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いよいよ逸材の特別コラムが待望の復活!! 今年の『G1』終了後、またまたメキシコ・CMLL遠征に向かった棚橋弘至、その波乱万丈のメキシコライフを語り尽くす!!『棚橋弘至のメキシコ超人列伝Ⅲ』がスマホ＆携帯サイトで連載スタート!!
この連載開始を記念して、ホームページでも、連載第0回となる“まえがき”を特別公開!!
『メキシコ超人列伝Ⅲ』
〜はじめに〜
今年も１月くらいのかなり早い段階で決定していたメキシコ遠征。３年連続４回目だ。いつも遠征の前になると複雑な心境になる。というのも「日本の喧騒を離れ練習、試合に集中できるぜ！」と嬉しくなる反面、実際、メキシコに着いたら着いたで、時間にルーズなメキシコ人に翻弄され、タクシーに乗るたびに不正にタクシー料金を請求されないか全神経を集中する「猜疑心の塊」のような自分がいることを再確認し、滞在するペンションの怪人達（←失礼）相手に奮闘し、この世でもっとも無駄なエネルギーを消費する自分の姿が容易に想像できてしまうからだ。
しかし、それでもメキシコに行かなければならない理由があった…いや、あるような気がした。日本で天狗のように伸びきった鼻をへし折ってもらうためだ。オレのおごりを如実に表した言葉、それは１・４東京ドームでオカダに言った…
「ＩＷＧＰは遠いぞッ！」
そう言った直後のタイトルマッチで負け、福岡ではオカダに「ＩＷＧＰは遠いぞッ！」と逆に言い返される始末。そして、Ｇ１クライマックスでは優勝できないばかりかノアの丸藤選手に敗れるという失態をさらし、もう完全に心が腐りかけていた。
そういった意味では環境を変えることが大事なときもある。「いいタイミングでのメキシコ遠征なのかもしれない」と、そう思えた。棚橋弘至をほとんど誰も知らない状況でスタートを切ることによって見つかるサムシング。そんな小さな希望を胸に抱きつつ、終始うつむき気味になっていた顔を上げる。
よーし！待ってろよメキシコの怪人達（←だから失礼だって）。今から日本のエースが行ってやるからなッ（←こりずに天狗発言）。
んな感じの出発前。そして、みんなに改めて宣言しておきたい。
「メキシコは…遠いぞッ！」
なんつってね♪相変わらず、うっとしいなオレ。さっさと出発しまぁ〜す！それもＮＯＷ！！！
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