7月29日(日)後楽園ホールにて、昼の新日本プロレスに続いて開催された全日本プロレスの『40th Anniversary Year 2012 JUNIOR HYPER LEAGUE』最終戦に新日本プロレスの金本浩二と永田裕志が参戦した。
まず、永田は1・4東京ドーム大会で自らのヒザ蹴りで負傷欠場に追いやった船木誠勝と遂に一騎打ち。7ヵ月越しの因縁に決着を付ける。
大ブーイングの中、登場した永田。因縁の相手、船木は黒いショートタイツという新コスチュームでの登場だ。ゴングが鳴ると、いきなりキックと掌底の打ち合いを始めた両者。船木のローキックを食らった永田はすぐさま組み付き、グラウンドに持ち込む。
二人にとっては共通のルーツである新日本流のグラウンドの攻防を展開。ブレイク後、バックを奪った永田。船木がエルボーで振りほどこうとするのを離さず、強引にスープレックスで投げ飛ばした。そして、すぐさまナガタロック2の体勢に。しかし、船木に足関節を取られて返されてしまう。
それでも永田は船木の蹴り足を掴むと無理矢理エクスプロイダー。そして、打撃で攻め込んでいく。しかし、船木の蹴り足を掴んだものの、逆にグラウンドに引きずり込まれ、三角絞めを仕掛けられてしまう。ならばと、今度は永田が腕を取り、腕固めの体勢に。さらに腕ひしぎにつなぐが、ここはロープに逃げられた。
それでも手を緩めない永田はストンピングから延髄斬り、さらにバックドロップの波状攻撃だ。しかし、立ち上がってきた船木との打撃の打ち合いで劣勢に。ローキックを食らい、動きの鈍ってきた永田。凄まじい掌底の連打を顔面に受けて完全に動きを止められるとハイキックを頭部に食らってダウン。さらにサッカーボールキックで追撃されると、最後は船木の新兵器、ハイブリッド・ブラスターでマットに串刺しにされ、3カウント負けを喫した。
■永田裕志のコメント
永田「頑なに自分のスタイルを……。あれがUWFスタイルっていうか、頑なにそこから。ちょっとこっち側に引っ張り込もうと思っていたんだけど、頑なに自分のスタイルで。そこにやられた。俺は感情剥き出しで引っ張り込もうと思っていたんだけど、そこだね、今日は」
──船木選手のスタイルに付き合ってしまった?
永田「付き合うっていうか、引っ張りこまれた。あれを貫いていったら全日本は変わるよ」
■7月29日(日) 全日本プロレス『40th Anniversary Year 2012 JUNIOR HYPER LEAGUE』最終戦 東京・後楽園ホール
〔スペシャルシングルマッチ〕60分1本勝負
◯ 船木誠勝 〈全日本プロレス/STACK OF ARMS〉 (9分38秒 ハイブリッド・ブラスター→体固め) 永田裕志 〈新日本プロレス/青義軍〉 ×
一方の金本はジュニアのリーグ戦に出場。Aブロックを4勝1敗、勝ち点8という成績でトップ通過し、決勝トーナメントに進出。その準決勝でBブロック2位の大和ヒロシと対戦した。