9月27日(木)、都内にある東京メディアセンターにて、プロレスリング・ノアの記者会見が開かれ、9月29日に開催されるノアの『The Navig.Saturday,2012 in KORAKUEN』後楽園ホール大会で丸藤正道と対戦する新日本プロレスの小島聡が出席。丸藤と共に、試合に向けての意気込みを述べた。
■小島聡コメント
「この試合に関しては何回もコメントさせてもらったんですけど、先だってのG1クライマックスの初戦で丸藤選手と試合をしまして、敗退してしまった経緯があります。その中で、自分自身、対ノアに敗れたということもありますし、丸藤選手には特別な感情もありましたので、このままズルズル何もなく終わってしまうのは残念かなと思ってましたので、こういう機会を与えていただいたノアさん、丸藤選手には感謝しております。ただ、ここから先に何か自分自身で繋がるものがあったら面白いなという感情も若干ありながら、自分の中でまずは丸藤選手と試合をすることによって、もう一つ面白い何かを掴めるといいなと思っています。以上です」
■丸藤正道コメント
「思い起こせば2年前に有明コロシアムで小島選手とシングルをやることが決まっていたものが、自分のケガによってなくなり、時が経って、G1という舞台で小島選手と試合をすることがあったんですけど、それはあくまでも新日本のリングであって、自分としてはノアのお客さんの目の前で小島選手を倒したいというのがあります。先日の試合では最終的にはクルッと丸め込んで勝ったんですけど、G1を経て、自分の中でガッチリと3カウントを取りたいと。今度はノアのリングで、ノアのファンの皆さんの目の前で勝ちたいと思うんで、自分の中でGHCを目指すに当たって、自分なりのやり方で掴み取りたいと思っているので、ステップとしてガッチリ勝ちたいと思います。以上です」
■質疑応答
──改めて、小島さんにとって、丸藤選手はどんな印象で、どんな存在なんでしょうか?
小島「2年前にフリーだった時にいろんな選択肢がありまして、ノアの丸藤選手に興味をいだいたんですけど、それは端から見ていて、試合の仕方だとか、全て含めてトータル的にプロレスラーとして面白い存在だなと感じていましたので、時が経って、G1クライマックスで2年ぶりの再会というか。自分の中でやり尽くした感がまだなかったのでね。その後のG1の成績もひょっとしたら随分変わってきたのかなと思いましたし、それぐらい自分ではインパクトのある対戦だったので、正直試合は面白かったです。ただ、敗戦してしまったことで、自分の中で対丸藤、もしくは対ノアということが頭の中で残っている状態なので、そういうものを今度の丸藤選手との試合で掴めればいいなと思っています」
──ノア全体に関してはどうですか?
小島「正直に言わせてもらうと、興味のある選手はいます。ただ、今回丸藤選手と試合することが決まっていますので、自分がアドバンテージを取られている状況なので、今いろいろと言うべきではないと思っていますので、それは伏せますけども、ただ丸藤戦に勝つことが自分の大前提でありますので、もしそこを突破出来たとしたら、また発言権が増えてくるんじゃないかなと思っています」
──他団体で試合をすること自体、小島さんにとってはどうですか?
小島「20年以上のキャリアでやって来て、新日本に所属したり、全日本に所属したり、フリーであった時間もありましたので、どこの団体だろうが、自分自身を全面に出せる自信はあります」
──今後、GHC戦線に絡んでいきたいという気持ちはありますか?
小島「今の段階ではご想像にお任せしますけど。ただ、自分自身が三沢さんが作った緑のマットに上がること、今度は2回目になりますけども、2年前に有明で一回上がらせてもらって、その時の感触は今でも覚えていますので、もう一度緑色のマットの感触を確かめて、そこから先に見えてくるものがあれば面白いなとは思います」
──2連敗を喫してしまうと、ベルトを巻いていますし……。
小島「そうですね。そういう意味ではまたということがあれば、新日本に戻るのが恥ずかしい状況になってきますし。ただ、自分自身、この20年間、もしくは全日本でやってきたシングルプレイヤーとしての自負がありますから、そういうものは今回、思いっきり打ち出していこうと思っています」
──丸藤選手、一回闘ってみて、小島選手にどんな印象を持ちました?
丸藤「よく、王道だ、ストロングスタイルだっていう言葉がありますけども、キャリア的にも年齢的にも先輩なんですけども、こちら側の匂いがプンプンする選手だなと。今、いろいろなスタイルがある中で、僕もこだわりを持って試合をしていますし、小島選手もそうだと思います。何かこううちの先輩たちと同じ匂いがして仕方がない」
──そういう言葉が出ましたけども、小島さんはどう思われますか?
小島「自分自身、新日本プロレスでやってきた11年間と全日本プロレスでやってきた9年間ぐらいですか? というものがあって、その二つがミックスされた状態で育ってきたレスラーだと思っているので、そこは他の誰とも同化しない自信がありますので、自分がやってきたオリジナルのスタイルを今回全て丸藤選手にぶつけていこうかなと思っています」
──丸藤さんにとっては小島さんとの試合、ZERO1との対抗戦と、ノアを守る闘いが続きますけども。
丸藤「それはハッキリ言って、自分が撒いてきた種がこのリングに戻ってきた、と。自分にとっては作戦通り。まあ、ネギ背負っているかはわからないけど、カモが来たなと。今までさんざん他団体に出て、賛否両論がある中でやってきて、やっとノアのお客さんの前でノアのプロレスをしっかりと見てもらえる。ずっとアウェーの中やってきたので、思いっきりやる」
──外敵2連戦をGHCに繋げるが最大の目的ですか?
丸藤「そうですね。それは他の誰もが出来ることではないと思うし、そこもまたノアの中でだけでそこに辿りつけていう話もあるかも知れませんが、今年俺はノアの中でやってきてヘビーのシングル、タッグ、ジュニアのシングル、タッグ、全部取ることがが出来なかったので、そういうのを踏まえて他団体に出撃して、今度はこっちに来たのを迎え撃ち、自分なりのやり方でまたGHCに辿り着いてベルトを巻きたいと思うので。まあ、全部が全部自分の計画通りにはいってないですけど、何もやらないよりは。やらなきゃいけない。小島選手がこうやってノアのリングに上がることも思惑通りです」
──丸藤選手はIWGPに挑戦したばかりですが、逆に丸藤選手に勝ってIWGP戦線にも入ってきたいですか?
小島「そうですね。今年1年間、天山と一緒にタッグ戦線でやって来ましたけど、それだけではないモノを観てもらいたいと思っていますし、実際それだけのことをずっとやってきた自負もありますんで。天山はもちろん大事ですけど、今年の後半はもうちょっと違った一面を出させてもらおうかなと思っています」
「The Navig.Saturday,2012 in KORAKUEN」
東京・後楽園ホール
9月29日(土) 18:30〜
丸藤正道vs 小島 聡