1月5日、前日の『WRESTLE KINGDOM7』東京ドーム大会で、オカダ・カズチカを下し、IWGPヘビー級王座の防衛に成功した棚橋弘至が一夜明け会見に登場。会見直後には、新日本プロレス事務所のそばにある神社で初詣も行い、今年の主役を誓った。
まずは、司会の清野茂樹アナから1月18、19、20日に後楽園ホールで行われる『CMLL FANTASTICA MANIA』の全対戦カードが発表。続いて菅林直樹社長から挨拶。
■菅林社長のコメント
「昨日は、取材ありがとうございました。先ほど発表があったCMLLの大会は売れ行きが非常に好調で、19日、20日はまもなくチケットが完売する勢いです。個人的には、前回は体調不良だったラ・マスカラ選手のリベンジ、ミスティコ2代目がどんな選手なのか? そして桜庭選手を倒した中邑選手がまったく毛色の違うラ・ソンブラとのタイトルマッチも注目です。また、最終日のメインのチームは一回目の『FANTASTICA MANIA』と同じチーム(棚橋、デヴィット、ミスティコ)なので、ルチャ好きの方は、そのへんも楽しみかなと。
さらに、2月3日の後楽園では、NEVER無差別級タイトルマッチ・田中将斗vs石井智宏の試合を行います。そして2月10日は広島サンプラザホール、広島でのひさしぶりのタイトルマッチとなります」。
ここで広島大会のカード、4大タイトル戦を発表。ここで、カール・アンダーソンが次期IWGPヘビーの挑戦者であることを発表。これを受けて、王者・棚橋弘至が登場した。
■IWGPヘビー級王者・棚橋弘至のコメント
「え〜、昨日の東京ドーム大会は、非常に“愛”が溢れる大会となり、大成功というかたちになりました。本当にうれしかったですし、レスラー、会場に来てくれたみなさん、あらためて感謝します。そしてオカダ戦。試合前にオカダが、『時代を変える』と言ってきたわけですけども、もう時代は、俺が変えたんです、ハイ。……ここをね、ちょっと強調しておこうかなと。いつ変えたかっていう分岐点はなかなか見つけ出しにくいすけど、たとえば花道でスキップして入場したりとか、昔だったら許されないようなね? リング上でエアギター弾いたりとか。ウン。もう一回、変わったものがいい流れを生んでいるんで。あとはこの流れをより、大きいものにして、時代を動かしていく作業。これが求められていると思うんで。今後、期待してほしいなと。ただ、オカダという存在は、自分にとってもプレッシャーがあってですね。ま、ドームの雰囲気に飲まれかけましたけども、受け止めて弾き返した、と。新しい刺激、新しい風景を望む気持ちもわかるんですけども。そういう情報の早い社会だからこそ、リング上はね、棚橋王者時代でのんびりいきましょうよと。そういった感覚です」
——次の防衛戦の相手がカール・アンダーソンに決まりました。
棚橋「そうすね。ドームで溢れてこぼれた愛が、ここから日本全国に広まっていきますし。Twitterのトレンドに“プロレス”っていう言葉が上がるし、プロモーションの効果で、プロレスの注目度が俄然高くなっていますので、こういういろんな方に注目されているときにこそ、プロレスとはこういうものだ、プロレスとはこういう競技だ、と見せれる相手がカール・アンダーソンと思いますので。平和の町、広島で、ピュアなね。俺とアンダーソンにしかできないタイトルマッチをして、なおかつね、いい流れを止めるわけにはいかないんで。全力でやります!」
■質疑応答
——カール・アンダーソンの印象は?
棚橋「すべてが正確ですね。そして僕が非常に、尊敬する好きなレスラーというか。メチャクチャ尊敬してますね。プロレスへの姿勢だったりとか、オカダにばかり目がいきますけど、アンダーソンの駆け上がってきたスピードにも目覚しいものがあるし。新日本プロレスのトップ外国人レスラーですから。相手にとって不足なしですね」
——『G1 CLIMA』で敗れた嫌なイメージはありますか?
棚橋「一瞬の切り返しのうまさだったりとか、要注意ですね。ホントに気をつけないといけない相手です」
——アンダーソン選手のどこを一番警戒しますか?
棚橋「ガンスタンですね。いろんな体勢から狙ってきますし。ガンスタンのいいところは、予備動作が少ないところです。カウンターで狙いやすいということなんで、全神経を研ぎ澄ましていきます」
——アンダーソン選手から新日本プロレスに対する愛を感じますか?
棚橋「そうですね。普段、たまに(一緒に)練習したりしますからね。気心が知れてないわけではないので、彼の“新日本愛”というのは感じますね」
——東京ドームでメインの大役を果たし、今度は広島で久々のタイトルマッチ。意気込みも相当なのでは?
棚橋「2012年も(IWGP戦は)仙台や山形、新潟で『G1(CLIMAX)』もやりましたし。プロレスの広がりを感じてますんで。『(レスリング)どんたく』もあるし、広島もあるしっていうね。国取りじゃないですけど、1国1国、広めていきます」
——東京ドーム大会に集まった大観衆を見て、どう感じましたか?
棚橋「感じたのは声援の厚み。アリーナから来て、スタンドから来て、さらに2階席からかぶせてくる声援の厚みというのがうれしかったですし、これを来年はもっと満員、さらに超満員、そして札止めというまだまだ夢が残っているんで。引き続き盛り上げていきます。でも、改めて感じたのは、東京ドームというのはホントに夢のある空間だなと思いました」
——ほかに何か言い残したことは?
棚橋「昨日、闘ったオカダ、そして、今度、挑戦してくるアンダーソン、そして、所属全選手にひことと。IWGPは遠いぞ! 以上です」
『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2013』
★カード情報はコチラ!!
★カード情報はコチラ!!