11月11日、テレビ朝日内プレゼンルームにて、『バディファイトPresents WRESTLE KINGDOM 8』の対戦カード発表記者会見が開かれ、出席した各選手と手塚要社長がそれぞれコメントした。
1月4日(土)東京ドームの第一弾カード発表!! オカダvs内藤、中邑vs棚橋はファン投票でメインイベントを決定!!
【出席者】オカダ・カズチカ、内藤哲也、中邑真輔、棚橋弘至、プリンス・デヴィット、飯伏幸太、手塚要社長
■手塚社長のコメント
手塚「IWGP Jr.タイトルマッチなのですが、王者プリンス・デヴィットが全勝で『(BEST OF THE)SUPER Jr.』を制したこともあり、防衛戦を拒否しておりましたが、IWGPの防衛期限は半年となっております。さらに、(11月)9日大阪での結果を踏まえて、7月5日の防衛戦からちょうど半年ギリギリとなっております。2014年1月4日東京ドームにて、IWGP Jr.ヘビー級タイトルマッチが決まりました。この試合は、仮に王者が拒否しても、IWGP実行委員会で決められたルールに従っていただきます。続きまして、ダブルメインの2試合ついてなんですけど、IWGPヘビーはもちろん、新日本プロレスの頂点のベルトでございます。またその一方で、棚橋・中邑という両選手は、今日の新日本プロレス復活の歴史において、非常に重要な存在の2人であります。IWGP王者対『G1(CLIMAX)』チャンピオン、これはまぎれもなく最高峰を決める闘いです。ただ、今日のこの最高の空間を作ったのは、菅林(直樹)現会長を筆頭に、10年間死にものぐるいで日々闘い、新日本プロレスをここまで復活させた選手であり、またそれを支えてくれたファンの方たちだと思っております。その中で、誰もが認める重要な立役者である棚橋選手・中邑選手が闘うということは、会社におきましても、お客様におきましても、非常に思い入れのある新日本プロレス最大の看板カードであることは間違いございません。大変申し訳ございません。私はこのダブルメイン2試合を、ただのダブルメインということで片づけることができません。IWGPヘビー級選手権試合オカダvs内藤、IWGPインターコンチネンタル選手権試合・中邑vs棚橋、どちらが2014年1月4日東京ドームの最後を締めるのにふさわしいかを、この2つの試合の試合順をファンの方に決めていただきたいと思っております。ここは、ネットでのファン投票という形で決めさせていただきたいと思っております。ファンの皆様は、ホームページなどをご覧いただいて、熱い思いをぶつけていただければと思っております」
【投票受付サイト】
『ワールドプロレスリング』公式サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/wrestling/
■各選手のコメント
飯伏「まず初めに、IWGPのJr.のタイトルマッチが決まって凄くうれしいです。新日本プロレス所属になって初めてのタイトルマッチで、初めてのドーム。必ず勝って、2014年、新日本プロレスのJr.は僕が盛り上げていきますので、応援よろしくお願いします」
デヴィット「オイ、オイ。俺はこの6ヶ月間というもの、オカダ、棚橋、真壁(刀義)たちと闘ってきて、非常に忙しかったんだ。『Jr.の挑戦者は誰にするんだ?』と菅林に言ったが、誰もいなかった。挑戦者が誰もいないという状況が6ヶ月も続いた。ここで飯伏が現われたが、別に俺はそれでも構わない。東京ドームでは自分のファイトを見せる。そして、“リアル・ロックンローラ”プリンス・デヴィットがチャンピオンであることを証明する」
棚橋「大阪で中邑の口から『棚橋』という名前が出た時点で、凄く驚きました。驚いたと同時に、実は少しうれしく思いました。というのは、丁寧に説明した
いと思うんですけど、ここ数年でファンになった方は、棚橋・中邑のここ10年ぐらいの歴史というのはあまり知らないかもしれないけど、お互いライバル・・・のような位置づけで見られてきて、競い合ってきたわけですけども。そういった中で、ここ数年、僕はIWGPのチャンピオンである期間が長くて、中邑はインターコンチ。もうね、中邑の色に染まってますけれども。そういった中でメインイベントが棚橋で、セミ(ファイナル)が中邑という状況の中で。ここからは憶測なんですけど、『俺のことなんか眼中にねぇな』と思っていたんですよ。思っていた中で、中邑の口から俺の名前が出るという。この状況を、いま僕の中で一生懸命消化してます。まあでも、東京ドームという舞台ですから、全力で振り切っていきますし。最後に皆さんにイメージしてほしいのは、棚橋の白を貴重としたコスチュームに、白いベルトは凄く似合うんじゃないかな?というところです。全力で行きます」
中邑「このベルトを手に入れてからというもの、新しい刺激、色んな刺激的な対戦相手、このベルトが引き寄せる。そのたびに、このベルトは光る。もうずいぶん光らせました。でも〜、もう〜少し!・・・もう少しだけ光らせたい。いつもはベルトが引き寄せてきたものを、今回は自分から取りに、求めに、行きました。その光は棚橋弘至。彼であれば、このベルトを・・・なんだろうな〜?完成するじゃないでしょうか? 新しい価値の創造を掲げてこのベルトを、きったな〜い10円玉のようなものから、くすんでますが、かなり。新しいものに変えました。その過程の中で、もう少しだけ輝かせるとしたら、これしかないでしょう。中邑vs棚橋」
内藤「1月4日東京ドーム、俺、今年のドーム休んでるので、2年ぶりの東京ドームになるんですけど、またあの舞台に立てること、またあの長い花道を歩けること、凄くうれしく思うし、いまからメチャメチャわくわくしています。試合順はまだわかりませんが、必ずIWGPヘビー級チャンピオンになる。必ずオカダの勢いを俺が止める。1月4日東京ドームで、またひとつ夢を、夢を!掴んでみせます」
オカダ「特にありません。・・・と言いたいとこですが、しっかりこのベルトを持って、東京ドーム、最後に入場して、カネの雨をまた今年以上に降らせて、花道を戻って帰りたいと思います」
■質疑応答
——試合順をファン投票で決めることになりましたが、4人のお気持ちは?
棚橋「う〜ん・・・。これはね〜、非常に難しい問題ですよ。まあ、選手としては東京ドームのメインイベントっていうのは、物凄く魅力的です。ただ、IWGPをここ数年いちばん長く巻いてきた俺が、いちばんIWGPヘビー級タイトルマッチの価値を理解しているつもりなので。という思いと、IWGPを失っても、メインイベントに出れるチャンスが転がりこんでくる俺の強運。まあでもね、ここはホントにしっかり決めないと、ファンの人もモヤッとしますんで。“ファンの意見を反映するドーム”という、ひとつの新しい形なので、どうなるかは楽しみにしています」
中邑「初耳です! 投票でメインかセミかが決まる。もちろん、自分でも投票しますって。で、新しい価値の創造じゃないですか?俺たちがメインになることがあれば、ホントの意味でインターコンチ・・・言いましたね? 僕、たしか(7月20日)秋田で。「(ICの価値は)IWGPと同等、もしくはそれ以上(になる)」。そんなものが、なっちゃうんじゃないでしょうか?そうですね〜、ちょっと懐かしい話なんですが、自分と棚橋弘至、初対決、東京ドーム、メインイベント。それもたしか、IWGPのヘビー級選手権じゃありませんでした。・・・なんだっけ!?(※2005年のIWGP・U-30無差別級選手権試合)」
内藤「試合順のこだわりというのは、そりゃあります。この4人の中で俺だけ東京ドームのメインイベントに立ったことがない。やっぱり東京ドームのメインイベントというのは、憧れの舞台ではあったんで、どうしてもメインでやりたいという気持ちはあります。お客さんの意見を聞くというのは賛否両論あるかもしれないけど、俺は凄くいいことだなと思います。結果どうなるか?いまから凄く楽しみにしてます。ただひとつだけ言わせて下さい。東京ドームのメインイベント、俺に任せて下さい」
オカダ「まあ、IWGPヘビー級のチャンピオンとして、絶対にメインは譲りません。・・・なんてことは言いませんけれども、僕がメインじゃなきゃ始まらないでしょ?という考えです」
——内藤選手にとって、オカダ選手は以前から意識していた選手だと思いますが?
内藤「オカダが新日本に入ってくるとなったときから、俺は常にオカダを意識していたし、同じ寮に、同じ部屋に住んでいたときも、常に俺はオカダを意識してたし、オカダが海外に行ってるときも『早く帰って来ないかな?』と。『アイツ、どんな姿で帰って来るのかな?』って。オカダが入ってから5年ぐらいですかね? 俺は常にオカダを意識して来たんで。こういうおっきい舞台で、俺のオカダに対するジェラシーであったり、悔しさであったり、そういうものをぶつける絶好のチャンスなので。東京ドームで、いままでの悔しさとか嫉妬とか、すべてぶつけて勝ちたいと思います」
——オカダ選手、いまの内藤選手の発言を聞いてどう感じましたか?
オカダ「え〜、気持ち悪いです」
——デヴィット選手と飯伏選手は立場がだいぶ変わりましたが、いまのお互いの印象を聞かせて下さい。
飯伏「自分がデヴィット選手と闘っていたころは、まだベビーフェースのプリンス・デヴィットだったんですけど、いまのスタイルになってからはほとんど闘ったことがないので。自分は、東京ドームでは、昔のような熱い闘いがしたいと思います」
デヴィット「これまで飯伏とは何度も闘った。東京ドーム、ロウ・キーを入れた3WAYマッチ、そして『BEST OF THE SUPER Jr.』でも闘った。しかし、今度の東京ドームを迎え、飯伏に対するコメントはさっきも言ったとおり。目の前にいる敵を倒すことしか考えていない。この1年でたしかに変わった。俺はBULLET CLUBを作った。それに対し、『BULLET CLUBはセコンドを介入して試合を壊す』などと言っているヤツらがいる。それは間違いだ。俺の相手をファンが応援するのもおかしい。東京ドームで“リアル・ロックンローラ”として闘いを示し、それを覆してやる」
——中邑選手はこれまで挑戦者を『刺激』と表現してきましたが、今回の棚橋選手は『光』と表現しました。その意図を聞かせて下さい。
中邑「そうですね・・・。言葉を、パッと口に出しているんで。何かを意図してとか、考えて言葉を選ぶと、非常に安っぽくなるんで。いまの刺激じゃなくて光だというのも、特に意識はしてなくて、自然に出た言葉なんでしょうね、きっと。まあ、そういう意味では、いままでが刺激なら、刺激よりだんぜん上のものだと感じているからだとは思っています」
——最後の対戦が2011年9月ですが、いままで棚橋選手をどのように見ていましたか?
中邑「う〜〜ん・・・・・・。見てたような、見てなかったような・・・。そんな感じですね。だから、より自分を変えたい、常に。少しでも少しでも、1日でも1日でも変化が・・・まあ、進化なんて言うとカッコいいけど。それを楽しみながら、変えようと思いながら、もがきながら。そうやって、あの日からじゃないでしょうけど、けっこうな時間が経っているわけですよ。まあ、それと同様に、棚橋弘至もいろんなものを経験して、いろんな日々を過ごして、その2年間・・・2年半!? わかんないですけど、交わらなかっただけ。てなとこでしょうね。まあ、2年間経ちゃ、考え方も、試合自体も変わるだろうし。変わってないものもあるだろうし。あんまり想定して考えたりすると、本番の楽しみが減るので。モヤッと止めときます」
——長いあいだIWGPヘビーを守ってきた棚橋選手にとって、インターコンチというベルトは欲しいですか?
棚橋「10月の両国(国技館)でオカダに負けて、『IWGP戦線撤退』ということを自分の口から言って、そのリスクを負って闘って、負けてしまったんで。まあ、毎日の闘いは全力でやっていますけど、例えるなら“暗闇の中でゴールが見えないけど全力で走っている”という状況が『しばらく続くのかな?』と、自分の中で思っていたんですけど。言ったらば、棚橋弘至の救世主。もうね、大事件ですよ。『どうだ、うっとうしいだろ?』と、さんざんうっとうしがられた俺が、この2年のときを経て、中邑の口から俺の名前が出るっていうね。そのインターコンチの王者が、全力で磨いて来た、光らせて来たベルトというのは、僕にとっても凄く魅力的に映っています」
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■『WRESTLE KINGDOM 8 in 東京ドーム』