海外武者修行へ挑むオスカー・ロイベ選手に壮行インタビュー敢行! ファレ道場を経て新日本プロレス入門した若獅子が、ファレ道場と野毛道場での日々を振り返り!
さらに“親友”中島佑斗選手についても言及!
撮影/山本正二
★以下、インタビュー序盤を無料公開!
■ニュージーランド道場で修行する前に日本に来ていたらきっと失敗していただろうな。新日本のカルチャーを、ヤングライオンが何をするべきかについて、俺は何も知らなかった
――さて、オスカー・ロイベ選手。いよいよ海外遠征、目前となりましたね。
オスカー ああ、明後日にはもう出発しているよ。
――どちらへ行かれるんですか?
オスカー イギリスのRevolution Pro WrestlingやドイツのWxW、他にもヨーロッパ中で色んな団体が開催する大会に参戦するよ。もう発表されたけど、イタリアにも行くんだ。本当に、いろんな所に行くことになるね。
――遠征中は、ドイツの自宅で生活すると聞いています。
オスカー 本当に楽しみだよ。遠征中に家族との時間を過ごせるなんてね。ここ2年間はずっと道場にいて、しばらく家族と一緒にいられなかった。それに、ドイツはプロレス界が成長するポテンシャルが高い。あと、できればだけど、夏の後半頃にアメリカにも行くかもしれない。僕たちは行けるところまで行きたいんだ。全てを手に入れてやる(笑)。
――今回、中島佑斗選手と一緒に遠征することに関してはどう思っていますか?
オスカー ユウトは前向きだよ。長いこと道場にいたしね。
――中島選手は2021年2月14日後楽園ホール大会のデビュー戦で負傷してしまい、少し出遅れてしまいましたよね。
オスカー 俺はユウトのことを「運命のボーン・ブレーカー」って呼んでいるよ。(笑)。そのおかげでユウトは俺が入門するまで道場にいたし、ここまで一緒にこられた。今では、ユウトが長年の親友になったんだ。
――初めは新日本プロレスのニュージーランド道場で修行していましたが、ニュージーランド道場を最初に選んだきっかけは?
オスカー 本当は野毛の方に行きたかったんだけどね。日本の道場に入門する方法を探していたら、ニュージーランド道場が出てきた。ちょうどマイケル・リチャーズとアンドリュー・ヴィラロボスがニュージーランド道場から野毛道場にいってしばらく経った頃の話だ。それで、「そういうことができるんだ」と知ったんだ。ニュージーランド道場には、3カ月だけ行こうと計画していたけど、(バッドラック・)ファレからもっと長くいて(野毛道場へ入門できる)可能性を高めたらいいと言われた。延長分の修行にかかる費用は払わなくて良いって言われて、宿泊費だけ払った。でも、道場にいる間はアルバイトをいくつか掛け持ちしていたから、食費と交通費は自分で賄えるくらいのお金は持っていたよ。
――やはりニュージーランド道場のおかげで、野毛道場に入門できたと思いますか?
オスカー もちろんだよ。ニュージーランド道場で修行する前に日本に来ていたらきっと失敗していただろうな。修行をこなす分には、運動神経も良い方だから問題はないと思うんだ。けど、新日本のカルチャーを、ヤングライオンが何をするべきかについて、俺は何も知らなかった。最初、俺はニュージーランド道場で一番経験値が低いレスラーだった。けど、最終的にはあそこで必要ないことまで知っているくらい知識が豊富になった。