エル・デスペラード選手との注目タッグで『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023』に挑むマスター・ワト選手に直撃インタビュー!
パートナー・デスペラード選手との連携について、そして公式戦の対戦相手について言及!
撮影/中原義史
■ただ優勝に向かうだけじゃなく、隣でいろんなものを盗みたい、手に入れたいっていうのも狙いとしてあるので、徹底して盗んでいきます
――さて、ワト選手。今年の『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023』はエル・デスペラード選手とのタッグでエントリーが決定しました。現在の率直なご感想は?
ワト これは自分がお客さんの立場で見た時に「すごい面白いタッグだな」と思いましたね。もちろん、このタッグチームで優勝するっていうことは大前提なんですけど、ただ優勝に向かうだけじゃなく、隣でいろんなものを盗みたい、手に入れたいっていうのも狙いとしてあるので、徹底して盗んでいきます(ニヤリ)。
――具体的に、デスペラード選手から盗みたいものとは?
ワト デスペラード選手が持ってる試合の組み立て方だったり、運び方、この能力を自分が手に入れたら単純に強くなると思いますし、自分の現状として必要なものなのかなと。それは闘って学ぶのも盗むのもいいと思うんですけど、組んで一緒に闘えばまた変わった見方ができるんじゃないかなと。
――なるほど。
ワト 昨年のインクレディブルタッグマッチ(11.5大阪大会)の時もそういう感覚があったんですけど、当時は自分もカッとなってそれを吸収するっていうのが頭になく、振り返ってみると「ああ、なるほどね」って気付く部分が多々あったんですよね。
――ちなみに、今回の7番勝負を振り返ってのデスペラード選手の印象はいかがですか?
ワト この7番勝負以外にもシリーズ通して全21試合闘ってきて、闘い方だったり、周りを見ながらの攻め方だったりを見た時に、これは言葉にするのが難しいんですけど「こういう考え方を手に入れたいな」っていう感覚的なものが、いま自分に必要なものなのかなと。
――今回、ワト&デスペラード組でのエントリーは発表されましたが、10.9両国大会のバックステージやSNSを見る限り、デスペラード選手はワト選手との共闘に関して、まだ態度をはかりかねているというか……。
ワト そうですね。デスペラード選手がどういう考えで「一緒にやろう」って思ってくれてるのか、「何言ってんだ、コイツ」って思っているのか、ここはホントに駆け引きなのかなと思うので、自分を信じさせるために動いていきたいです。
――タッグチームとなれば、連携なども期待したいですし。
ワト リング上で連携するかしないかわからないですけど、例えば連携するのにも信頼関係っていうのがあるじゃないですか。そういう部分でもタッグの信頼関係っていうのを築いていきたいです!
■去年のインクレディブルタッグマッチでもタッチが強烈な張り手だったので、またそれとは違ったものが見れるのか?同じようになってしまうのか?
――両国大会のバックステージで、デスペラード選手から「オレのメリットは?」という問いに、「しっかりとした本隊に入ったってことです」と答えました。あらためてワト選手と組むメリットについてお願いします。
ワト 組んでその先またシングルマッチで闘う時に、進化した強いマスター・ワトと闘えるっていうのはデスペラード選手としてもメリットじゃないですかね。あとは、やっぱり本隊っていう枠に明確に入ることが可能なのかなと。今年からSTRONG STYLEになってお客さんの認識からすると「100パーセント本隊なのか?」って伝わり切ってない部分もあると思うんですけど、組むことによってそれが明確になると思うんですよ。
――例えば、本隊の中のG・B・Hみたいな感じですか?
ワト そうですね。本隊っていうものを利用すれば、もっと幅も広がると思いますし、何より『BEST OF THE SUPER Jr. 30』の優勝者と組めるっていうのは、一番のメリットじゃないですか。
――おお、大きくでましたね。たしかに『SUPER Jr.』覇者・ワト選手とデスペラード選手のタッグは、注目度は満点なのは間違いないです。
ワト もちろん、いままであったことを忘れてるわけではないですし、自分自身が必要なものを得るための行動なんですけど、客観的に見た時にメチャクチャ面白いと思うんですよ。いままで紆余曲折あって、去年のインクレディブルタッグマッチでもタッチが強烈な張り手だったので、またそれとは違ったものが見れるのか? 同じようになってしまうのか? 組むことによってどんな化学反応が生まれるのか楽しみにしてもらいたいですね。
――ワト選手の中ではデスペラード選手と組んだら、どんな闘いを見せたいですか?
ワト やりたいなと思ったのは、デスペラード選手のスパインバスターに自分の持ってる技を合わせられないかなと。デスペラード選手の技を自分がプラスアルファできるたら面白いなと思いますし、もちろんそれは逆もあっていいですし、最終的には合体技をやりたいですよね。あっ、スパインバスターで相手が持ち上がったところをキャッチして、そのままジャーマンっていう……スパインバスター式通天閣ジャーマン(ニヤリ)。
――それは強烈です。ワト選手としては、すでにいろんな構想があるわけですね。
ワト そうですね。そういうのをいろいろ考えつつも、まずは信頼を得ることなので、そこをしっかりしてから試合につなげていきたいなと。その先にいまイメージしたようなものを出していきたいですね。
――ちなみに、こういう場合はどちらの入場曲で入場になるんでしょうね。
ワト これって2人の曲をミックスしたら面白いと思いませんか? 冒頭のデスペラード選手のギターの音のあとに自分の曲を入れるとか、それは逆もありで、おたがい前奏があるので、そこをうまくミックスできればカッコいい入場になるのかなと。ただ、いざ入場ゲート目前になったら「どっちの曲で入場するんだ?」って揉めそうにもなりそうですけどね(苦笑)。
■藤田自身が「ジュニアでやりたい」っていう風に言ってたので、この2、3か月間でどう変わったのかっていうのを見れるチャンス
――そのあたりも楽しみにしながら、ここからは『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023』公式戦についても伺っています。まずは開幕戦となる10月21日(土)熊谷大会で、田口隆祐&ザ・DKC組と対戦します。
ワト もちろん、田口さんとのタッグっていうのも考えてますけど、田口さんもロッキー・ロメロさんだったり、いまはBULLET CLUBになっちゃいましたが、クラーク・コナーズとも組んだりしてたので、自分も田口さんだけじゃなくいろんな方と組んでいろんなものを吸収したいなと。なので、今回のデスペラード選手とのタッグはご理解いただきたいなと思います。
――注目の開幕戦ではどんな闘いを見せていきたいですか?
ワト ここは初戦なので、勢いに乗る意味でも白星で走っていきたいですね。あとはDKCも久しぶりなので、どう進化してるのかわからないんですよ。だから、どう化けてくるのか楽しみですし、田口さんがDKCに対抗してショートパンツにハチマキを巻いてくるのかとか、コスチュームでどう出てくるのかも気になりますね(笑)。
――第2戦となる10月24日(火)後楽園大会では、YOH&未定組と対戦となります。
※YOH選手のパートナーがMUSASHI選手と決定前に収録
ワト YOHさんはジュニアタッグリーグの優勝経験が一番ありますし、序盤で自分たちのチーム力を築いていく意味では大事な試合になりますね。
――近年のYOH選手は、一つ突き抜けた独特の雰囲気を持っていますよね。
ワト 本性というか、不気味な楽しさが伝わってきますし、後輩として近寄りがたい感じで、どの方面にも槍が向いてる状態なので、特にリング上ではその怖さを警戒したいです。
――第3戦となる10月25日(水)後楽園大会では、BUSHI&ティタン組と対戦となります。
ワト このBUSHI&ティタン組っていうのは恐ろしいタッグチームだと思うんですよ。もちろんティタンは『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝決定戦の相手だったので、怖いもの知らずの容赦ない攻撃を繰り出すレスラーっていうのは知ってますし、それに周りを見て行動するBUSHIさんっていう攻守のバランスが取れたチームですよね。
――昨年もこのマスクマンタッグは話題性がありましたからね。
ワト マスクマンタッグってホントにカッコいいですけど、この一戦は華でも負けたくないです。
――第4戦となる10月26日(木)春日部大会では、ロビー・イーグルス&藤田晃生組と対戦となります。
ワト 藤田自身が「ジュニアでやりたい」っていう風に言ってたので、この2、3か月間でどう変わったのかっていうのを見れるチャンスですよね。ロビーも藤田と出るっていうのは、きっと藤田を信じてる、信頼してるからだと思いますし、あの2人のどんな連携が見られるのかも気になりますね。
――藤田選手はワールドツアー初戦で、チーズバーガー選手からジャーマンスープレックスホールドで勝利を奪取してます。
ワト じゃあ、ジャーマン対決になりますね(ニヤリ)。とはいえ、今回は藤田の高い壁になってみせます。
■彼らの“前科”も考えるといろんなところで気を付けなきゃいけないなと。入場からもそうですし、気が抜けない一戦というか、僅かなスキが命取りになる
――第5戦となる10月28日(土)会津若松大会では、“IWGPジュニアタッグ王者”クラーク・コナーズ&ダン・モロニー組と対戦となります。
ワト 2人とも『SUPER Jr.』でシングルマッチをやってるんですけど、個人で見てもフィジカルの面では断トツで強いと思いますし、打撃を打っても軸がぶれないっていうのが2人の強みですよね。ジュニアとは思えないほどのパワーを持っているので、技をかけようとしたところをパワーで切り返されたりとかっていうところを警戒しないといけないですね。
――なるほど。現王者タッグはジュニアの中でもパワーが随一ということですね。
ワト それがいまチャンピオンとして君臨している強みだと思いますけど、チャンピオンなのでこの2人に勝てば挑戦権も見えてくると思うので、なにがあっても勝ちたいですね。
――第6戦となる10月30日(月)燕大会では、KUSHIDA&ケビン組と対戦となります。
ワト じつはKUSHIDAさんが新日本に帰ってきて初めて闘うことになるので、このタッグチームとの対戦はすごい楽しみなんですよ。なので、これは個人的にワクワクしてますし、今回はケビン・ナイトの跳躍力に対抗してはいけないのかなと。
――と言いますと。
ワト 大阪での『SUPER Jr.』公式戦で試合をやったんですけど、「なんだ、あの跳躍力は!」っていうぐらい高くて。KUSHIDAさんは連携でもケビンの跳躍力を活かす闘い方をしてますし、「これに付き合ったらマズいな」と。ケビン自身も日に日に日本語が上手になって、KUSHIDAさんとしっかりコミュニケーションを取ってるんだなと感じますので、逆に連携が取れているのかわからない自分たちからすると不安要素ですし、この試合は“連携”がポイントになる気がします。
――第7戦となる10月31日(火)富山大会では、TJP&フランシスコ・アキラ組と対戦となります。
ワト このタッグには一度も勝ったことがないんですけど、アキラの勢いをTJPがうまくコントロールしてる印象が強いですね。なので、今回は司令塔のTJPを止めることに専念して、アキラを孤立させて仕留めていきたいなと。
――第8戦となる11月1日(水)コマツ大会では、DOUKI&TAKA組と対戦となります。
ワト あんな宇宙人ケブラーダとかやるようなTAKAさんと、ルチャリブレができるDOUKIさんが組むなんて、メチャクチャ面白そうじゃないですか? 食らいたくないですけど、個人的に2人揃ってのラ・ケブラーダっていうのは見たいですね。
――身体能力が抜群の2人ですからね。
ワト DOUKIさんのデイブレイクからTAKAさんのジャストフェイスロックが極まれば一発でタップ取れそうですし、なにをどう返そうかなってすごく考えさせられる試合になると思いますね。
――そしてここにデスペラード選手が加わることで、人間模様も気になるところではありますね。
ワト そこはこの3人に話題を持っていかれないように、割に割って入ろうかなと思います(ニヤリ)。
――そして最終公式戦となる11月2日(木)大阪大会では、SHO&金丸組と対戦となります。
ワト 最終戦でこのタッグっていうのは、どんな凶器が出てくるのか不安ですね。それはモノに限らず、SHOさんのいまの狂った感じに、金丸さんのエッセンスが加わってどうなるのかっていうのがホントに読めないので、いまはとにかく夜道に気を付けます……。
――リング外での襲撃にも備えると。
ワト 彼らの“前科”も考えるといろんなところで気を付けなきゃいけないなと。入場からもそうですし、気が抜けない一戦というか、僅かなスキが命取りになる闘いになると思うので、2人から一瞬たりとも目を離さないです。
――ホントに2人で大丈夫ですか? 厄介なセコンドが加わる可能性もありますよね。
ワト 2人と信じたいです……。と言いたいところですけど、2人だけということは信用できないのでリングサイドも意識しながらも、でもそこに気を取られてたらっていう、それがホントに難しいですね。
■このタッグが最初に生まれたのは大阪府立なので、あの時からここに導かれたものがあったのかなと
――優勝決定戦はありますが、公式戦はこの一戦が最後ということでデスペラード選手のタッグの集大成にもなると思います。この一戦でどんな闘いを見せたいですか?
ワト このタッグに関しては2人で勝ちたいです。2人でHOUSE OF TORTUREを蹴散らしたいなと。最終戦でスッキリさせます!
――全公式戦を終えたのち、上位2チームが11月4日(土)大阪で優勝決定戦をおこないます。ここに進出できれば、2年連続でワト&デスペラード組が大阪府立体育会館の舞台に立つことができます。
ワト これは運命なんですかね。このタッグが最初に生まれたのは大阪府立なので、あの時からここに導かれたものがあったのかなと。もちろんあのタッグがあって、1.4東京ドームでIWGPジュニアの4WAYがあって、『SUPER Jr.』でも闘ってっていうのがあった中で、ここにつながるっていうこんな不思議なことはないですね。
――大阪のファンには昨年のタッグとは違った2人を見せるチャンスになりますね。
ワト たしかにそうですね。あの時から進化した自分たちで大阪に帰りたいです。
――では、ズバリ優勝決定戦で闘いたいチームは?
ワト なんか未来を感じるっていう意味では、JET SETTERSとやりたいですね。自分、ケビン・ナイトと同い年ですし、昨年のインクレディブルマッチにつながったのもKUSHIDAさんの欠場がキッカケなので、そういう意味では面白くなりそうかなと。
――ワト選手は『BEST OF THE SUPER Jr.』との二冠も目標に掲げています。最後に今年の『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023』への意気込みをお願いします。
ワト 自分はこの『SUPER Jr. TAG LEAGUE』を制覇したことがないですし、この2冠を獲れるのは今年しかないので、デスペラードさんと優勝することだけを目標に全力で突っ走っていきます!
『カンタン酢™ Presents SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023 ~Road to POWER STRUGGLE ~』
■10月21日(土) 16:00開場 17:00試合開始
埼玉・熊谷市立市民体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
■10月24日(火) 17:30開場 18:30試合開始
東京・後楽園ホール
☆チケット情報 ☆対戦カード
■10月25日(水) 17:30開場 18:30試合開始
東京・後楽園ホール
☆チケット情報 ☆対戦カード
■10月26日(木) 17:30開場 18:30試合開始
埼玉・ウイング・ハット春日部
☆チケット情報 ☆対戦カード
■10月28日(土) 15:00開場 16:00試合開始
福島・鶴ヶ城体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
■10月30日(月) 17:30開場 18:30試合開始
新潟・燕市民体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
※「2階指定席」は完売となりました
■10月31日(火) 17:30開場 18:30試合開始
富山・富山産業展示館・テクノホール西館
☆チケット情報 ☆対戦カード
※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました
■11月1日(水) 18:00開場 19:00試合開始
石川・小松市末広体育館(義経アリーナ)
☆チケット情報 ☆対戦カード
※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました
■11月2日(木) 17:00開場 18:00試合開始
大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)
☆チケット情報 ☆対戦カード
※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました
『カンタン酢™ Presents POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023~』
■11月4日(土) 15:30開場 17:00試合開始
大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
☆チケット情報 ☆対戦カード
※「ロイヤルシート」は完売となりました
★シリーズ特設サイトはコチラ⇒https://www.njpw.co.jp/series/sjtl2023