10月14日、両国大会の休憩前に、俳優の哀川翔さんが登場。マイクを握って、11月9日より公開される映画『タイガーマスク』に関して、PRを行った。
哀川さんは、この映画の中で“ミスターX”を演じているが、リング上の会見のあと、映画版のタイガーマスク、そして新日本プロレス所属の4代目タイガーマスクと会見に挑んだ。
■報道陣との一問一答
——哀川さんは、今回この“ミスターX”役のオファーを受けたとき、どう思いましたか?
哀川 「いや〜、正直言って、凄い役が来たな、と。キャラがあそこまで固まっている役なんで。監督ともいろいろ相談しながら、やっぱり、少し今っぽくしたほうがいいのかなと。ミスターXという殻を破ったほうがいいのかな、と思いまして。髪の毛を伸ばしたり、カラーコンタクトを付けたり、という発想に持っていきました」
——この映画で何か、撮影のエピソードがあれば?
哀川「そうですね。本当に日光の虎の穴っぽい石切り場みたいな奥深いところで撮影してたので。そこは昼も夜もわからない状態でしたので、選手も虎の穴っぽくて、だんだん雰囲気がなじんできたというか。いい感じの撮影でした」
——4代目タイガーマスクさん、そのへん実際に映画を見た印象は?
タイガー「いま、哀川さんが言われたように、今の時代のタイガーマスクっぽい映画というか。こちらにいるゴールド・タイガーを見てもわかるとおり、もの凄い強さがにじみ出ているというかね。映画のほうも、哀川さんはプロ中のプロですから。先ほどの入場したときも、『レスラーじゃないか?』というぐらい、目力が素晴らしいものがあったんで。このミスターXも本当にピッタリで、観ていてちょっと『怖いな』『不気味だな』という部分も出てますね」
——また、アニメやマンガと違ったミスターXになっている?
哀川「そうですね。今回、ミスターXが改良に改良を重ねて、マスクを開発して、3体のタイガーマスクが生まれたという設定になってますんで。原作マンガとはかなり異なってますけど、おもしろい展開になっています」
——プロレスラーとして、格闘シーンの感想は?
タイガー「いや、迫力ありますよ。地下プロレスということで、地面が砂なんですよ。そこでジャーマンスープレックスが出たりするんですけど、それってすごいなと。誰か本当のレスラーがタイガーマスクやってるのかなと思うぐらい、激しい格闘シーンになってますね」
——今日は、両国のリングに上がりましたが、少しヒーロー気分というか、ご感想はいかがですか?
哀川「いやいやいや。ただ、少し興奮しましたけどね(笑)。いいですね。高ぶるモノはありますし、20年若かったら、闘いたい。相手? タイガーマスクがいいな!(笑)。じつは、子どもの頃からタイガーマスクが大好きだったんでね! やっぱりタイガーマスクと闘えたら最高だなと」
タイガー「でも、リングに上がった哀川さんは、本当に堂々とされていて、レスラーになってもおかしくないんじゃないかというぐらいのもの凄いオーラがあるんで。僕は哀川さんをテレビでずっと見ていたし、凄い大好きなんですけども。緊張しますよね。試合になったら、やっぱり怖気づいちゃうんじゃないかと(笑)。本当にオーラは、もの凄いです!」
——哀川さん、「昔からプロレスが大好き」ということですけど、今後の新日本プロレスに関して、何か激励を頂けますか?
哀川「いやいや、凄く盛り上がっているんでね。このままいったら、またゴールデンタイムみたいなね。そういうお呼びもかかるんじゃないかというぐらい盛り上がってますね。自分も夜中にやってるのを観てますから、もっともっとお客さんが盛り上がって後押しすれば、いいところに行くんじゃないかなと。応援してますよ!」