8月27日、全日本プロレスの『#ajpw 王道トーナメント10th』決勝戦が愛知・名古屋国際会議場で行われ、初出場の新日本プロレスの小島聡が、全日本プロレスの本田竜輝を撃破して、トーナメント初優勝を飾った。
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場内の「本田」コールを背に小島は、本田とヘッドロック~ロックアップの攻防。ショルダータックルで倒すと、胸をピクピクさせる得意のポーズで場内を沸かせる。
5分経過、本田は小島の右腕殺しから、脇固めで追い込む。小島も得意のチョップ連射からの串刺しエルボー。「いっちゃうぞバカヤロー」でペースを握る。
10分経過、エプロンでの攻防の末に、本田はリングに帰還すると、スピアーから串刺しラリアット、スパインバスターと猛攻。だが、小島もラリアットを避けて、コジコジカッターで反撃開始。
小島は右腕のサポーターを高く投げて、得意のラリアットを狙うも、本田はナガタロックⅡで切り返す。ロープにエアスケープした小島は、ブレンバスターをお見舞いして、雪崩式ブレーンバスターで追撃するも、意地を見せた本田はすぐさまラリアットで逆襲。
両者は、ここから激しいエルボーの応酬へ。本田はラリアットを炸裂させるが、小島は踏ん張って倒れない。本田はエクスプロイダーから、ラリアットで追い込むも小島はカウント2で返していく。さらにラリアットを打ち込むも、小島はこれも返していく。
本田は、必殺のファイナルイベントの体勢に入るものの、小島はラリアットで反撃。最後は、強烈なラリアットを叩きこんで本田から勝利した。
試合後、小島は「優勝したら、なんてコメントしようか考えていたんだけど、頭の中が真っ白になってしまいました」とマイク。「石川修二も、本田竜輝も、とってもとっても強くて、なんで勝ってるか、わからないくらい強かったと思ってます」とコメント。
「でも、いま目の前に賜杯がああるってことは、これが現実だと噛みしめて、過ごしていきたいと思いますが、私にはもうちょっとやりたいことがあります。青柳優馬!出て来いよ、お前に言いたいことがあるんだ」と、解説席にした三冠ヘビー級王者をリングに呼び出した。
「優しい馬と書いて、優馬と読む。その優馬選手に挑戦したいんですけど、返事聞かせてもらえますか?」と挑戦表明。
これを聞いた青柳は、「小島聡! 王道トーナメント優勝して、このベルトも欲しいとは、とんだ欲張りさんだ。ちゃんと結果残してがんばった小島聡に、このベルトを賭けて闘う権利をやろう。そして、この俺、青柳優馬は、優れた馬とも書いて、青柳優馬だ。王道トーナメントは、初戦敗退で終わったが、シッカリと9月3日の長岡でアンタの挑戦受けますよ」と挑戦を受諾。この言葉を聞いた小島は、「三冠のベルト、獲っちゃうぞ、バカヤロー!」と一吠え。
8月29日には、9月3日、全日本プロレスのアオーレ長岡大会での三冠ヘビー級選手権、青柳vs小島戦が正式決定。過去、第33代と、40代の三冠ヘビー級王者でもあった小島が三度目の王座奪取に向けて、どんな闘いを見せるのか?