ROHのサブスクライブサービス『ROH HONOR CLUB』エピソード014に、NJPW WORLD認定TV選手権王者のザック・セイバーJr.と、ROHピュア王者の柴田勝頼が登場。それぞれベルトを懸けた防衛戦を行なった。
ザックはエピソード012では、AEWのARフォックスを相手に6度目の防衛に成功。長期政権を築きつつある王者が今回迎え撃ったのは、海千山千の試合巧者ロッキー・ロメロ。この日も15分1本勝負ルールで、自身と同じ新日本の常連外国人選手を迎え撃った。
まずは同王座初挑戦となるロッキーが颯爽と入場。続いてザックがベルトを腰に、おなじみの入場テーマで堂々と花道を進む。
選手コールを受けたザックは、身長差を見せつけるようにロッキーに詰め寄って見下ろす。開始のゴングが鳴ると、ザックは腕を捕らえにいくが、ロッキーも即座に反応。するとザックはブリッジワークを用いて巧みに腕を捕獲し、ロッキーをコントロール。
負けじとロッキーは足を取りにいくが、ザックは切り抜けてグラウンドに持ち込み弓矢固めを狙う。だが、ロッキーは回避しアームホイップを仕掛け、さらにティヘラをお見舞い。
続くロッキーの串刺し攻撃をかわしたザックは、エプロンからスリーパーで捕らえる。しかし、ロッキーはアームブリーカーの要領でザックの腕をロープに打ちつけると、コーナーからミサイルキックをヒット。そして場外に落ちたザックに対し、鋭いトペ・スイシーダを連発で炸裂。
さらに3発目を繰り出すも、ザックはうまくネックロックで捕獲すると、ロッキーをエプロンに固定しネックツイストを食らわす。続いてザックはヘッドシザーズの体勢から、足も捕らえる複合関節技へ。これはロッキーがロープに逃れて回避。
今度はフライングメイヤーの応酬となり、ザックはスキをついてネックツイスト。徹底した首攻めを見せる。そしてザックがエルボーを重ねると、ロッキーは逆水平チョップで対抗。だが、ザックはその腕を捕らえ、そこ目掛けてエルボーを打ち込む。
続くザックのネックロックをブレーンバスターで切りけたロッキーは、逆水平チョップを浴びせてからティヘラの体勢に。しかし、ザックはアンクルホールドで切り返す。
するとロッキーはスピンキックで逃れ、コーナーを背負ったザックに逆水平チョップを連発。そしてフェイントからのサミングでひるませ、トルネードDDTで突き刺しカバーするも、これはカウント2。
ここでロッキーはスライスロッキーを狙うが、ザックはディフェンス。ならばとロッキーはロープを利用しぶら下がり式腕ひしぎ逆十字固めを決める。だが、ザックは逃れ、逆にロープを用いて複合関節技を仕掛ける。
主導権を譲らないザックは、ロッキーをブレーンバスターで叩きつけてから後頭部に低空ドロップキックを突き刺す。続くカバーをロッキーがカウント2で返すと、ザックは拍手を送ってから、挑発するように顔を蹴りつける。
しかし、ロッキーはザックのエルボーをアームブリーカーで切り返すと、打撃で活路を見出すべくキックを連発。さらに顔面への張り手、ジャンピングニーでひるませ、一気にスライスロッキーを炸裂する。だが、カバーはザックがカウント2でキックアウト。
ならばとロッキーは追撃のスライスロッキーを狙うも、ザックは空中胴絞めスリーパーで切り返す。ロッキーも丸め込みで切り抜け、ここから丸め込み合戦に突入。ロッキーは3カウント寸前までザックを追い込む。
そしてロッキーはキックを叩き込むが、ザックは蹴り足を捕らえてエルボー。続いて突進するも、ロッキーは飛びつき腕ひしぎ十字固めで捕獲。しかし、回避したザックは足を取りにいく。
これをロッキーは腕ひしぎ逆十字で切り返そうとするも、ザックが流れるような動きからグラウンドコブラツイストで捕らえると、たまらずロッキーはタップアウト。ザックが試合巧者とのスリリングな攻防を制し、8度目の防衛に成功した。
そしてROHピュア王者の柴田は、2度目の防衛戦としてLA DOJOの愛弟子であり、成長著しいアレックス・コグリンを迎撃。コグリンは4月のROHでのタッグマッチ(柴田&コグリンvsアンソニー・ヘンリー&JDドレイク)のあと、師匠・柴田に対しピュア王座への挑戦を表明。それを受けて今回、師弟対決が実現することに。
まずはバキバキの肉体のコグリンが、闘志に満ちた表情で入場。続いて赤いタオルを首にかけた柴田が、ベルトを手にリングイン。そしてそのベルトをコグリンに見せつける。
ROHピュアルールに乗っ取り、両者は試合開始と同時に握手をかわすと、まずはグラウンドの攻防を展開。バックに回った柴田がスキをついて腕ひしぎ逆十字を狙うと、コグリンはすばやくロープに手をかける。
グラウンドで優勢の柴田は、再び腕ひしぎ逆十字の体勢に入るが、コグリンはディフェンス。すると柴田は三角締めに切り替え、またもコグリンはロープエスケープ。
続いて柴田はコグリンをスリーパーで捕らえ、サーフボードストレッチにつなぐ。コグリンは何とか切り返すが、柴田は流れるような動きでコブラツイストへ。さらにパロスペシャルに連携すると、コグリンはその状態で歩を進め、ロープを噛んでエスケープ。
すると柴田はコグリンの顔の付近を蹴りつけ、さらにコーナーを背負わせてエルボーを乱打。そして串刺しの低空ドロップキックを突き刺し、フロントネックチャンスリーを決める。さらにインディアンデスロックで固め、エルボーを上から連発で振り下ろす。
ピンチに追い込まれたコグリンだったが、座った状態で柴田をブレーンバスターの体勢で捕えると、なんとそのまま立ち上がって豪快に後方へと投げつける。さらにコグリンはマシンガンチョップを浴びせるが、柴田は気合いの咆哮。
すかさずコグリンは逆水平チョップで鎮圧し、追撃の串刺し式の逆水平チョップをお見舞い。そしてブロックバスターホールドを炸裂するが、柴田はカウント2でキックアウト。ならばとコグリンはサイドスープレックで叩きつけるも、これもカバーはカウント2。
勢いに乗るコグリンはもう一度サイドスープレックスの体勢に入るが、柴田は回避。すかさずコグリンは腕ひしぎ逆十字を狙うも、柴田が逆に腕ひしぎ逆十字で捕らえ、さらに三角締めに連携。すると、コグリンはその状態のまま持ち前の怪力で柴田を持ち上げ、パワーボムのようにマットに叩きつけて脱出。
さらにコグリンは逆水平チョップを重ね、ラリアットをお見舞い。しかし、仁王立ちの柴田はフロントキックを顔面に叩き込んで反撃。だが、コグリンはロープワークで加速し、ジャンピングショルダータックルで柴田を大きく吹っ飛ばす。
そしてコグリンは雄叫びを上げ、必殺のジャックハマーを狙うも、柴田は背後に着地してスリーパーで捕獲。身体の力が抜けたコグリンが腰から崩れると、柴田はとどめのPKを炸裂。愛弟子から3カウントを奪取し、王座防衛に成功した。
試合後、現地ファンから「柴田」コールが巻き起こる中、柴田はベルトを突き上げる。そしてコグリンがフラフラと立ち上がると、柴田は握手を要求。コグリンが両手で握り返すと、続いて両者は熱い抱擁。最後に柴田はコグリンの腕を上げて、その健闘を称えた。