明日11月15日に、東京のSHIBUYA-AXで開催される『NEVER』で、待望のデビューを迎える新人・田中翔。
高校のとき、初めて見たプロレスで棚橋弘至に衝撃を受け、本人の目の前でプロレスラーになることを約束したという若獅子を、直前インタビューで一足早く紹介!
■「プロレスラーって、こんなにカッコいい人、いるんだ!」と思って。
それからプロレスを見るようになったんです。正直、「プロレスって、あんまカッコよくないな」とか思ってたんですけど、棚橋さんを見て、そのギャップが強烈で。
——まず、スポーツ歴を教えて下さい。
田中 高校2年までずっとサッカーをやっていたんですけど、人数が足りなくてほとんどできない状況だったんです。だったら個人競技をやろうと思い、学校にレスリング部があったので、始めてみることにしました。でも、レスリングマットがなくて、柔道の畳でレスリングをやるような状況でした。
——プロレスを初めて見たのはいつですか?
田中 高校3年のときです。レスリング部に入って、後輩とかにもプロレスが好きなヤツがいたので、「何となく、ちょっとプロレスも見てみようかな?」と思ったのがきっかけで。インターネットの動画で見ました。
——どんな印象でした?
田中 それまではホントにほとんど興味なかったんですよ。でも、そのときに見たのが棚橋(弘至)さんで。「プロレスラーって、こんなにカッコいい人、いるんだ!」と思って。それからプロレスを見るようになったんです。正直、「プロレスって、あんまカッコよくないな」とか思ってたんですけど、棚橋さんを見て、そのギャップが強烈で。
——それで、プロレスラーになることを意識し始めたわけですね。
田中 はい。そのときはまだ「なれたらいいな」ぐらいの感じで。とにかく「卒業後に何になるか?」よりは、「4年間レスリングを続けよう」という形で、徳山大学へ進みました。
——徳山大学と言えば、キング・ファレ選手が留学した大学では?
田中 そうです。学年的には重なってないんですけど、自分が後輩になります。当時からプロレスラーになった先輩がいるということは知っていました。
——プロレスをナマ観戦したのはいつですか?
田中 大学2年のときに、周南大会に行きました。そのとき、「やっぱプロレスラー、いいなー」と思って。それと、サイン会で並んで棚橋さんにサインをもらったときに、「君、いい体してるね!」と言ってもらえたんです。だから、「あ、僕、プロレスラー目指してます!」って言ったら、「ホント?じゃあ、待ってるよ!」と棚橋さんも言ってくれたんですよ。
——いい話ですね! そのことを棚橋選手に話したんですか?
田中 してないです。棚橋さんも覚えてないと思うので(笑)。
——それがきっかけで、本格的にプロレスラーを目指すようになったわけですね。
田中 こう言ってはよくないんですけど、それからは“新日本プロレスへ入門するためにレスリングをやる”という気持ちになっていました。
■体は小さいし、不器用なんで。気迫と気持ちでぶつかって行く。
——入門テストはどうでした?
田中 一応、1発で受かったんですけど、僕は体力というよりも、とにかく受験者の中で一番声を出していたと思います。声がガラガラになって、そのあと1週間ぐらい声が出なくなるぐらいでした。体力的な内容でいえば、プロレス学校で1年間やっていた小松(洋平)がダントツでできていたと思います。
——11月19日にデビューする同期ですね。
田中 そうです。自分は不器用なんで、入門してからも小松と比べられて。悔しい思いをたくさんしていました。あっちは最初からロープワークとかもできていましたから。
——やはりライバル視していますか?
田中 そうですね。歳は向こうが一つ上なんですけど、やっぱり同期なんで。普段は励ましあってますが、試合になれば別です。
——辞めようと思ったことは?
田中 正直、何度か考えました。それでも、同期の2人で励ましあったり、高橋(広夢)さんや渡辺(高章)さんに相談して励ましていただきました。あと、寮に住んでいるタマ(・トンガ)さんにも相談して。
——英語は話せるんですか?
田中 いいえ。とりあえず「ギブアップ」とか、そういうふうに伝えたら、「ノーノーノー!ガンバッテ! アトチョット!」みたいに言ってくれて。励ましてもらいました。
——よかったですね! ほかに、うれしかったことはありましたか?
田中 コーチが平田(淳嗣)さんだったんですけど、「頑張ってれば、不器用でも必ず努力は実るから」って言ってくれて。それで、ぜんぜんできなかったことができたときに、「やっぱり練習すればできるんだから」という感じで言ってくれて。そういうことがうれしかったですね。
——デビューが決まった心境は?
田中 もうホントにうれしかったです。新日本のレスラーになるために入門したんで。それが実現したんで、とにかくうれしいという気持ちが一番でしたね。
——ご両親はどんなふうに言っていますか?
田中 大学時代、警察官の試験にも合格していたんですよ。ただ、最初から「プロレスラーになる」って言いながら、「警察も受けてみるか」という感じで合格したんで。「僕は警察に行く気はない」ってハッキリ言いました。そしたらもう両親も応援してくれて、合格したときはよろこんで、「おめでとう」と言ってもらいました。
——ご両親がデビュー戦を観戦する予定はありますか?
田中 平日だし、愛媛は遠いので見てもらうことはできないんですけど、今度、愛媛で大会があるとき、出場できればいいなと思っています。
——対戦相手は渡辺選手と決まりました。
田中 はい。普段、寮生活で自分たちが失敗してしまったときにきちんと指摘してくれるし、それ以外のときはとてもやさしくて、楽しく話をしてくれる先輩です。練習ではまだまだ敵わないんですけど、本番ではいままでやってきたことをぶつけます。大学4年間でアマレスをやってきたんで、それを全部ぶつけて、ホントに倒す気持ちで行きたいです。
——セールスポイントは何ですか?
田中 体は小さいし、不器用なんで。気迫と気持ちでぶつかって行くことです。
——得意技は何ですか?
田中 エルボードロップです。
——目標とする選手はいますか?
田中 やっぱり棚橋さんですね。ただ、ファイトスタイルに関しては、自分にしかできないようなものを見つけていきたいです。最終的にはそんなレスラーになりたいです。
——最後に、ファンへメッセージをお願いします。
田中 新日本のレスラーの一員になったので、その誇りを持って闘って行きます。まだ下っ端の下っ端で、誰も知らないと思いますけど、ちょっとでも目に止めておいてくれたらうれしいです。それと、愛媛県出身のレスラーがいま新日本の中で自分だけなんで。愛媛の人たちにも応援してもらえたらなと思っています!
■プロフィール
名前:田中翔(タナカショウ)
生年月日:1989年8月27日 23歳
出身地:愛媛県宇和島市出身
身長:173cm /体重:93kg
血液型:AB型
経歴:2012年3月 徳山大学卒業。高校、大学とレスリングを続ける。徳山大学レスリング部では副主将。全日本大学グレコローマン選手権7位、
全日本学生選手権グレコローマンスタイル3位、西日本学生選手権フリースタイル準優勝。国体出場。2012年2月、新日本プロレス入門。
■ 『NEVER』
●11月15日(木)18:30〜
東京・SHIBUYA-AX
「〜初代NEVER無差別級王座決定トーナメント1st Round〜」
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●11月19日(月)18:30〜
東京・SHIBUYA-AX
「〜初代NEVER無差別級王座決定トーナメントFinal〜」
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