かつて、モーターシティ・マシンガンズとして、新日本マットに旋風を巻き起こしたアレックス・シェリーが、KUSHIDAとのタッグ“TME SPLITTERS”で本格始動!! 滞在時は、なんと新日本の道場に住み暮らすほど、ヤル気マンマンのシェリーに直撃インタビュー。
★KUSHIDA&シェリーも参戦!! 10.21&11.2後楽園で開催!! 「SUPER Jr.Tag Tournament」対戦カードはコチラ!!
■まず、最初にニュージャパンのオフィスに聞いたんだ。「ボクもドージョーで生活できるかい?」と。
——シェリーさん。まずは、あらためて新日本のリングに戻ってきた感想からお願いします。
シェリー そうだね。ニュージャパンに数年ぶりに帰ってきたけど、やっぱり「非常にハイレベルなレスリングカンパニーだ」と日々、実感してるよ。自分にとって、凄くいい経験ができてる。ただ、(前シリーズの)初戦でいきなり前歯を折られたのは、参ったけどね(笑)。
——ああ、フォーエバー・フーリガンズにやられましたね。あなたは数年前に、モーターシティ・マシンガンズ(パートナーは、クリス・セイビン)として、NO LIMITやApollo55とタッグ名勝負を繰り広げていましたが、その頃との新日本マットとはまた感触が違いますか?
シェリー イエス。だいぶ変わった気がするね。以前より、さらにファンがプロレスを純粋にエンジョイしている。あとリング上も、何かレボリューションが起こったみたいに、数段上にレベルアップしていると思う。
——あなたは、以前、TNAと新日本との提携の一環として、モーターシティ・マシンガンズで来日していましたが、今回はあなたの意志で新日本を選んだんですか?
シェリー イエス。TNAとの契約はもう終わっているんだ。TNAは、新しい契約をボクに提示してくれたけど、ボクはニュージャパンを選んだ。TNAには8年間いたし、TNAにいたときにタナハシ(棚橋弘至)、オカダ(・カズチカ)、ナイトー(内藤哲也)、ユージロー(高橋裕二郎)といったグッドレスラーと出会って、興味がドンドン沸いてきた。ボクは常に、一番いいプロレスができる環境を選んできた。だから、今回は自分で、このリングに来たんだよ。
——なるほど。
シェリー TNAでのレスリングも好きだったけど、新しい経験を積むことを強く望んでいた。このリングは、歴史も権威もあるスペシャルな場所。ニュージャパンでジックリと腰を据えて闘っていきたいんだ。
——では、新日本には長期的に本格参戦したいと?
シェリー オフコース。ロングタイムでの参戦を心から望んでるよ。だから、来日が決まったとき、まずニュージャパンのオフィスに聞いたんだ。「日本にいるあいだドージョーで生活できるかい?」と。
——おお、新日本の道場&合宿所の生活を自ら、志願しましたか!
シェリー イエス。だって、毎日トレーニングできるし、新しいテクニックをすぐリングで練習できる。このドージョーというシステムを凄くリスペクトしているんだ。実際、ボクのお願いを聞いてもらえて、日本にいるときは、すでにドージョーで暮らしているんだよ(ニッコリ)。
——いや〜、あなたほどのキャリアがありながら、素晴らしい向上心ですね。その道場生活はいかがですか?
シェリー グレイト、もの凄くハッピーだよ! 外国人選手もたくさん来るから、コミニュケーションも問題がない。ただ、コバヤシサン(小林邦昭)がドージョーにいたのはビックリしたね!
——おお、合宿所を管理している、小林邦昭さんとの遭遇が最大の衝撃でしたか。
シェリー イエス。ボクは、10年前にデビューしたとき、初代タイガーマスクの大ファンで、たくさんの試合を何度もビデオで観てたんだ。ダイナマイト・キッド戦やマーク・ロコ戦、そしてコバヤシサン……。そしたら、なんてこった!そのコバヤシサンがドージョーにいるじゃないか!しかも彼はいまでも凄いカラダをしているんだから、2度驚いたよ。
——なるほど。ちなみにシェリーさんは、日本食で苦手な食べ物はないんですか?
シェリー フフフ。ボクはじつは嫌いな食べ物は何もないんだよ。チャンコも当然、大好きだし、いつもおいしく食べているよ。あとは、最初に日本に来たとき、ナットー(納豆)を薦められたときは「まぁまぁかな……」と思ったけど、そのナットーだって、いまでは、毎日食べているからね!
——納豆を毎日!ちなみに、シェリーさんは、日本のゲームやアニメも大好きだとも聞いていますが?
シェリー オ〜、イエス(ニッコリ)。アニメで言うと、『銀河鉄道999』とか『幽遊白書』、『北斗の拳』、『DRAGON BALL』……、どれも最高だよね。あとは、『AKIRA』も!!
——ドンドン出てきますねぇ。
シェリー フフフ。『カウボーイビバップ』もグレイトだ。アメリカではかなり遅れて、日本のアニメが来るんだけど、高校生のときに高価なビデオを買って、夢中になってたんだ。あと、日本のビデオゲームにも凄くハマってる。ファミコンでいえば、『MOTHER』とか……。もう日本からの影響は数えきれないよ!
——いろんな意味で、“親日家”なんですね。
シェリー フフフ。この前も、KUSHIDAとニュージャパンのスタッフに、アキハバラのゲームショップに連れていってもらったんだけど、最高なひとときだったよ(笑)。
■“TIME SPLITTERS”は、ニュージャパンにとってもスペシャルな存在になれると思う
——あらためて、今後、新日本でのターゲットは?実力あるジュニア戦士がひしめいていますが?
シェリー イエス。ニュージャパンには、素晴らしいジュニア戦士たちがそろっている。誰とでも闘いたいけど、以前も闘ったApollo55の2人とは、たがいに競い合っていきたいね。
——では、あなたと同じ外国人でありながら、新日本ジュニアのエース格である、プリンス・デヴィットについては?
シェリー デヴィットは、ボクと似たタイプのファイターだと思ってる。レスリングテクニックもあるし、ハイフライヤーだし。Apollo55のタッグプレーの精度も素晴らしい。彼のことはもちろん意識してるよ。
——では、新日本マットでどのように闘っていきますか?
シェリー そいつは一番イージーな質問だね(笑)。ここにいるマイパートナー・KUSHIDAとのタッグ“TIME SPLITTERS”でドンドン闘っていくつもりさ。ボクは、タッグチームのレスリングが本当に大好きなんだ。アメリカでたくさんのタッグと闘ってきたし、様々な技術を学んできた。そんなボクにとっても、KUSHIDAは最高のパートナー!“TIME SPLITTERS”は今後、ニュージャパンにとってもスペシャルな存在になれると思う。
——おお、自信マンマンですね。
シェリー とにかくKUSHIDAは、素晴らしいよ。全方位に対応できるグッドレスラーだし、それに、“イケメン”(日本語で)だしね(ウィンクして)。
——若干、KUSHIDAさんに吹き込まれてる感もしますけど(笑)。そんな2人は先日、ロッキー・ロメロ&アレックス・コズロフのIWGPJr.タッグベルトに初挑戦しました。
シェリー ウン。絶対、勝てると思ってたから、負けたのはくやしかった。実際、彼らは、才能豊かなチームだとは思う。……でも!ボクとKUSHIDAは、まだ誰も見たことのない新しいタッグスタイルを、ファンに見せれると思う。だから、今後は、ボクらが“ベスト”な試合を見せていく、つまりボクらチャンピオンになることこそ“ベスト”なんだよ。
——なるほど。10月20日からの、『SUPER Jr. TAG TOURNAMENT』への参加も決定していますが?
シェリー イエス。KUSHIDAと組んで、もちろん優勝を目指すよ。そこで、優勝すれば、IWGPジュニアタッグのリマッチも見えてくるんじゃないか?
——期待しています。では、いまは日本での試合と生活にワクワクしている状態ですか?
シェリー イエス。ニュージャパンに来れて、ボクは最高にハッピーだよ。ファミリーからも、TNAを辞めたとき、「おまえが、一番ハッピーになる決断をしなさい」と言われたんだ。ボクにとって、その決断こそがニュージャパンだったのさ。とにかく、KUSHIDAとアレックス・シェリーの“TME SPLITTERS”の活躍に期待しててくれ!
■ 「SUPER Jr.Tag Tournament」出場チーム
獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク (ニュージャパン・ヒーローズ)
プリンス・デヴィット&田口隆祐(Apollo 55)
KUSHIDA&アレックス・シェリー(TIME SPLITTERS)
ロッキー・ロメロ&アレックス・コズロフ(フォーエバー・フリーガンズ)
ロウ・キー&ブライアン・ケンドリック(CHAOS WORLD WRESTLING WARRIORS)
邪道&外道(The World Class Tag Team)
ネグロ・カサス&BUSHI (グルーポ・シベルネティコ)
TAKAみちのく&タイチ(世界一小ズルい鈴木軍ジュニアコンビ)
10月21日(日)18:30〜東京・後楽園ホール 〜Super Jr. Tag Tournament 1st.〜