7月26日(木)、都内・テレビ朝日アスクにて、永田裕志が8月1日より開幕する『G1 クライマックス』に向けて公開練習を実施。テレビ朝日の下平さやか、野上“ジャスティス”慎平、両アナウンサーによる指導のもとアナウンス特訓を行った。
これまでG1公開練習において、エアロビ特訓、フラフープ特訓、ラーメン修行、ダンス特訓を行なってきた“キング・オブ・公開練習”永田さん。もちろん今年も永田さんにしかできない独創的な公開練習は健在だ。
その舞台となったのが、アナウンサー養成学校『テレビ朝日アスク』。これまで数多くのアナウンサーを世に輩出してきた名門スクールだ。
永田さんが今回挑戦するのはアナウンス特訓である。この永田さんの特訓のために駆けつけたのが、永田さん率いる青義軍の一員である野上“ジャスティス”慎平アナウンサー。さらに、特別講師として、テレ朝の人気女子アナである下平さやかアナウンサーがアナウンス指導にあたった。
将来アナウンサーを目指すスクール生、野上アナと共に生徒としてアナウンス特訓に臨んだ永田さん。「発声練習からくる腹式呼吸でのスタミナアップ、そこに私自身ひかれている部分がありますので、この灼熱のG1クライマックスを戦い抜くためにも今日はご指導をお願いできればと思います」と意気込みも充分だ。
そして始まった特訓では、すべての発音の基本となる口の形チェックからスタート!! アイウエオの順に口を大きく開けていく永田さんの表情は真剣そのもの。さらに、続いて行われた長音の発生練習では、一回の呼吸から「あ〜」という長音の発声をどれだけ長く伸ばせるかタイムが計測され、男性では30秒が合格ラインとなるなか、野上アナは2回目の計測で35秒を記録して現役アナウンサーの本領を発揮。
一方、永田さんは1回目に25秒、2回目はさらに4秒伸ばして29秒を記録。惜しくもあと1秒足りなかったものの、腹式呼吸、肺活量がポイントとなるこの練習は、永田さんが目論むスタミナアップに大きな効果をもたらしそうだ。
この時点ですでに汗びっしょりの永田さんだが、ここまではアナウンスの基本練習であり、これからが本番。教室からスタジオに場所を移動し、いよいよニュース読みに挑戦である。下平アナが見守るなか、野上アナのキュー出しからニュース番組さながらのセットでニュースを読み上げていく永田さん。
発声練習では「新進シャンソン歌手、新春シャンソンショー」がスムーズに言えずにサ行に弱点があることが発覚した永田さんだが、本番では途中でややつっかえながらも見事に一本のニュース原稿を読み上げてみせた。
それでも自分では納得いかなかったのか、永田さんは「緊張してしまって、確実に文章を読み取って、それを言葉に出すのがこんなにも難しいとは思いませんでした」と、アナウンサーのすごさを痛感。すると、野上アナは「あと一歩ですね!」と、ここぞとばかりにドヤ顔。
しかし、下平アナからは「観ている方がいて、伝えようという気持ちが伝わってくるとてもいいニュースだったと思います。技術的なことで申し上げるならば、強調すべき言葉を高く、大きく、ゆっくり言えているのがニュースの基本なのですが、お教えしたいなかったのにそれができていて、聞いていてわかりやすい、とてもいい読みだったと思いました」と思わぬ高評価をいただき、これには永田さんも「褒めていただいたんですね? ありがとうございます!」とニンマリだ。
これで永田さんは気を良くしたのか、「さてと、アナウンサー特訓はこれで終わったわけですが、この特訓の集大成をこれからやりましょう。野上、ミュージックスタート!」と野上アナに指示を出すと、なんと音楽プレイヤーから流れてきたのはザ・ドリフターズの『ドリフの早口言葉』。永田さんは音楽に合わせて「♪生麦、生米、生卵〜! かえるピョコピョコ3ピョコピョコ合わせてピョコピョコ6ピョコピョコ〜! ゼア!!」とノリノリで早口言葉を披露。この日のアナウンス特訓を見事に締めくくったのであった。
そして、特訓後の囲み会見で永田さんは、「もし試合中に怒りがMAXに到達したときに、もしかしたら無意識のうちに違った表情が出てくるんじゃないかと。顔の筋肉が、今まで行き届かなかった筋肉に刺激がいったと。刺激を与えることを覚えたというのが、もしかしたら違う表情が出てくるかもしれません。まあ、わかりませんよ(笑)」と、怒りがMAXになったときに出現する白目に、新たなるバリエーションが加わるのではと示唆。
はたして、試合中に怒りが頂点に達した永田さんの表情に新たなる変化が起きるのか?
■公開練習後の永田裕志&下平さやかアナウンサー&野上慎平アナウンサーのコメント
——特訓を終えて、率直なご感想はいかがでしょうか?
永田「ひじょうに体力を使ったなというのが第一の感想ですね。日頃使ってない筋肉に神経をいかせる、発声練習のときに顔の筋肉を使うというのが、一から学ぶ上ですごく刺激になったといいますか。顔が殴られているのでそういう部分では頑丈であったのですが、顔の筋肉を使うというところまで頭がなかなかいってなくて。発声練習で顔の筋肉を鍛えることで、殴られてもさらに頑丈な筋肉になるんじゃないかなと、そういう発見がありましたね。あとは腹式呼吸、肺活量を活かして空気をいっぱい目一杯吸って、なくなるまで吐き出すという、そういう部分では。確かに、ボクらも疲れているときに声を出すということで疲れを吹き飛ばすというような、そういう教えを昔受けていましたので、冗談抜きで実戦に使えるトレーニングだったと思います。初心に帰るだけではなく、実戦に使える運動というか、効果というものをたくさん見つけられたのが収穫でした」
——永田さんの特訓にかける姿勢はいかがだったでしょうか?
野上「毎年ユニークな特訓でG1に向かってる永田選手ですけど、『今回はこう来たか』と思いまして、少しでも自分の分野で永田さんのお手伝いをすることができたというのは、僕自身にとっても光栄に思っています。顔の筋肉を使うということを得たというのは、白目にも活きてくるんじゃないかと感じてるんですけど、その辺りは永田さん、どうでしょう?」
永田「自分自身、意識してできることじゃないなかで、もし試合中に怒りがMAXに到達したときに、もしかしたら無意識のうちに違った表情が出てくるんじゃないかと。わかないんですけどね。顔の筋肉が、今まで行き届かなかった筋肉に刺激がいったと。刺激を与えることを覚えたというのが、もしかしたら違う表情が出てくるかもしれません。まあ、わかりませんよ(笑)。使ったことのない筋肉を初めて使うことで、新たな声の出し方を学んでしまった。もしかすると、これが試合中に活きてきて、いろんな化学反応が起きるかもしれない。下平さんのような偉大な方に厳しくも温かく教えていただいて、本当に光栄ですね。もう20年もやってますとなかなか初心に戻るっていうことは、口では言っててもできないなかで、こういう畑違いのトレーニングをさせてもらったことで背筋がピンと伸びで、自分はまだまだ頑張らないといけないなと。身を引き締めることができたのは一番の収穫だったなと。野上アナウンサーからはもっと厳しくご指導をいただいてもよろしかったのですが、やはり日頃の何かがあるのか、思っていたよりはやさしかったなと(笑)」
野上「永田さんはサ行が苦手だということが今回の特訓でわかりまして、青義軍にもサ行は入ってますし、ジャスティスにも入っているということでもうちょっと鍛えていただきたいなと」
永田「厳しいお言葉をありがとうございます(笑)」
野上「もう一個言えば、ゼア!もサ行ですからね。もしかすると、デア!になっている可能性もあるということで。どれだけ上からなんですかね(笑)」
——今回の特訓では試合後に何か?
永田「去年は私も予想つかないことでしたので、今年もファンの方がどういうにね」
——試合後にドリフコールが起きたりとか。
永田「そういうのが来ますかね? でも、ちょっとそれは場違いなんじゃない(笑)。まあでも、話題に少しでもなってくれればね。G1クライマックスというものが全国のみなさんに届けばという思いから、このような畑違いの特訓を始めたというのもひとつの動機ですからね。去年はダンス特訓ということで予想外の効果はあったんですが、唯一ボクのなかで引っ掛かったのが、テレビ朝日の中継で映らなかったという(笑)。やっぱりテレビ朝日さんが『ワールドプロレスリング』という素晴らしい中継をしてくださっているなかで、一番身近で一番巨大なメディアを使いこなせなかったのが非常に心残りでしたね。そういうなかで今回はテレビ朝日さんのお力をお借りすることができて明日のニュースが楽しみだなと」
——実況に挑戦というのは?
永田「実況ですか? 実況となるとまだまだ修行が足りないので。最近は解説のお仕事もいただいたりしておりますが、そういうところに少しでも活きればなっていうのがありますけど。やっぱり野上アナウンサーがいつも飯塚高史に襲われているじゃないですか。控室で観てて歯がゆいと思うのは、私が解説に付いていれば野上を助けてあげられるなのになっていう、青義の心だけはいつも持ってますけど(笑)」
野上「この前の両国で、解説で隣にいてくださったんですけど、ボコボコにやられまして」
永田「隣じゃないよ。隣の、隣の、隣だから。隣は山崎さんで、その隣がライガーさんで、その隣で助けに行ったら矢野がいたんだよね。矢野に抑えられちゃって助けられなかったの(笑)」
——G1で優勝したらテレビ朝日のスタジオでご自身の優勝ニュースを読むというのは?
永田「いいですね。もしゲストで呼んでいただければ。そういうのができたらいいですね。こういうムチャなお願いを言ったにも関わらず、テレビ朝日さんがこうして実現させてくださったことに、『ワールドプロレスリング』、新日本プロレスがコンテンツとして評価されているんだなと改めて思いました。それに感謝すると共に、われわれはソフトとしていい試合、素晴らしい試合を世の中に提供できればというのを身に染みて思いました」
——下平さんから見て、永田さんのアナウンサー適性というのはいかがでしょうか?
下平「語りかけるという、習得するのに何年もかかることを最初からお出来になるので、そこは私たちが教えるようなことではなく、むしろこちらが勉強にしなければという気持ちでした。あとは半分以下の年齢の生徒さんと一緒にイスを並べて、ピュアな姿勢で臨まれている姿を見て、こんなにもキャリアのある方がいろんなものを習得しておられるというのがとても勉強になりました。それと永田さんは“畑違いの特訓”とおっしゃってましたけど、ぜひG1で優勝していただいてその喜びをマイクを通してお話になるときに、今日の特訓の成果を聞かせていただきないと私は思ってまして、それが聞けて初めて、今日やった甲斐があったなと思えると思うので。その瞬間を心待ちにしております。ご活躍を応援しております」
永田「ありがとうございます。頑張ります!」
撮影/山本正二 ★『G1 CLIMAX22』公式ページ
■『カードファイト!! ヴァンガード PRESENTS NJPW 40th anniversary Tour
G1 CLIMAX 22 〜The One And Only〜』
8月1日(水)18:30 東京・後楽園ホール <開幕戦> :朝日ニュースター
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8月3日(金)18:30 東京・後楽園ホール:サムライTV
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8月4日(土)18:00 愛知・愛知県体育館:J-SPORTS
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8月5日(日)17:00 大阪・大阪府立体育会館〜BODY MAKER コロシアム〜:TV朝日
8月7日(火)18:30 宮城・仙台サンプラザホール:サムライTV
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8月8日(水)18:30 神奈川・横浜文化体育館:サムライTV
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8月12日(日)15:00 東京・両国国技館 <優勝決定戦>:TV朝日、PPV