8月24日、プロレスリング・ノアの丸藤正道が後楽園ホールにて、デビュー15周年大会を開催(「Summer Navig.2013 〜丸藤正道デビュー15周年記念大会〜」)。新日本プロレスからはIWGPインターコンチネンタル王者の中邑真輔がメインイベントに登場。そして現GHCジュニアタッグ王者の獣神サンダー・ライガー&タイガーマスクが防衛戦を行った。
メインイベントの「丸藤正道デビュー15周年記念試合」に丸藤のパートナーとして登場した中邑真輔。相手は、この日が初遭遇となるKENTA。そしてひさびさの対戦となる杉浦貴。中邑は、丸藤が入場時に着用するマスクのようなレッドマスクで登場し、入場から場内は騒然。
KENTAと中邑の対戦は、緊張感のある蹴り技の攻防からスタート。しかし、中邑がおなじみの脱力ムーブで挑発すると、KENTAも同じポーズ。そのあと、KENTAは闘志むき出しの張り手攻撃。これでスイッチが入った両者は、激しくスパーク。
中邑がコーナーで得意のヴァイブレーションを見せれば、KENTAも容赦ない顔面蹴り。中邑がカウンターのジャンピングキックを繰り出せば、KENTAはスワンダイブ式キックに串刺し顔面ドロップキック。さらに、中邑のボマイェは、KENTAが間一髪でかわし、ラリアット一閃。ヒートアップした両雄の攻防で、場内を大熱狂させる。
杉浦貴も中邑を強烈に意識。たがいにスピーディーかつ強烈な張り手合戦で場内をどよめかせたが、中邑が凄まじいグーパンチを発射!! しかし、杉浦も突き刺さるようなスピアーでお返し。
終盤は、この日の主役・丸藤が杉浦に捕獲される展開。しかし、丸藤は杉浦にトラースキックを的中させ、必殺の不知火へ。さらに中邑がスライディング式ボマイェで追撃!! これをカットされると、丸藤はタイガーフロウジョン狙い。しかし、これも切り返され、最後は 杉浦が米満リフトを爆発!! なんと丸藤は記念試合で、自ら敗戦を喫してしまう結果に。
試合後、丸藤と中邑は何やらリングで言葉を交わしていたが、丸藤の握手を中邑はやんわり拒否して先に退場。試合後も、「(丸藤とは)組むとおもしろさが半減。やるほうがいい」と語った中邑。丸藤も「やっぱり敵かもしれない」「次は対角線じゃないかな?」と対戦を示唆するコメント。はたして、両雄の再遭遇はあるのか…?
■中邑真輔のコメント
「(丸藤とは)組むと楽しみが半減。ああいう選手とはやらないと、だな? KENTAはウエートをカバーしてあまりあるハートがある。でも、オレのイヤァオアンテナには引っ掛からなかった」
ノアで猛威を奮っている獣神サンダー・ライガー&タイガー・マスク組。今回のGHCジュニアタッグ選手権は、平柳玄藩&マイバッハSUWA Jr.組が挑戦。
SUWA Jr.に再三、マスク剥ぎを狙われたライガーは、怒り爆発!! 場外でイス攻撃でメッタ打ち、さらにSUWA Jr.のマスクをビリビリに破って、大逆襲。
これで形勢逆転したライガー&タイガーは、半分マスクが剥がれた状態のSUWA Jr.をいたぶりまくる。途中、平柳のトリッキーな動きに翻弄される場面もあったが、試合を完全に支配。終盤、SUWA Jr.が自らマスクを脱ぎ捨て(正体は元SMASHの大原はじめ)、反撃に出るも、最後は、ライガーが強烈な垂直落下式ブレーンバスターで大原を仕留めた。試合後は、原田大輔&熊野準というノアのフレッシュコンビが挑戦を表明。ライガー&タイガーもこれを受ける構えを見せた。
■ライガー&タイガーのコメント
タイガー「俺とライガーで、ベルト落とすわけがないんだ。俺たちにとっちゃあんなの、第0試合以前の試合だよ。第0試合ってのはその大会を盛り上げるための大事な試合。その前くらいの試合だね。平柳が少しヤル気を出した、それだけだな。ほめるとしたら後から入ってきた原田、熊野、アイツらたいしたもんだよ。ノアの重鎮・小川を押えて上がってきてる。俺らにケンカ売ってんだ。ベルト獲りたいって目になってる。とくに俺は熊野を推してるよ。アイツ凄え伸びると思うよ。ひとりの若手と見て、ウチの小松、田中、アイツらとやったらおもしろい。まだまだ小松、田中には敵わないよ。だけどアイツのあのリングの目、張り手をやってもアイツは倒れなかった。楽しみだね。新日本でやるのかノアでやるのか知らないけど、勇気があるなら新日本に来りゃいい」
ライガー「平柳とマイバッハ、(新日本の)小松と田中、この2人と試合やってみ? ホントの新日本プロレスの怖さがわかる。若手のすごさがわかる。やってみてもう一度、俺たちが持つベルトに挑戦させろっていう気持ちがあるのか。俺は問いたい。それからタイガーが言った(ノアの)若手2人。大先輩、先輩、いろんな人間がいるのを押しのけて俺が取ってやるっ て、気持ちいいねぇ。これだよ、これじゃねぇか? 自分とこのお宝を盗まれて黙ってるバカいるか!? あの若手2人と、田中、小松をやらせてもおもしろいし、もちろん俺たちも挑戦を逃げやしないし。熱いヤツとやりたいんだよ。もちろん防衛するのは俺たち!」
撮影/山本正二