10.9両国国技館大会で、Just 5 Guysの“X”として電撃凱旋をはたした上村優也。新世代のキーマンとしても注目を浴びる28歳。
アメリカ各地の団体に参戦して変わった考え方やスタンス、Just 5 Guys加入の真相や令和闘魂三銃士問題にも言及した帰国第1弾インタビュー!!
撮影/中原義史
■『カンタン酢™ Presents POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023~』
11月4日(土) 15:30開場 17:00開始
大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
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■向こうのインディー団体を回っていろんなレスラーと会うと、みんな本当にプロレスが好きな人ばかりなんですよね。
──上村選手、お帰りなさい! まず、ひさびさに帰ってきた日本はいかがですか?
上村 とにかく食べ物がおいしい、そして安いですね(笑)。
──なるほど、いまメチャクチャ円安の真っ只中ですからね。じゃあ、アメリカの物価は相当……。
上村 ヤバかったですね。外食とかしたら安くても20ドル……いや30ドルぐらい軽く使いますね。
──日本円にすると、軽く4000円以上になってしまうと。恐ろしいです。
上村 だから、日本に帰ってきた時は「安い!」って驚きましたね。「しかも安いのに、このうまいのは何だ!?」ってなりました。アメリカと違って、ラーメンとかもどこの店で食べてもおいしいですし。
──じゃあ、安くておいしい日本の食べ物を満喫されていると。アメリカに行かれていたのは、2021年の夏ですから、コロナ時期も被っていましたけど、アメリカでは諸々の対策が解禁に向かい始めた頃でしたか。
上村 自分が行った時はまだマスクを着けていたんですけど、次の年にはもう着けなくていいとなってましたね。
──では、コロナ禍の遠征で海外の試合が少なかった選手もいたみたいですけど、上村選手はわりと試合があった?
上村 全然ありました。
──なるほど。上村選手の様子をTwitter(X)とかで拝見していると、最近はアメリカ各地を回って「とにかく楽しそうだな」と思ってたんです。
上村 もう、メチャメチャ楽しかったですね(ニッコリ)。最初の1年ちょっとぐらいはLA道場を拠点にしていて、トレーニングをしたり、月1回の『NJPW STRONG』に出たりしていたんですけど、半年経ってからアメリカ各地のインディー団体を回り始めました。後半の1年はフロリダのオーランドっていう所に住んで、そこを拠点に各地で試合をしていましたね。
──最初に行ったLA道場は、ご自分で希望されて入った印象でしたけど、現地の生活はどうでしたか?
上村 練習以外の面でも、LA道場のメンバーとアメリカの生活を楽しめましたね。アメリカでの彼らの生活スタイルというか、アメリカのスタイルを味わえましたし。
──LA道場は、今は大半がBULLET CLUBに入ってしまいましたけど、当時はどんな選手がいましたか?
上村 その当時はアレックス・コグリン、ゲイブ・キッド、DKC、ケビン・ナイト、あと成田(蓮)さんと柴田(勝頼)さんですね。それでたまにクラーク・コナーズが来たり、カール・フレドリックス(※新日本プロレス退団、現WWE/NXT)も来たりしていました。
──LA道場での生活で身になったものは?
上村 練習面では新しいことというよりはずっと反復反復で、本当に基礎の正確さ、精度を上げた感じですかね。
──柴田選手は日本にいる時にLA道場との対抗戦で、上村選手が飛び込んでいったのを見て認めてくれたという話も伝わっています。
上村 認めてくれたかどうかは分からないんですけど、日本にいた時もLA道場のメンバーとは柴田さんも含めて、野毛の道場でも一緒に練習していて、それもあってLA道場に行ってみようかなっていう気持ちがあったんですよ。
──実際に飛び込んでみてどうでした?
上村 アメリカに行った当初は、ボクも結構フワフワしていた感じがあって、日本に帰るための遠征だから、「アメリカでどうしていったらいいのかな」とか、そんな感じで考えていたんですよ。それが途中で変わるんですけどね。
──変わったきっかけはあったんですか?
上村 向こうのインディー団体を回っていろんなレスラーと会うと、みんな本当にプロレスが好きな人ばかりなんですよね。なんなら彼女もいらないし、好きだから他の仕事をしながらもプロレスを続けているんだとか。そういう人が凄く多いんですよ。そういう人たちを見ていると「プロレスラーとしてもっとアメリカで生きていきたい」という思いが、自然と湧き出てきたんです。
■一人でやれることは何でも一人でやったし、日本に帰るための海外遠征じゃなくて、「アメリカでもっと名前を売ろう!」っていう気持ちが強くなってきた
――アメリカ各地を回っていると、次第に意識が変わってきたと。
上村 LA道場って凄く恵まれているし、素晴らしい環境だと思うんですけど、言葉はあれですけど「自分の性には合わないな」と思い始めて……。まあ、みんなと一緒に練習できたことは良かったんですけど。
――LA道場も良さはあったけどという感じで。
上村 ええ。LA道場はLA道場で楽しかったです。ただ、ボクはもっといろいろとアメリカのプロレスを見たいと思って。インディーでやっているレスラーたちを見て、「もっと自分でやりたいな」と思ったんです。
──そういうこともあって、Twitter上でも「仕事募集しています」みたいなポストをされてたわけですか。
上村 そういうのも自分でやらなきゃ誰もやってくれませんからね。これで新日本プロレスから何か言われたとしても関係ねえやって思って……。
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