2年連続の開催となる “ルチャの祭典”『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2024』!
いまや新日本プロレスワールドのCMLL解説でもおなじみ、日本を代表する“ルチャ女子”こと元井美貴さんが注目のルチャドールを徹底解説!
聞き手/小松伸太郎
撮影/山本正二
■2代目のマスカラ・ドラダ選手はとにかく動きがキレキレで、通常の縦横ではない斜めの動きであったりとか見ていて度肝を抜かれるし、進化系ルチャドールだと思います
──さて、元井さん。今回の『FANTASTICA MANIA 2024』なんですが、ざっと参加メンバーを見て、どんな印象を受けられました?
元井 初めて来る方が多いので、すごく新鮮に感じられますね。その中でもやっぱり2代目のマスカラ・ドラダ選手ですよね。CMLLの中では去年一番ブレイクした選手なので、勢いのある選手が今回日本に来るんだなという印象ですね。すごく楽しみです。
──今回初来日する選手は5人いて、その注目のドラダ選手は昨年の新日本のダラス大会と今年1月のサンノゼ大会に出ていたので、すごい選手だということはファンにも伝わっていると思うんですが、改めてどんな選手でしょうか?
元井 去年、メキシコで開催された『CMLL Present NJPW FANTASTICA MANIA México 2023』アレナ・メヒコ大会でデビューしたんですけど、デビューしたというよりは「新しく生まれ変わった」っていう言い方が正しいですね。もともと、パンテリータ・デル・リング・ジュニアという名前で闘っていて、当時からすごい動きをする選手だということはルチャファンには伝わっていました。その時からどの角度からもシューティングスタープレスを狙えるような、すごい選手だったんですよ。
――そうなんですね!
元井 それがマスカラ・ドラダの2代目になるということが発表されて、しかもエル・デスペラード選手を相手にデビュー戦で勝ってセンセーショナルなデビューを飾り、そこから一気にトップに躍り出てずっとメインで闘っている選手ですね。とにかく動きがキレキレで、通常の縦横ではない斜めの動きであったりとか見ていて度肝を抜かれるし、進化系ルチャドールだと思いますね。
■キャリア20年以上のベテラン選手ですね。「ペガソ」は「ペガサス」という意味の通り、マスクがすごく覚えやすいですし、フリンジがすごく綺麗で、額に「P」って書いてあって可愛いんですよ(笑)
──日本で生で見るのが楽しみです。それからペガソ選手も初来日になりますね。
元井 キャリア20年以上のベテラン選手ですね。YOH選手、SHO選手がメキシコにいた時に闘っていました。SHO選手がHOUSE OF TORTUREに入る前なんですけど、2人とも「推しだ」って言っていたんですよ。「ペガソ」は「ペガサス」という意味の通り、マスクがすごく覚えやすいですし、フリンジがすごく綺麗で、額に「P」って書いてあって可愛いんですよ(笑)。トルニージョとか回転系の空中殺法が得意な方なんですけど、飛ぶたびにフリンジが揺れるので華やかですね。ベテランで渋いんですけど、華やかな方です。
■ブリジャンテ・ジュニア選手は20代前半の方で、マスクのデザインがかつてのラ・ソンブラ選手と同じデザインなんですよ。空中技がすごく得意ですね。CMLLでもすごく有望な選手です
──それからブリジャンテ・ジュニア選手、こちらも初来日ですけど、まだ若い選手なんですよね。
元井 20代前半の方で、マスクのデザインがかつてのラ・ソンブラ選手と同じデザインなんですよ。だから、ルチャファンの方だったり、当初からロス・インゴベルナブレスを追いかけている方はマスクを見たらハッとすると思います。
──ラ・ソンブラ選手は先日AEWを辞めて、WWEに復帰したアンドラーデ選手のことですよね。
元井 そうです。ご本人に聞いてみたら、「アンドラーデは僕の叔父にあたる」と。アンドラーデ選手もラ・ソンブラになる前はブリジャンテ・ジュニアという名前でCMLLで闘っていて、「甥の自分もそれを受け継いでいる」ということなんです。だから、マスクもラ・ソンブラのデザインを踏襲したそうですね。
──ということは、名門ルチャ一族の出身なんですね。
元井 だから、アンドラーデ選手が3代目で、おじいさんもルチャドールだったし、お父さんがブリジャンテを名乗っていたんです。アンドラーデ選手は昨年の12月に8年ぶりぐらいにアレナ・メヒコに戻ってすごくニュースになったんですけど、その時も従兄弟のエスパント・ジュニア選手、そして今回来日するブリジャンテ・ジュニア選手と親戚トリオを組んでいたんですよ。ご本人に必殺技を伺ったら、セントーン・コントルニージョって言っていて、アラビアン・プレス式のひねりセントーンです。空中技がすごく得意ですね。CMLLでもすごく有望な選手です。
■すごく大型の選手で、ボラドール・ジュニア選手のロス・デプレダドーレスというユニットに入っていて、いつも一緒にトレーニングをしているので、すごく鍛えられています
──こちらも期待大ですね。それからマグヌス選手ですけど、こちらはどういった選手なんですか?
元井 マグヌス選手はミスティコ選手の従兄弟にあたりますね。CMLLファンの方にはお馴染みの、リングサイドでいつも写真を撮っているオフィシャルフォトグラファーのアレクシスさんの弟さんです。すごく大型の選手で、ボラドール・ジュニア選手のロス・デプレダドーレスというユニットに入っていて、いつも一緒にトレーニングをしているので、すごく鍛えられていますよ。CMLLコンクルソにも出ていました。
■ディフント選手は個人的には推しです(笑)。本当にルードらしい殴る蹴る暴れるっていう闘い方をしますね。マスクにもモジャモジャがついているし、今回来日する方の中では一番覚えやすいマスクをしています
──最後にディフント選手はどのような選手ですか?
元井 個人的には推しです(笑)。マスクのデザインが可愛くて、7年前にグアダラハラの会場で見たんですけど、「なんだ、この可愛いマスクマンは!」と思って、すごく胸に刺さったのがディフント選手なんです。
――独特のマスクですよね!
元井 顔に大きく骨が2本ついていて、胸にも2本、両ヒザにも2本ずつ、とにかく骨がいっぱいあるコスチュームなんですね。ディフントという名前は、「亡くなった人」とか「故人」という意味だし、ビジュアルも含めてすごくわかりやすいです。それに裸足だし、ルードって元々「粗野な」とか「乱暴な」っていう意味があるんですけど、本当にルードらしい殴る蹴る暴れるっていう闘い方をしますね。
──見た目は可愛いけど、荒っぽいんですね。
元井 そうなんですよ。かと思ったら、プランチャで飛んだり、体当たり系の技も多いです。マスクにもモジャモジャがついているし、今回来日する方の中では一番覚えやすいマスクをしています。あと『WORLD TAG LEAGUE』で辻陽太選手と組んでいたサンドカン・ジュニア選手と組むことが多くて、いつかはタッグで来てほしいですね。
■ストゥーカ・ジュニア選手は素顔になって『FANTASTICA MANIA』に来るのは初めてなので、驚かれる方も多いと思います。アトランティス・ジュニア選手も一緒に来るので楽しみですね
──初来日選手への期待感がさらに高まったところで、初来日以外の選手についても伺っていきたいのですが、今回のメンバーで気になる選手は?
元井 ストゥーカ・ジュニア選手ですかね。素顔になって『FANTASTICA MANIA』に来るのは初めてなので、驚かれる方も多いと思います。2022年9月のCMLL年間最大のビッグマッチ『アニベルサリオ』のメインイベントで、アトランティス・ジュニア選手とマスカラ・コントラ・マスカラで闘って、負けたストゥーカ・ジュニア選手は素顔になったんです。その因縁のアトランティス・ジュニア選手も一緒に来るので楽しみですね。
──マスクを被っていた時と素顔になってからでは、闘い方も違うんですか?
元井 素顔になって去年1月からルードになっちゃったんですよ。マスクマンの時は真面目なテクニコで、本当に生真面目な闘い方をしていたんですけど、ロス・ゲレーロスに入ってしまい、メチャクチャ悪い顔をしているので、皆さん驚かれると思いますよ。いつもだと下田美馬さんに絡んで、下田さんのスカートがハラリと捲れてしまう場面があるんですけど、今度はルードとしての来日なので、そういう場面はないのかな?(笑)。
■ダーク・パンテル選手はこの8年ですごく身体が大きくなりました。以前はテ・パンテルという名前で来ていましたよね。この方は出世魚みたいに名前が度々変わっているんですよ
──あれも『FANTASTICA MANIA』名物なんですけどね。それからダーク・パンテル選手は8年ぶりの参戦ですね。
元井 この8年ですごく身体が大きくなりましたし、お兄さんのブルー・パンテル・ジュニア選手の方が大きかったんですけど、いまは見分けがつかないぐらいに大きくなっています。以前はテ・パンテルという名前で来ていましたよね。この方は出世魚みたいに名前が度々変わっているんですよ。
──テ・パンテルから段階を経て、ダーク・パンテルという名前になったんですか?
元井 そうなんですよ。もともとはカチョーロで、それからテ・パンテルになって、ブラック・パンテルを経て、2021年からダーク・パンテルです。ブルー・パンテルさんのお子さんなんですけど、カチョーロ・ラグネロという弟さんもいて、3兄弟でやっていますね。「カチョーロ」は「小犬」っていう意味があるんですけど、それがだんだん「パンテル=豹」になっていくイメージなんでしょうね。
■スティグマ選手はブラック・キャットさんの甥にあたる選手ですけど、メッセージをしたら「今回も叔父さんのメモリアルマッチに出られることは、すごく光栄だ」っておっしゃっていました
──それからスティグマ選手も9年ぶりですね。
元井 前回来た時にミラノさんが「かわいい、かわいい」って言っていて、マスコット的な可愛さがありますね。あのブラック・キャットさんの甥にあたる選手ですけど、メッセージをしたら「今回も叔父さんのメモリアルマッチに出られることは、すごく光栄だ」っておっしゃっていました。先程紹介したペガソ選手と同じ、ラ・フエルサ・ポブラーナというユニットに所属していて、「ペガソ選手と一緒に来られて嬉しい」ともおっしゃっていましたね。
──前回は棚橋弘至選手と組んでメモリアルマッチに出られていましたけど、9年間でガラッと変わったりしていますか?
元井 結構どっしりした感じはありますね。以前は黒と赤がイメージカラーだったんですけど、そのラ・フエルサ・ポブラーナを組んでからは、青と白を基調にしたコスチュームにすることが多くなりましたね。「ラ・フエルサ・ポブラーナ」の「ポブラーナ」は「プレブラ出身の」という意味で、「ラ・フエルサ・ポブラーナ」は「プエブラの力」という意味なんです。
――そうなんですね!
元井 そのプエブラにタラベラ焼きっていう有名な陶器があるんですけど、それをイメージしたマスクだったりコスチュームを身に着けていので、青白の爽やかなイメージで来ると思いますよ。
■MUSASHI選手はメキシコで生まれ変わって、いまのMUSASHI選手になった方ですし、技の名前に「フトゥーロ=未来」って入れたり、メキシコで培ってきたものを見せてくれると思います
──他にも気になる選手はいますか?
元井 やっぱりエチセロ選手はジャベもすごいし、コーナーに相手を座らせてのヒザ蹴りとか、毎回技で魅せてくれる人ですよね。それからソベラーノ・ジュニア選手も『WORLD TAG LEAGUE』に続いて来ますけど、その時はアトランティス・ジュニア選手とのタッグだったので、それほどルードらしさは出しませんでしたが、ご本人はゴージャスなルードを目指しているらしくアレナ・メヒコにリムジンでやって来たり、謎の女性を2人引き連れてガウンをまとって入場したりしているので、今回どんな形でやって来るのか楽しみですね。
──それから今回は特別にKAMAITACHI選手が参戦するんですよね。
元井 2代目なんですよね。ルチャ・リブレでは1回マスクを賭けた闘いをして、負けてしまうとそのマスクを被って試合ができないという厳格なルールがあるんですよ。2015年にドラゴン・リー選手に負けてマスクを剥がされています。現地でも人気でしたし、2代目が日本でどんなファイトを見せてくれるのか楽しみですね。
──あとマスター・ワト選手が負傷欠場となったことで、ドラゴンゲートのストロングマシーン・J選手とみちのくプロレスのMUSASHI選手が代打で出場することになりました。
元井 マシーン選手は開幕戦に参戦するんですね。歴史をたどるとお父さんは新日本の歴史に深く関係している方ですからね。MUSASHI選手はそれこそメキシコで生まれ変わって、いまのMUSASHI選手になった方ですし、技の名前に「フトゥーロ=未来」って入れたり、メキシコで培ってきたものを見せてくれると思いますね。名古屋大会では昨年の『SUPER Jr. TAG LEAGUE』で組んでいたYOH選手と“武蔵小松”対決もあるし、みちのくプロレスを離れると発表した直後なので、注目度は大ですね。
■開幕戦(2.12大阪)の第1試合は大事だと思うんですよ。そう考えると、その第1試合のディフント&DOUKIvs石森太二&外道というカードは楽しみですね。メキシコ経験が多い石森選手と、ディフント選手がどんな対決を見せるのかに注目です
──それでは各大会ごとに注目カードを見ていきたいんですが、開幕戦となる2.12大阪大会はどんなカードが気になりますか?
元井 開幕戦の第1試合は大事だと思うんですよ。ここでルチャ・リブレらしさが爆発するのではないのかなと思うし、掴みになりますからね。そう考えると、その第1試合のディフント&DOUKIvs石森太二&外道というカードは楽しみですね。メキシコ経験が多い石森選手と、ディフント選手がどんな対決を見せるのかに注目です。
――たしかに石森選手とルチャドールの絡みは気になりますね。
元井 あと第2試合のタイガーマスクvsマグヌスのシングルマッチは、「Match Relámpago(マッチ・レランパゴ)」とタイトルが付いていますけど、メキシコでよくある10分1本勝負のシングルマッチ形式なんです。「レランパゴ」って「稲妻」とか「速い」っていう意味があるんですけど、金曜アレナ・メヒコだとだいたい1試合は入っていますね。
──メインイベントのミスティコ&ドラダ&棚橋vsゲレーロ&ストゥーカ・ジュニア&フランシスコ・アキラという6人タッグマッチは豪華ですね。
元井 アキラ選手は昨年8月のCMLL Gran Prixで多国籍軍の一員としてアレナ・メヒコで闘っていましたが、アキラ選手のルチャは新鮮ですね。またゲレーロスと組むのが興味深いです。ゲレーロスは連携がすごいユニットなので、そういった連携に加わるのか? 興味津々ですね。ミスティコ&ドラダ&棚橋というトリオはもう絶対に華しかないという、眩しいぐらいのテクニコチームですね。全員チャンピオンです。
■(2.13大阪)第5試合でミスティコ&ドラダ&デスペラードというトリオがあるんですが、ドラダ選手のデビュー戦の相手はデスペラード選手だったし、デスペラード選手もドラダ選手のことをすごく認めているので、非常に楽しみな組み合わせですね
──では、13日の大阪大会はいかがでしょうか?
元井 第5試合でミスティコ&ドラダ&デスペラードというトリオがあるんですが、さっきも言った通り、ドラダ選手のデビュー戦の相手はデスペラード選手だったし、デスペラード選手もドラダ選手のことをすごく認めているので、非常に楽しみな組み合わせですね。
――日墨マスクマントリオは注目ですね。
元井 それからメインのボラドール&テンプラリオ&棚橋vsロッキー・ロメロ&ソベラーノ&DOUKIという6人タッグマッチも楽しみです。ボラドール選手とロッキー選手はずっと抗争をしていて、ロッキー選手が去年の1月にボラドール選手からヒストリック・ウェルターのベルトを奪って、329日間保持していたんですよ。ロッキー選手は去年の3月のカベジェラ戦でボラドール選手に負けて、髪の毛を切られているので、今も因縁を引きずっています。
──CMLLの因縁がそのまま日本に持ち込まれるということですね。
元井 そうです。テンプラリオ選手とソベラーノ選手もずっとライバル関係にあるので、このメインは人間関係がバチバチしていますね。
■(2.14高松)第5試合の「Relevos Increibles(レレボス・インクレイブル)」は「信じられない組み合わせ」という意味なんですけど、ボラドール&ドラダ&テンプラリオというトリオは、テンプラリオ選手が普段はルードなので、文字通り信じられない組み合わせですね
──14日の高松大会も興味深いカードが組まれていますね。
元井 第1試合の田口&ブリジャンテ・ジュニアvsSHO&金丸義信というのも面白いですね。金丸選手は『FANTASTICA MANIA』ではルードルチャドールと絶妙な連携を見せてくれます。あのウィスキーがテキーラになっていたり、メキシコ仕様だったら面白そうですね。それから第5試合の「Relevos Increibles(レレボス・インクレイブル)」は「信じられない組み合わせ」という意味なんですけど、ボラドール&ドラダ&テンプラリオというトリオは、テンプラリオ選手が普段はルードなので、文字通り信じられない組み合わせですね。
■(2.16名古屋・軍団対抗タッグトーナメント)やっぱり注目は初めて出るラ・フエルサ・ポブラーナ(ペガソ&スティグマ)ですね。『FANTASTICA MANIA』で日本初お披露目ですし、魅せてほしいですね
──16日の名古屋大会なんですが、ここから軍団対抗タッグトーナメントが始まります。組み合わせはロス・デプレダドーレスのボラドール&マグヌスvsラ・フエルサ・ポブラーナのペガソ&スティグマ、そしてL・I・JのBUSHI&ティタンvsロス・ゲレーロスのゲレーロ&ストゥーカ・ジュニアという組み合わせですね。
元井 やっぱり注目は初めて出るラ・フエルサ・ポブラーナですね。ラ・フエルサ・ポブラーナには、他にもゲレーロ・マヤ・ジュニア選手とレイ・サムライ選手と、アルカリス選手というメンバーがいて、日本に来られなかった他の選手の思いも背負って闘うと思うので注目です。『FANTASTICA MANIA』で日本初お披露目ですし、魅せてほしいですね。でも、ゲレーロスが強いのかな? ルードとしてのストゥーカ・ジュニア選手は怖いし、まあ暴れるでしょうね(笑)。
──でも、軍団対抗だと皆さん、普段から組んでいるだろうし、やりにくさはないでしょうね。
元井 やりにくさはないと思います。ただ、メキシコではだいたい3本勝負で闘っているので、それが1本勝負になった時にどうなるか? その闘い方に慣れてない方は不利になるかなと思いますね。
■2020年からずっとベルトを持っていて、女子枠の少ないアニベルサリオにも出場しています。似たデザインのマスクを被り、お揃いのキラキラしたコスチュームを着た人気も華やかさも実力もあるチームです
──そう考えると、日本のタッグリーグに出ていたBUSHI&&ティタンは有利そうですね。そして17日の幕張大会ではそのタッグトーナメントの3位決定戦と決勝戦があるんですが、第1試合にはなんと女子選手のジュビア選手とラ・ハロチータ選手が出てきますね。参戦はこの大会だけなんですが、この2人はナショナル女子タッグ王者のようですね。
元井 2020年からずっとベルトを持っていて、女子枠の少ないアニベルサリオにも出場しています。似たデザインのマスクを被り、お揃いのキラキラしたコスチュームを着た人気も華やかさも実力もあるチームですね。「ジュビア」は「雨」っていう意味で、「ハロチータ」は出身地に因んで、「ベラクルス出身の元気者」みたいな意味がありますが、すごく説得力のある強さがあります。
──ルチャドーラが『FANTASTICA MANIA』に参戦するのは初めてですよね?
元井 初めてです! 普段のアレナ・メヒコでは女子の試合が1試合あるかどうかなので、本場のメキシコの女子選手の闘いを見られるのは嬉しいですね。でも、相手が気になりますね。スターダムの選手が出てくるのかな? 岩谷麻優選手はこの前、ステファニー・バッケル選手と闘っていますし、ルチャ・リブレ経験のある選手が出てくるのか? それともスターライト・キッド選手のようなマスクを被った選手が出てくるのか、楽しみですね。
──あと幕張大会の5試合目に組まれているミスティコ&ドラダ&アキラというトリオも新鮮ですね。
元井 ここでルード側だったアキラ選手が、テクニコ側に入ってくるんですね。Relevos Increiblesは新日本だとユニットで常に闘っているのでなかなか組まれないですけど、メキシコでは結構やるんですよ。メキシコではテクニコとルードは絶対的に分かれていて、それが突然Relevos Increiblesで入り乱れるので仲間割れが心配だったりするんですが、すごく面白いんです。この試合は相手もロッキー&デスペラード&タイガーと珍しい組み合わせですし、この中でアキラ選手の新しい一面が見られそうですね。
■(2.18後楽園・ブラック・キャットメモリアルマッチは)バラエティに富んだ組み合わせになりますね。多分、デスペラード選手はメキシコ時代にスティグマ選手と面識もあるでしょうし、ディフント選手がゲレーロスと組むのも珍しいです
──そして18日の後楽園はブラック・キャットメモリアルマッチがありますね。ミスティコ&ドラダ&スティグマ&デスペラードvsゲレーロ&ストゥーカ&アキラ&ディフントというカードです。
元井 ブラック・キャットさんの甥っ子さんにあたるスティグマ選手は、毎回メモリアルマッチには出られていますけど、これもまたバラエティに富んだ組み合わせになりますね。多分、デスペラード選手はメキシコ時代にスティグマ選手と面識もあるでしょうし、ディフント選手がゲレーロスと組むのも珍しいですね。
――ブラック・キャットメモリアルマッチは大注目ですね!それとこの日のメインはボラドールvsロッキーというCMLL直輸入のシングルマッチですね。
元井 因縁の抗争ですね。ずっとロッキー選手がボラドール選手を子供扱いしていましたからね。それからセミのテンプラリオvsソベラーノ・ジュニアのシングルマッチも、ずっとライバル関係同士にあるカードです。2022年の『アニベルサリオ』で闘うはずだったけど、テンプラリオ選手がケガで出られなくなったりとか、因縁関係にあるけどちょっとズレが生じている関係ですね。ここでシングルを見られるのは楽しみですね。
――他に気になるカードは?
元井 チャレンジマッチとしてティタン選手とブリジャンテ・ジュニア選手のシングルマッチが組まれていますね。ティタン選手がチャレンジを受けて立つ側にいるのは感慨深いですし、CMLLでは若手と経験を積んだ人がタッグを組むトーナメントが行われて、今年はブリジャンテ・ジュニア選手とミスティコ選手が組んで優勝したんです。そういうベテラン選手と組んで実力をつけてきている選手なので、『FANTASTICA MANIA』参戦でさらに経験値を増しそうですね。
■(マスカラ・ドラダvsストゥーカ・ジュニア)これが最終日(2.19後楽園)のメインに組まれている意味合いは、メチャクチャ大きいです。今回は初参戦のドラダ選手がメインっていうところにすごく期待を感じますね
──そして、最終日の2.19後楽園大会のメインはドラダvsストゥーカ・ジュニアのシングルマッチになりました。
元井 これが最終日のメインに組まれている意味合いは、メチャクチャ大きいです。『FANTASTICA MANIA』の最終日のメインはシングルマッチが恒例になっていて、CMLLを代表するような試合を見せていたんですけど、これまではミスティコ選手やゲレーロ選手、ボラドール選手が出ていたと思います。
――たしかにそうでしたね。
元井 でも、今回は初参戦のドラダ選手がメインっていうところにすごく期待を感じますね。ドラダ選手はロッキー選手に勝って、ヒストリック・ウェルター級王者になっていますし。あと第4試合のアトランティス・ジュニア選手とエチセロ選手のシングルマッチも、パワフル対決で見応えがありますね。
──ざっと全大会の見どころを語っていただきましたけど、他にも気になるところはありますか?
元井 辻選手は2日しか出ませんけど、直近でメキシコで活躍していた選手ですし、ルチャも楽しみですね。メキシコでは全然違う闘い方をしていて、扇子を試合中に使ってニコニコしながら扇いでいたり、入場も着流しでさすらいの武士が入ってきたみたいな雰囲気を出していたので、日本に帰ってきてからのL・I・Jではない、YOTAとしての辻選手で出てくるのかも気になるところです。
──では、最後に改めて、ファンの皆さんにはどんなところを楽しんでもらいたいですか?
元井 新日本プロレスという国があるとしたら、『FANTASTICA MANIA』だけは別の島と思って楽しんでもらいたいですね。新日本の普段のユニット抗争とか、いろいろ知識はあると思うんですけど、一旦忘れて、ルチャはルチャとして初見でも楽しめますからね。
――『FANTASTICA MANIA』はルチャの祭典ですからね。
元井 現地でも観光客の方が、バスツアーで初めてアレナ・メヒコに行って楽しむのがルチャ・リブレなので、本当に一度いろんなことを忘れて見てみると、より楽しめると思います。それから、選手の皆さんもこの『FANTASTICA MANIA』に向けてマスクとかコスチュームを用意していて、毎日日替わりの方も多いので、そんなところも注目ポイントですね!
『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2024』
■2月12日(月) 17:00開場 18:00試合開始
大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)
☆チケット情報
☆対戦カード
※「ロイヤルシート」「指定席A」「指定席B」は完売、「立見」は残りわずかとなりました。
※全席完売となった場合は、当日券・小中高生券の発売はございません。あらかじめご了承ください。
■2月13日(火) 18:00開場 19:00試合開始
大阪・東和薬品RACTABドーム サブアリーナ(大阪府立門真スポーツセンター)
☆チケット情報
☆対戦カード
■2月14日(水) 18:00開場 19:00試合開始
香川・高松市総合体育館・第2競技場
☆チケット情報
☆対戦カード
■2月16日(金) 17:00開場 18:00試合開始
愛知・名古屋国際会議場 イベントホール
☆チケット情報
☆対戦カード
■2月17日(土) 17:30開場 18:30試合開始
千葉・幕張メッセ 国際展示場1ホール
☆チケット情報
☆対戦カード
※「ロイヤルシート・最前列」「アリーナA」「アリーナB」は完売、「アリーナCは残りわずかなりました
※全席完売となった場合は、当日券・小中高生券の発売はございません。あらかじめご了承ください。
■2月18日(日) 17:30開場 18:30試合開始
東京・後楽園ホール
☆チケット情報
☆対戦カード
※2月9日(金)午前10時より「立見(東側)」「立見(南側)」をローソンチケットにて枚数限定で販売いたします。
[ローソンチケット] Lコード:34985
WEBサイト https://l-tike.com/njpw
ローソン店頭Loppi・ミニストップ店頭Loppi
※お申し込みはお一人様1枚限りとさせていただきます。
※予約流れが出た場合は、お支払期限翌日の午前10時より随時再販売いたします。
※新日本プロレスでは、後楽園ホールの立見券はエリア指定となっております。ご観戦ルールや販売に関する詳細は下記のお知らせをご確認ください
★【お知らせ】後楽園ホール大会の立見券販売について
■2月19日(月) 17:30開場 18:30試合開始
東京・後楽園ホール
☆チケット情報
☆対戦カード
※2月9日(金)午前10時より「立見(東側)」「立見(南側)」をローソンチケットにて枚数限定で販売いたします。
[ローソンチケット] Lコード:34985
WEBサイト https://l-tike.com/njpw
ローソン店頭Loppi・ミニストップ店頭Loppi
※お申し込みはお一人様1枚限りとさせていただきます。
※予約流れが出た場合は、お支払期限翌日の午前10時より随時再販売いたします。
※新日本プロレスでは、後楽園ホールの立見券はエリア指定となっております。ご観戦ルールや販売に関する詳細は下記のお知らせをご確認ください