無料公開! いま世界で最も注目を浴びるレスラーの一人であり、9月24日(日)『 DESTRUCTION in KOBE』 兵庫・神戸ワールド記念ホール大会にて、辻陽太を挑戦者に迎えてIWSGP US(UK)ヘビー級選手権に挑む“王者”ウィル・オスプレイ選手にインタビュー!
■『カンタン酢™ Presents DESTRUCTION in KOBE』
9月24日(日) 14:30開場 16:00開始
兵庫・神戸ワールド記念ホール
☆チケット情報
☆対戦カード
※「ロイヤルシート」は完売、「アリーナS」は残りわずかとなりました。
■俺はなぜ“自国ではない国の旗”が描かれているベルトを持っていなきゃいけないんだ?
――さて、ウィル・オスプレイ選手。とくにここ数か月で、アナタは「現在世界一のレスラーだ」と言われていますね。
オスプレイ ああ、その通りだ。
――しかし、オスプレイ選手が保持しているのはIWGP US(UK)王座であって、IWGP世界ヘビー級王座を持っているのはSANADA選手ですよね。
オスプレイ それは答えるのが難しい質問だな。「世界ヘビー級王者」と聞くと、誰もが“最強の中の最強”という想定をするだろうが、残念ながらSANADAを見てもそうは思えない。それは、俺たちの勝敗記録が理由だ。アイツは俺を一度も倒したことがない。それに疑問なのは、俺はこれまで有名なレスラーたちを倒してきたのに、なぜ俺は世界ヘビー級王座に挑戦するチャンスが与えられていないのか? ということだ。
――そうやって考えているうちに、IWGP USヘビー級王座をIWGP UKヘビー級王座へと名前を変えようと思ったのでしょうか?
オスプレイ このUSヘビー級王座が本当の価値を発揮して特別な王座であるのは、それが俺の手の中にあるからだ。そうなると、俺はなぜ自国ではない国の旗が描かれているベルトを持っていなきゃいけないんだ? そう思って、このIWGP UKヘビー級王座を持つことにした。そして今後、俺はUSヘビー級王座よりもこの(UKヘビー級)王座を防衛する。
――あの時期が王座を変えるちょうど良いタイミングだったと思いますか?
オスプレイ 『AEW x NJPW: Forbidden Door』でケニー(・オメガ)と闘った後、アイツを倒して世界最強の称号を獲得した後、俺は「やりたいことをやる」権利を得たんだ。誰も俺を止められない。あのレスラーたちも、オフィスのヤツらも俺を止めることはできない。その力を得たことによって、俺は自分のやりたいことをやりたいし、ファンにも彼らが見たいものを見せたい、と思うようになった。ファンは、世界最強のレスラーが自分の思うように活躍する姿を見たいんだと俺は思っているよ。
■AEWにも、WWEにも、新日本プロレスにもだ。どこにもいない。「ウィル・オスプレイより優れている」なんて言えるヤツは存在しないんだ。
――本当は、8.12両国の『G1 CLIMAX 33』準決勝戦で内藤哲也選手を倒した後に、その(UKヘビー級)王座をお披露目しようとしてましたよね。それは実現しませんでしたが、あの試合を振り返ってみて、どう思いますか?
オスプレイ いいか? あの日、あの日だけ、ナイトー(内藤哲也)が自身を世界最強のレスラーだと言えたかもしれない、その翌日、俺はその世界最強のレスラーとしての責任をすぐにアイツから引き受けた。それから、ツジ(辻陽太)は俺から勝利を奪ったと言えるが、あの試合は4週間もの長い巡業を終えた後の試合だったよな。それで勝ててアイツは満足なのかってことだ?
やってみろよ。おれはあの巡業をやり遂げて、その後に(Revolition Pro Wrestringの10周年記念大会にて)シンゴ(鷹木信悟)、そして(AEW『ALL IN』にて)クリス・ジェリコと闘ったんだ。いま俺は燃えている。2週間後にはプロレスリング・ノアのナオミチ・マルフジ(丸藤正道)と闘うんだぞ。そんなスケジュールにも関わらず、俺は9月24日神戸大会でツジを倒す。……そうだな、ナイトーへの敗北に水を差すようだが、俺はこのUKヘビー級王座がプロレス界の最高水準の王座であり続けられるようにするさ。
――世界最強のレスラーでいることは、多くの責任を伴います。その責任が、どこかしら負担に感じることはありますか?
オスプレイ 負担? そんなモノないね。ただ、ある程度の犠牲はあるし、とても厄介なものだとは思う。けど、そういうシチュエーションであっても俺はサクセスする。そのために俺は生きているんだ。この俺を王座から叩き落せるヤツがいたら見てみたいね。けど、できるヤツは一人もいないと思うよ。それに、自分が世界最強であることをずっと言い続けられるヤツはいないと思う。AEWにも、WWEにも、新日本プロレスにもだ。どこにもいない。「ウィル・オスプレイより優れている」なんて言えるヤツは存在しないんだ。
――今年の1.4東京ドームでケニー・オメガ選手と闘った後、オスプレイ選手は「1年で頂点に返り咲く」と時間制限付きで期間を課しましたし、その言葉通りのことを成し遂げました。まだ時間はたくさん残っていると思うのですが、あなたもそう思いますか? それとも、まだまだやることは残っている?
オスプレイ 自分に課した“締め切り”には間に合ったと思うよ。でも、俺は新しい目標を立てたんだ。
――と言いますと?
オスプレイ この(UKヘビー級)王座に関することだ。俺はこのUSヘビー級王座に関しては、十分な愛情を注ぐ気がなかったが、いまこのUKヘビー級王座には愛情をたっぷり注いでやろうと思っている。いまこそ歴史を作る時で、俺自身のレガシーをこの王座と共に作っていく。それを、最初のチャレンジャーであるヨータ・ツジとやるのが楽しみだね。
■以前にツジに対して持っていた印象は、アイツが英国遠征に対して気を抜いていたということだ。
――辻選手は遠征でイギリスに短期間滞在しており、あのギデオン・グレイ選手とも繋がりがあります。辻選手が遠征に行く前、彼と交流することはありましたか? その時の印象は、今と違いますか?
オスプレイ 以前にツジに対して持っていた印象は、アイツが英国遠征に対して気を抜いていたということだ。
――気を抜いていましたか。
オスプレイ アイツはイギリスのプロレスが日本より劣っていると思っていたように感じた。あの時こそがアイツにとって学びの機会で、自身の態度を改めてイギリスの観客たちと本当の意味でつながるチャンスだったのに、アイツはそれを怠った。
――ただ、辻選手は、6.4大阪城ホールで海外から戻ってきた時にファンに強烈なインパクトを与えました。
オスプレイ 正直に言わせてもらえば、アイツがすぐにSANADAとの世界ヘビー級選手権試合をやらせてもらえた時は、「クソだな」って思った。まったく、くだらないよ。さて、ここ数か月でアイツは何かを見つけた。いま、アイツは成功したいという野心に燃えている。まあ、それは認めてやるよ。
――8.13両国のバックステージで、辻選手は「あのベルトがIWGP USヘビーだろうが、UKヘビーだろうが、どうでもいい。俺がほしいのはお前の首だ。」と言っていました。
オスプレイ 要するに、アイツは「このベルトには何も意味がない」と言ったんだ。そして、賞品はこの俺だ、と。アイツが自分で言うほど強ければ、このベルトを俺から奪ってこのベルトに何かしらの意味を持たせたいと思うだろう。けど、問題はアイツがそれをできる気が俺にはしないということだ。アイツには「俺はウィル・オスプレイよりも優れている気がする」と言って欲しいね。それでも、俺はアイツをウソつきだと思うけど。
■あの男(辻陽太)には才能があるよ。それは否定しない。ただ、アイツは“間違ったタイミング”でここに戻ってきてしまっただけだ。
――辻選手は、新日本を世界でトップの団体にしたいと言ってます。オスプレイ選手もよく言っていることですが、辻選手にはそれを実現させる能力があると思いますか?
オスプレイ あの男には才能があるよ。それは否定しない。ただ、アイツは“間違ったタイミング”でここに戻ってきてしまっただけだ。ニュージャパンでは、いまはまだ俺の時代なんだ。ニュージャパンがキング・オブ・スポーツであることは誰もが知っている。プロレス界では、世界のリーダーとして君臨している。それは俺のような男たちのおかげだ。俺みたいな男たちが自分たちのケツを叩いて、日々世界最高の試合をしているからだ。ツジにそれができるのか? それは、9月24日(日)神戸大会で分かるさ。
――ここ数年で、オスプレイ選手のようにイギリスのプロレスを全体的に支えてきたと言えるのはほんの数人でしょう。UKヘビー級王者としてのステータスはオスプレイ選手にとってどのような意味がありますか? その王座は国を象徴しているだけでなく、イギリスのプロレスを示しているのでしょうか?
オスプレイ これはプライドだ。長いこと、プロレスファンたちが世界一のプロレスを語る時は、日本のコバシ(小橋建太)やミサワ(三沢光晴)、それかオカダ(・カズチカ)やタナハシ(棚橋弘至)を話題に出していた。日本でなければ、今度はカナダのケニー・オメガやクリス・ジェリコを世界一のプロレスラーだと称賛する。もしくは、アメリカのブライアン・ダニエルソンやC.M.パンク、その他のゴミクズプロレスラーどもを挙げるプロレスファンもいるかもしれないな。誰もイギリスを語る者はいなかった。
だが、いまはどうだ? はっきり言って、いまの俺の右に出る者はいないと思うぞ。俺は大きな誇りと共にこの王座を腰に巻いている。なぜなら、俺はこの俺こそが世界最強のレスラーだと思うからだ。この世界には、誰一人として、ウィル・オスプレイより優れた者もプロレスラーもいない。それが、俺がこの王座と共に持っているプライドなんだ。
■いま、まさにいまこそが俺の時代だ。そして、自分の将来がどうなるのか待ち遠しいよ。
――いま話にでましたが、クリス・ジェリコ選手の話を少ししましょう。
オスプレイ いいだろう。
――現地時間・8.27(日)AEW『ALL IN』でクリス・ジェリコ選手と闘う前、8.23AEW『DYNAMITE』でオスプレイ選手は、ジェリコ戦の主な目的はプロレス界全体に向けて自分の価値を上げることであると話していましたね。
オスプレイ ああ、そうだな。
――今にして思えばあのコメントについてどう感じていますか? あの8万人の観客の前に出たことで何か考え方に変化はありましたか? あれほど大勢の観客の前で試合をした選手はほとんどいないと思います。
オスプレイ 多くのプロレスラーが、ウェンブリー・スタジアムで試合をしたことはあるだろう。でも、ウェンブリー・スタジアムであの数の観客を集めたと言えるレスラーはあまりいないはずだ。俺はAEWのレスラーですらないのに、AEWの大会に出向き、初代AEW世界王者と、81,035人の観客の前で闘ったんだ。俺はその数字を自分の腕に刻んだ。そして、勝利とともにあの会場を去ったんだ。
そのおかげで俺の地位はかなり高くなった。なぜなら、いまやみんなの注目が俺に向いているからだ。ウィル・オスプレイは次に何をするんだ? 彼はいま、何をしているんだ? 彼は何を考えているんだ? 俺が言いたのはこれだけだ。大会を楽しめ。いま、まさにいまこそが俺の時代だ。そして、自分の将来がどうなるのか待ち遠しいよ。
――あなたの将来の設計図は、日本や日本のプロレスファンにどう影響してきそうですか?
オスプレイ 俺は、この国で“大人”として成長した。カラム(・ニューマン)が21歳で来日し、UNITED EMPIREの弟子として闘いを学ぶのをこの目で見るのも、俺にとっては大きな意味がある。俺が日本にやって来たのは22歳の時だ。そして、ここで成長することができた。ソーシャルメディアでも、お前たちの前でも、俺は幾度も失敗をしてきた自覚はある。けど、そのたびに日本は俺が立ち直り、大人として成長し、世界最強のレスラーになることを許してくれた。
俺の優先順位は変わったが、もう日本がそこに含まれていないというわけではない。俺には家族がいて、彼らは俺を必要としている。だから、俺自身の価値が上がったんだ。俺はトップスターだ。けど、俺にはそれ以上にならなければならない理由があるんだ。
――もっとお金が欲しいとかですか?
オスプレイ カネもだが、もっとリスペクトも欲しいんだ。なぜ、俺は世界ヘビー級王座の戦線に立っていないんだ? UNITED EMPIREは大会チケットの売上においても商品の売上においてもトップのユニットだ。だから今、俺たちは全員リスペクトされるべきなんだ。それから、この場所(両国国技館)は俺にとってすごく大切な場所だ。いつか、リョウゴクのタトゥーを掘るつもりでいる。長いこと、日本ではリョウゴクの近くに住んでいたからな。前に進むとは言わないが、俺は自分にとって正しいことをしなければならない。すべての選択肢を受け入れるというのは、何かに制限されるのではなく、全てに対してオープンであるということなんだ。
■マルフジは俺が最初に憧れた日本人レスラーだ。俺はこれまで観てきたすべてのヒーローをライバルに仕立て上げ、そして倒してきた。危険な男だよ!
――オスプレイ選手がプロレス界で大人に成長したここ数年で、プロレス界は劇的な変化を遂げました。現在のプロレス界全体と、その中での自分の位置をどう見ていますか?
オスプレイ かなり長いこと、あのキャッチフレーズを言ってきた。「俺の名前はウィル・オスプレイ。俺はレベルが違うんだ!」とな。キャッチフレーズとして言ってはいるが、純粋にそう思って言っている。俺は、自分がどのプロレスラーよりも上のレベルにいると本気で思っている。俺は、自分の試合でギミック的なことはしない。踊ったりしないし、人を笑わせようなんてこともしない。リングに上がって、ゴングが鳴って、俺は自分が誰よりも優れていることを証明する。だから、俺が何を選ぼうとどこに行こうと、プロレス界は俺を中心に回っていると俺は思っている。
――丸藤正道選手との試合について触れたいと思います。対戦相手に対して、ここ数か月オスプレイ選手はお菓子屋にいる子どものように目を輝かせているように感じます。
オスプレイ 10代の頃を振り返ると、俺はシンゴがDRAGON GATEのイギリス大会を闘った時の試合をよく観ていた。俺がオカダに初めて会ったのは2015年後半にイギリスでアイツと初めて試合をした時だけど、当時はオカダが自分よりもずっと上だと思っていた。ジェリコに関しては、俺は幼少期にアイツの試合を観て育った。ケニーもそうだ。ケニーのPWGやDDTでの試合をよく観ていたな。そして、マルフジは俺が最初に憧れた日本人レスラーだ。俺はこれまで観てきた全てのヒーローをライバルに仕立て上げ、そして倒してきた。危険な男だよ!ハハハ!
――30代に突入したばかりのオスプレイ選手ですが、ウィル・オスプレイに憧れてレスラーになった世代がいることを考えたことはありますか?
オスプレイ それはちょっと驚いちゃうな。俺の友人が『WRESTLE MANIA』ウィークエンドで4~5試合闘った時のことだけど、そこで俺のポーズやオスカッターをやろうとした18歳の子どもたちがいたと教えてくれたんだ。クレイジーだよな。俺がプロレス界に入った時は、「ホワイト・リコシェ(リコシェの白人版)」と言われていて、俺はそこから成長しなければならなかった。けど、いまはおそらく俺とケニー・オメガの試合やシンゴの試合にインスピレーションを受けた男たちがわんさかいる。本当びっくりさせられるよ。ある時は、一人のレスラーが俺のところにきて、彼が俺とリコシェの試合を観て14歳でプロレスを始めることを決意したと、話してくれたよ。
――最後に、9月24日(日)神戸大会前にプロレス界に向けて何か思うことはありますか?
オスプレイ 俺が「レベルがケタ違いだ」と言う時、そこにはキャッチフレーズ以上の意味がある。AEW、ニュージャパン、WWE、プロレスリング・ノア、世界中のどの団体を見てみろ。俺が成し遂げていることをやっているレスラーはどこにもいない。ウィル・オスプレイにはすべての道が開けている。結局のところ、プロレス界は小さな世界なんだろうな。
■『カンタン酢™ Presents DESTRUCTION in KOBE』
9月24日(日) 14:30開場 16:00開始
兵庫・神戸ワールド記念ホール
☆チケット情報
☆対戦カード
※「ロイヤルシート」は完売、「アリーナS」は残りわずかとなりました。