9月3日、STARDOMの広島サンプラザホール大会『STAR☆VERSE Presents 5★STAR Special in HIROSHIMA Supported by SoftBank』にて、ジュリアが保持するSTRONG女子選手権の防衛戦が行われた。
写真提供/STARDOM
ジュリアは、新日本プロレスとIMPACT ! WRESTLINGの合同興行『Multiverse United 2: For Whom The Bell Tolls』8.20フィラデルフィア大会にて、ディオナ・パラッツォ(IMPACT)、ジゼル・ショー(IMPACT)、向後桃(STARDOM)を相手に4WAYマッチで2度目の防衛戦に成功。
今回は、“地元”広島県世羅町出身の世羅りさを相手に、3度目の防衛戦に挑んだジュリア。プロミネンスとして活動している世羅は、4.23横浜アリーナ大会でアーティスト・オブ・スターダム王座から、陥落して以来となる、STARDOM参戦となった。
試合は、序盤からロックアップ、ヘッドロック、ショルダータックルの攻防。アームホイップ、そしてジュリアが腕を取りレッグロックへ。場外では、ジュリアが鉄柱に世羅を叩きつけるとテーブルをセッティング。最終的には、世羅がテーブルを設置して、先にリングへカムバック。
世羅はジュリアをエプロンで担ぎ上げると、ジュリアが腹部に逆襲のエルボー、さらに変型卍固めを見せるが、世羅が体位を入れ替えて、そこから場外テーブルへ叩きつけるデンジャラスな幕開け。
10分経過。ジュリアは、世羅にSTFをお見舞い。世羅がロープエスケープで脱出すると、ジュリアは後方にスープレックスで投げ捨てる。果敢に攻めるジュリアはグロリアスを狙うも、これは世羅が切り返して、逆にサイドにスープレックスで叩きつける反撃。
世羅は旋回して叩きつけ、世羅がもう一度抱え上げ羅紗鋏(変形シュバインバスター)を炸裂。そのままコーナーに上がって、ダイビングダブルニードロップと猛攻。これもジュリアが返すと、顔面にニーアタック。世羅が抵抗するも、ジュリアは回転エビ固め式で逆襲。
ジュリアはバックドロップ、世羅が立ち上がったところに、顔面ニーを爆発させる。勝機と見たジュリアは、グロリアスドライバーを狙うが形が崩れて、再度のグロリアスドライバー。
なんとかカウント2で世羅がキックアウトしたところで、15分経過。ジュリアはエルボーを放てば、駆け込んだところを世羅がキャッチして旋回式のライガーボムで反撃。
世羅がジュリアをコーナーに抱え上げると、今度は雪崩式の羅紗鋏を狙いにいくが、逆にジュリアが雪崩式で落として、フォール体勢に。
これも返した世羅だったが、ジュリアはコーナーからのミサイルキックを炸裂。さらに、パッケージドライバーを狙ったが、これは世羅がこらえると、ジュリアはパンチ攻撃。
最後は、パッケージドライバーからのノーザンライトボムを爆発。ついにカウント3が入り、ジュリアが王座防衛に成功した。
マイクを握ったジュリアは「世羅、世羅、世羅!世羅!!世羅に勝ったぞー! アナタにずっとずっと言えなくて、言いたいことがありました。世羅……さん。アナタだけ、新人の私に優しくしてくれた。ずっと言えなかったけど、やっと言えます。ありがとうございました」と語る。
さらに「世羅さん、また闘ってください。いや、また私と闘え! それから、鈴季すずは私に任せてください。もう安心していいですよ。ありがとうございました」とマイク。
世羅も「ジュリア、負けたよ、完敗……だとか言うと思ったかコノヤロー! これで借りができたな。この試合と、(鈴季)すずのことと、わしゃあ、あきらめんぞ。この借りはどこかで必ず……」とリングサイドで、今年4月にプロミネンスを脱退した鈴季すずも意識したマイク。
もう一度、マイクを握ったジュリアは「この新しくできたSTRONGのベルト、まだまだジュリアが防衛して、世界の果てまでも強えヤツらとどんどん闘って、みんなにも私は強さを与えていきたいなって思ってます!」と防衛宣言。
最後は、鈴季すずがエプロンに立って、ジュリアとガッチリ握手。ジュリアは「それじゃあ広島の諸君、また会う日までアリベデルチ、またな!」と締めくくった。