8月26日(日)、都内にある大田区総合体育館にて開催された全日本プロレスの『40th Anniversary Year SUMMER IMPACT 2012』最終戦に新日本プロレスの小島聡が参戦し、全日本在籍時代にタッグを組んでいたカズ・ハヤシのデビュー20周年記念試合に出場。小島はかつて世界タッグ王座も獲得したカズとのタッグ・コジカズを久しぶりに結成し、武藤敬司&ジミー・ヤンという武藤全日本草創期を支えたメンバーでのタッグマッチに挑んだ。
カズとジミーの攻防のあとに登場した小島は武藤と対戦。静かなグラウンドの攻防を展開した。しかし、武藤に代わってジミーが出てくるとハンマーパンチとストンピングで攻撃。ジミーを自軍のコーナーに連行し、カズにバトンタッチ。そして、カズとのダブルのエルボードロップを披露した。
ジミー相手に優位に試合を進めるコジカズ。だが、ジミーがレフェリーの隙を突いて急所蹴りでカズの動きを止めると、代わった武藤もSTFを敢行。カズのピンチにカットに出た小島だが、全日本ファンから思わぬブーイングを食らってしまった。しかし、小島は構わずカズをアキレス腱固めでいたぶっていた武藤をストンピングで蹴散らす。
それでもカズはピンチから抜けられない。ジミーのSTF、武藤の足4の字固めに苦しめられながら、「小島さん!」と助けを求めるが、なかなか脱出できない。ようやくカズが起死回生のバックドロップで武藤を投げつけると、小島にタッチ。代わった小島は武藤をコーナに追い詰め、ブーイングと拍手の入り混じる中、マシンガンチョップを披露。しかし、続くいっちゃうぞエルボーでは会場中から「いっちゃうぞ、バカヤロー!」の合唱が飛んだ。
これに気を良くした小島は武藤に左右のエルボー連打からDDT。そして、ラリアットの体勢に入る。ここはかわされて武藤のドロップキックを食らってしまったが、代わったジミーの攻撃を物ともせずにすぐさま逆転。カズとの合体技を披露する。だが、その後、再びカズが捕まる。ジミーのフラッシングエルボー、武藤の串刺しシャイニングウィザード、そして正調シャイニングウィザード、ジミーのヤンタイム式ボディアタックが次々とカズに決まる。
ここで救出に駆けつけた小島は武藤のシャイニングウィザードを食らいながらも、すぐさまラリアットでお返しだ。そして、カズが武藤のシャイニングウィザードを巻き投げ固めに切り返し立ったところに、小島がラリアットを炸裂! 最後は小島がジミーにラリアットをかましてから、カズがパワープラントで叩きつけ、3カウント。カズが自身の記念試合を勝利で飾ってみせた。
試合後、かつてのボスである武藤と握手をかわした小島。カズとも抱擁をかわすと、一人花道を引き上げる。と、ここでマイクを持ったカズが、「小島さん、ひどいじゃないですか! 僕は最後、武藤さんとの握手が見たくてこの試合を組んだんですよ」と呼び止める。場内から「小島!」コールが発生。照れながら、小島は再びリングに戻る。そして、「30周年の時もまたバーターでお願いします」と言ったカズと握手をかわし、リングを下りたのだった。
■8月26日(日) 全日本プロレス『40th Anniversary Year SUMMER IMPACT 2012』
〔カズ・ハヤシデビュー20周年記念試合・スペシャルタッグマッチ〕45分1本勝負
◯ カズ・ハヤシ〈全日本プロレス〉&小島聡〈新日本プロレス〉(20分02秒 パワープラント→片エビ固め) 武藤敬司〈全日本プロレス〉&ジミー・ヤン ×