@njpw1972
@njpw_nyao
4月21日（土）、都内にある後楽園ホールで、全日本プロレスの『40th Anniversary Year GAORA SPECIAL 2012 チャンピオン・カーニバル』の開幕戦が開催され、新日本プロレスの永田裕志が参戦。Aブロックにエントリーされた永田は、新日本時代の後輩にあたるKENSOと対戦した。
『チャンピオン・カーニバル』連覇を狙う永田の初戦の相手はKENSOだ。試合前の入場式から視殺戦を展開していたが、試合前から会場は大盛上がり。大ブーイングの中入場してきた永田に対して、KENSOには大歓声で、完全アウェーでの試合となった。「ビチッと！」コールの中、両雄にとっては10年ぶりのゴング。「フォー！」と叫ぶKENSOに対して、永田はお構いなしにローキック。さらにエルボーをぶち込んでコーナーに追い込むと、ストンピングで追撃だ。
しかし、KENSOのビンタ連発で動きを止められた永田。コーナーでのパンチ連打を食らうと、腰ヒモを使った地獄のチョークで絞め上げられてしまう。レフェリーに注意されながらも、「私は何もやってないでしょうが！」と絶叫するKENSOに対して、永田も怒り爆発。フロントチョークでお返しだ。これでKENSOをグロッキー状態に追い込んだ永田。場外に逃亡したKENSOが戻らないと、全日本のファンを逆なでするかのようにロープワークを披露した。
ところが、調子に乗って走っていると、突然KENSOに背後から捕まえられてしまう永田。ロープ越しにスリーパーで絞め上げられ、倒れこんでそのまま場外へと落下してしまった。そこへKENSOのエル・アギラ・インペリアル！ しかし、永田はこれを回避し、逆にキック攻撃でKENSOを蹂躙していく。そして、リングに戻るとすぐにヒザを蹴飛ばして、足4の字固めでKENSOを追い込んでいく。
「ビーチッと！」コールの大合唱が鳴り響く中、KENSOにロープブレイクを許してしまった永田。しかし、すぐさまヒザ蹴りを連発すると、ビンタを打ってきたKENSOにエルボーで対抗していく。ところがKENSOの反撃が止まらない。胸板へのチョップから、グーパンチを食らった永田。逆水平チョップではロープ際にまで追い込まれてしまう。さらにビンタ、スピアー、フロントキックを立て続けに食らって、思わず場外へ逃亡だ。
と、ここに再びKENSOのエル・アギラ・インペリアル！ 今度は被弾してしまった永田は場外でKENSOと共にダウン。リングアウトギリギリのカウント9で戻った永田は突っ込んできたKENSOにソバットを叩きこむと、タイナーで追撃。KENSOからスピアー、ブレーンバスターを食らってもまだまだ慌てない。続くKENSOの葉隠れをかわして、コーナーでの攻防から雪崩式のエクスプロイダーを炸裂させる。
これで流れを掴んだ永田はミドルキックの連打から、KENSOのビンタによる反撃も堂々と受け止め、張り手を一発かましてから延髄斬り。KENSOのレフェリーの目を盗んでの急所攻撃を食らいスモールパッケージであわやという場面を作られたが、慌てず。最後はバックドロップホールドでトドメを刺した。
■4月21日（土） 全日本プロレス『40th Anniversary Year GAORA SPECIAL 2012 チャンピオン・カーニバル』開幕戦 東京・後楽園ホール
〔『40th Anniversary Year GAORA SPECIAL 2012 チャンピオン・カーニバル』Aブロック公式戦〕30分1本勝負
◯ 永田裕志 （15分37秒 岩石落とし固め） KENSO 〈全日本プロレス〉 ×
■永田裕志のコメント
──10年ぶりの再会でしたけど？
永田 「まあ、10年ぶりか。確かに全く別人かもしれない。ただ、一つだけやっぱり、変わってないのは絶対に負けたくない気持ちだったり、自分の熱い心を全面に出す、そういう負けん気。勝ちたい、目立ちたい、お客を盛り上げたいというところは変わってない。表現方法こそ変わったけど。そういうのを肌で感じることができたのは、まあ全日本プロレスに来て、栄光をかっさらおうという人間が言っちゃいけないことなんだろうけど、やっぱり変わったっていうことは成長したっていうことだよね。劣化したんじゃないし。自分のことを貫く、そうやってアメリカのWWEとかメキシコを歩いてきたんだなって感じました。だから、KENSOのそういうったモノを受け止めながら、やっぱり俺は受け止めて、爽快だったのは彼のルーツである新日本がどっかにあったはず。俺と当たることでね。手のひらに乗りながら、最後乗せるとかね、相手を。なんか異次元対決とかっていう周りの見方はあったけど、異次元でもなんでもなく、KENSOのルーツをうまく手さぐりして掴めた、感じれたかなっていう今日の試合でした」
──昨日の会見では師弟関係をKENSO選手は強調していましたけど、伝えたことは伝わってきた？
永田 「僕が伝えたことはやっぱり自分を貫けっていうことですから。全日本プロレスに参戦した頃、武藤さんとかああいうKENSOを望んでなかったと思うし。多分、KENSOに求めていたモノとのギャップになんか驚いた部分もあったんだろうけど、それを貫いてあれだけのお客さんの支持を獲得したんだから。まあ、KENSOとの過去のいきさつがいろいろあったから、今日は優しい永田裕志が出たかな？ まあ、優しさ見せた、優しさ猿芝居。わかる人はわかるでしょう」
──2連覇への手応えは？
永田 「2連覇に向けては幸先いいものを感じましたね。それを抜きにして、メンバーは去年と比べてちょっと豪華じゃないかなと思ったんですけど、その分、なんか全日本のメンバーが去年以上に熱いなっていうのを、他の試合見ていて感じましたし、お客さんもやっぱり熱いモノを望んでいるし、相当期待しているというか。そういうものを感じましたね。そうじゃなかったら、あんなにKENSOに期待しないでしょう（笑）。とにかくお客の期待外れだろうが、期待を裏切ろうが、KENSOっていうのはなんだかんだ言ってもお客を手のひらに乗せているなと感じました。その積み重ねが今日のお客さんの後押しだったのかなと。まあ、ファンの人が俺を侵略者、敵と見ていたことが逆に燃えましたね。両国で妙に拍手で迎えられて調子狂ったんで、ああやってブーブーきてくれたほうが自分らしさが出るなと思いました」
■新日本にレンタル移籍するBUSHIが、同期と壮行試合!!
