明日11月19日に開催される『NEVER』(東京・SHIBUYA-AX)で、新人の小松洋平が念願のデビューを迎える。
両親の影響で3歳のときからプロレスに触れ、中学1年でプロレスラーになることを決意。プロレス学校で自分に磨きをかけ、長年の夢をかなえた若獅子を、直前インタビューでクローズアップ!
■大学卒業後、フリーターをしながらプロレス学校に1年間通いました。
——プロレスを初めて見たのはいつですか?
小松 おそらく3歳ぐらいのときです。両親が好きだったので、自然に。
——当時のことを覚えていますか?
小松 あまり覚えてないんですけど、一番記憶に残っているのが、武藤敬司選手ですね。そのイメージが強いです。
——では、初めて会場でプロレスを見たのはいつですか?
小松 5歳か6歳のときですね。もちろん両親に連れられて。
——早いですね! それからずっと見ているわけですか?
小松 父親が深夜の「ワールドプロレスリング」を録画して、朝見ていたので、自分も一緒に見ていました。
——プロレスラーを志したのはいつですか?
小松 中1のときです。
——両親には相談しましたか?
小松 父親には「オマエじゃムリだろう。なれるもんならなってみろ」って言われました。
——ハッパをかけられたわけですね。それから具体的な行動をしたのですか?
小松 プロレスラーになるために、(中学)1年で野球部を辞めて、2年から柔道部へ転部しました。
——そして、高校からレスリングを始めたとか?
小松 仙台の東北工大高校(東北工業大学高等学校)に通っていたんですけど、家からは遠かったので、親元から離れたんです。だから、自立もできたと思うし、レスリングはけっこうキツいスポーツなんで、自分自身が鍛えられたと思っています。
——大学でもレスリングをやっていたそうですね?
小松 プロレスラーになることを意識して、東洋大学(白山キャンパス)でレスリングを続けました。
——新日本プロレスを選んだ理由は?
小松 だいたいの団体はチェックしていたんですけど、やっぱり両親がファンで、自分もちっちゃいころから見ていたし、なにしろ全部が1番だなと思って。それしか考えませんでしたね。それで、大学卒業後はフリーターをしながら、プロレス学校(プロレス道場ヤングライオンクラス)に1年間通いました。
——三澤威トレーナーたちが、2011年5月に立ち上げたプロレスラー養成所ですね。具体的にどんなことをやっていたのですか?
小松 基本は基礎体力運動です。あと、受け身とロープワークはバンバンやっていました。もっと色んな練習もしたかったのですが、最終的に僕1人だけになってしまったので、仕方ないですね。僕を含めて3人が入ったんですけど、夏に1人が辞めて、もう1人も9月には辞めてしまったんです。
——でも、それだけ先にやっていれば、入門テストはスムーズだったのでは?
小松 そうですね。おかげで課題は問題なくできました。
■プロレスとレスリングは違う。「プロレスでは(田中翔に)負けたくない」
——入門後の感想は?
小松 やっぱり厳しいですね。生活も縛られますし。それでもガムシャラにやっていたんですけど、今年の夏ぐらいが一番辛かったです。
——何かあったんですか?
小松 三澤先生が「3ヶ月でデビューさせる。そうじゃなきゃプロレス学校の意味がない」と言っていたんですよ。だから自分でも、「さすがに3ヶ月ではムリでも、せめて半年ぐらい経てば(デビューの)話が来るだろう」と思っていたんです。でも、いつまで経っても何もなしだったもので。プロレス業界はアバウトというのは聞いていたんですけど・・・・・・。
——なるほど。自分で設定していた目標を越えてしまったわけですね。
小松 でも、高橋(広夢)さん、渡辺(高章)さん、田中(翔)君も含めて、道場生でたまにそういう話をすることがあって。みんなに励まされて、なんとか踏みとどまりました。
——実際の練習はどうでした?
小松 コーチが平田(淳嗣)さんで、どんどんプロレスの技術を教えてくれたので、かなり充実した練習ができたと実感しています。
——巡業に同行して、興行スタッフの手伝いもしていましたね?
小松 正直言って、慣れるまでは大変でしたけど、仕事を覚えてきたら滞りなくこなせるようになって、とても勉強になりました。なにしろ、練習生は外出禁止なので、外に出られるのがうれしかったです(笑)。
——ようやくデビューが決まったときの心境は?
小松 素直にうれしかったです。「ついにか〜」という感じで。年内にデビューできることになり、ホッとしたというのが、正直なところですね。
——ご両親の反応は?
小松 安心してくれたみたいです。中学、高校のときは「ホントにやるのか!?」って感じで心配していましたけど、大学に行ってからは、応援してくれるようになっていたので。
——対戦相手の渡辺選手について、どう思いますか?
小松 普段、道場生活では凄くやさしい方で。よく一緒に話したり、相談したりという形で、とてもお世話になっています。
——そういう先輩に対して、思い切り行けそうですか?
小松 はい。渡辺さんを信頼しているからこそ、思い切り行って、ガツガツ自分らしく、ヤングライオンらしく行けたらなと思っています。
——先輩越えをできる自信はありますか?
小松 「これから突き抜けてやろう」という気持ちです。田中君は体が硬いんですけど、僕はわりと柔らかいほうなんで。そういったものを活かした攻撃を見せられればと思っています。
——ライバルは誰ですか?
小松 田中君、渡辺さん、高橋さんです。特に田中君は同期なんで。レスリング競技に関しては向こうが上ですけど、プロレスとレスリングは違うので。「プロレスでは負けたくない」というのがあります。
——目標とする選手はいますか?
小松 自分はJr.でやって行きたいんで、将来的にはマスクマンになりたいと思っています。BUSHI選手のようなルチャ・リブレを主体としたファイトに憧れますね。
——最初は武藤選手のファンだったのでは!?(笑)
小松 入りは武藤さんだったんですけど、どんどんコアになって。気づいたらマスクマン好きになってました(笑)。
——子供のころから憧れていたプロレスラーになれる気分は?
小松 本当にうれしいですね。いまでもたまにお客さんに声をかけてもらうんですけど、「うわー、凄くうれしいな!」って感激しています。
——では、最後にファンへメッセージをお願いします。
小松 新日本プロレスの小松洋平というレスラーが、もう少しで誕生します。そこからどんどん突き抜けて行って、いずれは(チャンピオン)ベルトを巻きます!応援、よろしくお願いします!
■プロフィール
名前:小松洋平(コマツ ヨウヘイ)
生年月日:1988年 6月25日 24歳
出身地:宮城県栗原市出身
身長:171.5cm/ 体重:85kg
血液型:O型
経歴:両親の影響で3歳のころからプロレスをテレビ観戦する。中学1年のときにプロレスラーを志し、高校と大学でレスリング部に所属。大学卒業後の2011年5月からは、アルバイトをしながらプロレス学校(プロレス道場ヤングライオンクラス)に通い、2012年2月の入門テストに合格。同年11月19日『NEVER』の渡辺高章戦で、待望のデビューを迎えた。
■ 『NEVER』
●11月19日(月)18:30〜
東京・SHIBUYA-AX
「〜初代NEVER無差別級王座決定トーナメントFinal〜」
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