写真提供/週刊プロレス
元プロレスラーで、元新日本プロレスのキラー・カーンさん、本名・小沢正志さんが12月29日に都内で逝去した。享年76歳。
新聞報道によると、東京・西新宿でカーンさんが経営していた「カンちゃんの人情酒場」の営業中に、カウンターで意識を失って救急搬送となったが、そのあと動脈破裂のため死去したとのこと。
カーンさんは大相撲・春日野部屋を経て、1971年1月に日本プロレスに入門。1973年には新日本プロレスに移籍し、身長195㎝の大型選手として期待を集めた。
1978年からのメキシコ遠征でモンゴル人レスラーに変身、1979年からのアメリカ遠征ではキラー・カーンを名乗って活躍。
1980年にはWWF(現WWE)に進出。“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントとの試合中、アンドレの右足をニードロップで折ったことで、一躍トップヒール選手として注目を集め、あのハルク・ホーガンとも抗争を展開した。
凱旋帰国後には新日本プロレスでもトップ戦線で活躍。現在も使用する選手が多い、元祖“モンゴリアンチョップ”の使い手として旋風を巻き起こした。
1982年4月には蔵前国技館大会『第5回MSGシリーズ』優勝戦で、右膝を負傷して欠場となったアントニオ猪木の代打として、アンドレと対戦。敗戦を喫したものの好勝負を繰り広げた。
1983年からは、長州力が立ち上げた維新軍団に加入。1985年には同じく長州が設立したジャパンプロレスに参加し、全日本プロレスにも参戦したが、平行してアメリカ・WWF遠征も行っていた。
そのあと1987年11月にニュージャージーの大会でプロレスを引退。帰国後は、都内にて、スナック、ちゃんこ居酒屋などを経営していた。
キラー・カーンさんのご冥福をお祈り申し上げます。
新日本プロレスリング株式会社