4月16日、新日本プロレス事務所にて記者会見が開かれ、全日本プロレスのBUSHI選手が5月1日付けで1年間のレンタル移籍となることが発表された。
　
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　全日本の内田雅之社長は「新たな取り組み。相乗効果、技術の向上などを目指し、今後も色々な試みをして行きたい」と説明。「“全日本プロレスのBUSHIここにあり”という存在感を出してもらいたい」とBUSHI選手への期待を述べると、新日本の菅林直樹社長も「非常にいい話。非常に期待しております」と語った。
　
　5月27日開幕の『BEST OF THE SUPER Jr.XIX』への出場も決まったBUSHI選手も、「新日Jr.に新しい風を巻き起こしたいと思います」とコメント。新たな挑戦に意欲を見せた。

■会見冒頭のコメント
内田「新日本プロレスさんと全日本プロレスとのあいだで、また新しい取り組みとして、ここにいるBUSHI選手を1年間のレンタル移籍として、新日本プロレスさんへ参戦させる運びとなりました。これはプロレス業界ではなかなか今までなかったことで、選手の修行という意味では、海外へ行かせるのが通例でありました。新日本プロレスさんのような歴史も実績もある団体に、今まではこういう話をしづらい環境だったんですけど。今回は菅林社長と色々話をする中で、こういう取り組みをして、選手の相乗効果や技術の向上などを目指せないか？ということで、ここに“レンタル移籍第1号”として、BUSHI選手が決定しました。今後、この成果をもとに、色々な試みをしていきたいなと思っています。また、BUSHI選手には、全日本プロレスで生まれ育った実績・実力を新日本プロレスさんでいかんなく発揮して、全日本プロレスのBUSHIここにありという存在感を出していただきたい」
 
菅林「この話をいただいたとき、まず思い浮かんだのは、BUSHI選手がメキシコで苦労して練習してる姿と、昨年の全日本さんの台湾大会を視察したときの素晴らしいファイトを思い出しました。非常にいい話ですので、5月27日から始まる『SUPER Jr.』から参戦していただきたいと思いまして、非常に期待しております」
 
BUSHI「新日本プロレスの『SUPER Jr.』という舞台のリングで、全日本プロレスから来たBUSHIという名前をしっかりと刻んで、新日Jr.に新しい風を巻き起こしたいと思っています。楽しみにして下さい。よろしくお願いします」

■質疑応答
——BUSHI選手が第1号になった理由は？
内田「外に出して恥ずかしくないと言いましょうか。BUSHI選手も言ったように、新風を巻き起こし、全日本プロレスの存在感をアピールするに足る選手だと考えて、まずはBUSHI選手という形を取りました」
 
 ——『SUPER Jr.』に合わせて、BUSHI選手が選ばれたのですか？
内田「『SUPER Jr.』の舞台を用意していただいたのは、新日本さんの好意と言いましょうか。僕らは『SUPER Jr.に出してくれ』というふうにして、BUSHIを選択したわけではないので。私も、BUSHIが『SUPER Jr.』に参加するというのを、今日聞いたので。そこはまったく関係ないですね。逆に言えば、そういう大きな舞台を与えていただいたというのは、新日本プロレスさんが全日本プロレスで生まれ育ったBUSHIのことを評価していただいていると理解できますので、私は非常に感謝しておりますけど。BUSHI選手にとっては、非常に高い試練だなと思っています」
 
——新日本Jr.の印象は？
BUSHI「実際に闘ってみないとわからないんですけど、スタイルであったり、違うところもたぶんあると思うので。これから『SUPER Jr.』というシングルリーグで闘って、肌を合わせてみて。『早く闘ってみたいな』というのもありますね」
 
——BUSHI選手はレンタル移籍について、どのように捉えていますか？
BUSHI「新日本プロレスのリングに上がること自体が初めてなので。色んな選手と闘って、色んなものを吸収したいなと思ってますね」
 
——それは全日本にいてはできないことですか？
BUSHI「そうですね。やっぱり会社が違いますし。全日本には全日本のスタイル、新日本には新日本と、お互いにしかないものがあると思ってるんで。凄く楽しみですね」
 
——新日本Jr.で闘ってみたい選手はいますか？
BUSHI「やっぱり全員と肌を合わせてみたいですよね。今までやったことがない相手であったり。そして、なおかつ自分で“全日本のBUSHI”というのをアピールして行きたいと思っています」

——現IWGP Jr.ヘビー級王者・プリンス・デヴィットの印象は？
BUSHI「そうですね。チャンスがあれば、その新日本プロレスのIWGP Jr.ヘビー級のチャンピオンのベルトに、そのIWGP Jr.の歴史に触れてみたいなと思ってます」
 
——サッカーなどでは、レンタル移籍は完全移籍に繋がるケースが多いですが、その可能性は？
内田「それは否定しないです。ただ、いまも言ったように、新日本さんにBUSHIが上がるというのは初めてのことですし。お互いのやり取りがありますから、BUSHIが新日本さんに完全移籍するという評価を得られなければ、話はなくなりますし。あくまでも可能性は、完全移籍もあれば、戻って来ることもあるということも含んで、1年間ということで。今までは移籍となると、退団してからまた別に上がったりとか、契約上の問題など、どうしても選手の意思に反して色んな諸問題が出てきますけど。こういうような流れというのは、非常にスムーズなやり方で、スマートで、企業間としては正しい方向だと思っています」

●『NJPW 40th anniversary Tour BEST OF THE SUPER Jr.ⅩⅨ 〜The door to the glory〜』

5月27日(日)18：30
東京・後楽園ホール＜開幕戦＞
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