『BEST OF THE SUPER Jr. XX』決勝戦から一夜明けた6月10日、優勝者のプリンス・デヴィット選手が会見を開き、現在の心境をコメントした。
6月22日大阪『DOMINION 6.22』では棚橋弘至選手との一騎打ちも決定。勝利した暁には、かねてから掲げていたヘビー級王座戴冠へ本格的に乗り出す構えを見せた。
■デヴィット選手のコメントと質疑応答
デヴィット「2013年の『BEST OF THE SUPER Jr.』、プリンス・デヴィットは10戦をすべて勝ってチャンピオンになった。俺はこうしてIWGP Jr.のベルトを持っている。『SUPER Jr.』は2回勝っている。そして、Jr.タッグ王者には何度もなった。つまり、俺は世界で一番のJr.のレスラーなんだ」
——3年前の優勝と違った感想はお持ちですか?
デヴィット「イエス。俺はこの3年間でずいぶん成長した。Jr.の世界にとどまらず、ヘビー級のタナハシに勝ったこともある。そういう意味でも、俺はJr.の枠を超えたベストなレスラーになった」
——『SUPER Jr.』ではすべての試合でBULLET CLUBメンバーの介入がありました。それで満足なのですか?
デヴィット「セコンドのメンバーがコーナーにいたことはたしかだ。しかし、肉体的に何かサポートしてくれたわけではない。彼らは単にアドバイスをくれただけ。すべて自分の力で勝利した」
——ファンから浴びせられたブーイングについては、どう感じていますか?
デヴィット「一部のファンからブーイングをもらっているかもしれないが、ノープロブレム(キッパリ)。タグチ(田口隆祐)はケガで欠場したが、俺はこうして自分が強いことを証明している。そのことがApollo 55を解散して、BULLET CLUBを作った理由でもある。一部のファンも、そのうちこの俺を支持するだろう」
——棚橋選手に対して、特に敵意をむき出しにしているように見えますが?
デヴィット「タナハシについて、特別気にかけていることはない。単なる敵の1人だ。ヤツを含め、これからはヘビー級のレスラーをどんどん倒していく。ここにある『SUPER Jr.』の大きなトロフィーは、単なるワンステップに過ぎない。次に闘うタナハシも、しょせんはただのワンステップだ。タナハシを倒し、IWGPヘビーのベルトを獲る。大阪ではオカダ(・カズチカ)とマカベ(真壁刀義)のことも特に気にしてはいない。マカベは単なるゴリラかチンパンジー、オカダは単にレインメーカーでブームになっているだけ。本当に強い“シューター”(射撃手)はこの俺。必ずIWGPヘビーを手に入れる」
——IWGP Jr.王座の防衛戦は考えていないのですか?
デヴィット「タイトルマッチをやるとして、誰かチャレンジャーがいるのか!? いないだろう? 『SUPER Jr.』では10人の選手に勝った。この3年間でことごとく相手を倒してきた。もはや俺にかなうヤツはいない」
——これからもJr.ヘビーのベルトを持ったまま闘うということですか?
デヴィット「オフコース! 返上するなんて考えは毛頭ないね。このベルトを持ったままヘビー級のベルトを獲り、両方とも保持し続ける。挑戦したいというのなら、誰でも挑戦してくればいい」
【写真:山本正二】