挑発するように鈴木は張り手一閃。小島はこれに怒ってエルボーで反撃していくが、またしても脚を捕られてアキレス腱固め、さらには膝十字固めで苦しめられる。
悲痛な叫び声を上げながら、小島はかろうじてロープブレイク。
ロープを使ってなんとか立ち上がりコーナーへもたれかかる小島、しかし鈴木は容赦なくストンピングで右脚を踏みつけていく。
一矢報いたい小島は、鈴木のランニング・バックエルボーをかわすと、得意のマシンガンチョップ連射。鈴木は『来いよ、オラ!』と煽りながらも、苦悶の表情を見せる。
小島はジャンピング・エルボーから、おなじみの「いっちゃうバカヤロー!」の叫び声から、ダイビングエルボー仕掛けようとするが、鈴木がすぐさまフロントキックで阻止。鈴木は重厚なエルボーを顔面に撃ち込み、PKで胸を蹴り飛ばす。
鈴木はさらに顔面を踏みつけながら挑発。これに怒った小島はすぐさま起き上がり反撃に出るが、またしても鈴木の重厚なエルボーに圧倒されてしまう。
鈴木の波状攻撃は止むことなく、ついにダウンしてしまう小島。さらなる攻撃を狙おうと鈴木が引き起こした瞬間、一瞬の隙をついてコジコジカッターを炸裂。
小島はここでチャンスをつかもうと、右腕のサポーターを取って、ラリアットを狙ったが、鈴木は回避して、ヒザへローキックを連発。さらに鈴木はヒールホールドで捻り上げ、スリーパーホールドへ絞め落とす。
鈴木は必殺のゴッチ式パイルドライバーで仕留めようとするが、小島がこれをもち堪え、カチ上げるようなカウンターのラリアットをヒットさせる。
ようやくチャンスをつかんだ小島は垂直落下式のブレーンバスターを炸裂。勝負を決めたい小島は正調のラリアット狙うが、鈴木はしぶとく応戦。しかし、鈴木の意地と粘りもここまで。最後は、左のカウンターラリアット、必殺の剛腕ラリアットでなぎ倒し、3カウントを奪った。
鈴木の猛攻を耐え抜いて、MLW世界ヘビー級王座が初防衛に成功した小島。はたして、今後の防衛ロードの行方は?