6月13日(水)、掣圏真陰流 神楽坂スタジオにて、6月20日(水)リアルジャパンプロレス・後楽園ホール大会に参戦するタイガーマスクが会見に出席。タイガーシャーク戦に向けての意気込みを語った。
■タイガーマスクのコメント
「今回は佐山先生のほうから『タイガーシャークとぜひ試合をやってもらえないか』ということで、お互いに佐山先生の弟子ということでデビューしたのはボクのほうが早いんですけど、シャーク選手もいろんな道をたどってきてリアルジャパンのリングに上がって活躍してます。ボクたちの中で一番見せなければいけないのは、佐山先生が常々言ってるストロングスタイル、ストロングスタイルというものは佐山先生は新日本プロレスで培ってきたものがありますけど、ボクたちは佐山ストロングスタイルということで、佐山イズム、その言葉が合ってるかどうかわからないですけど、とにかく佐山先生が望む『こうであるというプロレス』を見せなければいけないと思うし、それをボクたちでやらなければこれからのプロレス界はないと思ってますので、そういう試合を見せたいと思います」
■タイガーシャークのコメント
「今回4代目に試合を受けていただき本当にありがとうございます。ボクたち佐山先生の
弟子にとって非常に重要な一戦だと心の中で位置づけてますので、組んでいただいた佐山先生に期待以上の成果を見せられるように頑張っていきたいと思います」
■初代タイガーマスクのコメント
「タイガーシャーク、スーパータイガーは直弟子ですけど、4代目タイガーマスクも私の直弟子でして、タイガーシャークが今どこまでいってるのかと、そろそろいい実力を備えているのではないかと思いまして、タイガーマスクと直接闘ってもらってその真意を確かめるという試合でもあります。なかなかいい試合ができるのではないかという期待と、どういうふうな結果になるのかというのも含めて非常に楽しみなマッチメイクをしたかなと思います。やはりタイガーにはタイガーシャークの力量を測ってもらいたいという思いもありますし、タイガーが言うようにストロングスタイルを深めていくことができるんじゃないかと。力道山先生から猪木会長に移行して、そしてボクらが教わってることをどうやって受け継いでいってくれるのかなと。そういったものを見極めるためにも重要な闘いになるのではなと。橋渡しのためにも重要な局面の試合じゃないかというような気がします。闘いの技術じゃなくて気持ちでお客さんをひきつけてもらいたいなと。それがイコール、ストロングスタイルの根本だと思います。タイガーシャーク、もちろんスーパータイガーも3、4年を費やしてかなりいいところまで来てますのでいい試合になるのではと思ってます。そろそろ下を引き継ぐ人間たちが出てくることが、私にとってはプロレス界に対する恩返しができるものと思ってますので、そこに期待をかけてます」
■質疑応答
——お互いの印象は?
タイガー「ボクがリアルジャパンに出させていただいてるときはいつもボクにとっては大きな試合が多かったもので、なかなか他の試合を観ることができなかったんですけど、シャーク選手の試合をところどころ観たとき、正直まだプロレスに対しては不慣れというか、不器用な選手かなと思ってたんですけれども、最近の試合はかなり成長してまして、物凄く流れが速いなというのがひとつであって、シャーク選手の飲み込みも早いし、格闘技センスもありますし、あとは身体を見てもらってもわかる通り、大きいですしね。自分に合ったプロレスをこれからもしていく選手だと思いますので、闘う相手ではありますけど彼にはものすごく期待をしてます」
シャーク「やっぱりタイガーマスクの歴史の中で一番長くタイガーマスクをやられているし、すごい重圧の中で闘ってこられたと思います。印象で言えば、先生に一番近いタイガーマスクだと思いますので、そこを超えていかなければいけない、ボクの中ではデビュー当初から師匠超えよりも4代目タイガーマスクを超えていけなければといけないんじゃないかという意識がありました」
——お互いに虎のマスクを被っている者同士という意識は?
タイガー「それはないですけど、その辺は先生が、ボクもそうですけど『こいつらに被せても大丈夫だ』という思いで虎の名前を付けてマスクを被せてるわけですから、なのでその辺は意識することはないです」
——シャーク選手は前回ビッグバン・ベイダー選手と対戦しましたが、この一戦を受けて今回はいい結果を出したいという気持ちが強いと思うのですが?
シャーク「そうですね。前回は小細工なしでぶつかっていってああいう形の試合になったわけですけど、やっぱり体重が重い選手には力負けしましたが同じジュニア階級の選手とならば力負けしないなという自信にもなりました」
——タイガー選手にお聞きしたいのですが、タイガーシャークやスーパータイガーに対して弟弟子という意識は?
タイガー「そんなにないですね。同じ時期に練習したわけでもないですし。ただ、ボクが佐山先生のもとで教わってきてどういう指導だとか、どういう練習だったかというのは充分にわかってますし、先生が総合格闘技に力を入れていたとき、そしてまたプロレス界に戻ってきたときに(二人は)デビューしてる選手ですから、それなりの練習をしてきた選手だと思ってます。弟弟子にはなるんでしょうけど、その辺はあまり意識することはないです。ただ、同じ弟子として通ってきた道は一緒だと思ってます」
——シャーク選手としては、勝てば自分が正統な後継者であるという意識は?
シャーク「正統な後継者というか、ボク自身は佐山先生がやられたことがないタイガーをやらせてもらっていてタイガーシャークの初代なので、後継者争いというよりは、タイガーとしての意識を受け継いでいるかどうかという部分でのテストマッチじゃないかと思っているので。いい点を取るのではなくて期待以上のものを見せたいという気持ちでいっぱいです」
■撮影/山本正二
■リアルジャパンプロレス
REAL for BATTLE〜STRONG STYLE ISM〜
6月20日(水)開場:17:30 開始:18:30
東京・後楽園ホール
スペシャルシングルマッチ 45分1本勝負
タイガーマスク(新日本プロレス)vs.タイガー・シャーク