ROHのサブクライブサービス『ROH HONOR CLUB』エピソード012に、NJPW WORLD認定TV選手権王者のザック・セイバーJr.が登場。4.15ワシントンDC大会にも出場したAEWのARフォックスとタイトルマッチが実現した。
ここまで6度の防衛戦を続けてきたザック。この日も15分1本勝負ルールで、新進気鋭の挑戦者を迎え撃った。
フォックスのあとに、おなじみの入場テーマで堂々入場をはたしたザック。腰には、TV王座のベルトがシッカリと巻かれている。リングインすると何やら、フォックスをののしって早くも臨戦態勢。
試合は、ザック得意の腕絡みの攻防からスタート。だが、フォックスも互角に対応できるテクニックを披露する。ザックはヘッドロックでぐいぐい締め上げ、ロープに飛ばされるとショルダータックル。
フォックスもカウンターのキック、串刺し式のジャンピングラリアットで反撃する。フォックスはロープの反動を活かしてザックの胸元に両足キック。
さらに走りこんできたザックにスリングブレイド、場外に落ちたザックにはフワリと浮き上がる豪快なノータッチトペを炸裂! ザックをリングに入れて、スワンダイブ式のショットガンドロップキックと攻勢に出る。
ザックも強引にフォックスの腕を振りぬいて、そのまま左腕と左肩に狙いを定めたサブミッション攻撃。そこから、エルボースマッシュ3連発でダウンさせると筋肉ポーズでアピール。
そこから座り込んだフォックスをキックで挑発。再び、左腕と左手の指を締めあげる拷問攻撃。さらに、腕ひしぎの体勢に入るがこれはフォックスがブロック。
フォックスはザックにロープに飛ばさせないように踏ん張ると、カウンターのジャンピングラリアット一閃。フロントハイキック2連発、3発目はザックがかわしたが、すかさずハイキック。スイングしながらのブレーンバスターも爆発させる。
フォックスがファイヤーマンズキャリーで持ち上げるが、これはザックがオーバーヘッドキックで回避。さらに痛む左腕にめがけてジャンピングストンピング、胸元に無慈悲なPKキックで追い詰める。
このあと何やらダウンしたフォックスに毒づきながら、今度は胸元へ挑発キック連射。フォックスは怒りの表情で逆水平チョップ。リング下に落ちたザックに攻撃をしかけようとしたが、ザックがエプロン際に上がってきたところをスーパーキック、そこからエグイ角度の飛びつき式DDTをお見舞い。
勝機と見たフォックスは、コーナートップロープ上のザックに技を狙うが、逆にロープ上で卍固めでザックが捕獲。だが、一度リング下に落ちたフォックスは、コーナー上のザックに飛びつき、リング上に叩きつける豪快技。
フォックスは、スライディングキックでザックを場外に落とすと、ノータッチトペコンヒーロを炸裂!場内の 「ARフォックス」コールの中、今度はリング上のザックに450°スプラッシュを狙うが、これは回避される。
ザックもラリアットを狙うが、これを回避したフォックス。ザックはヨーロピアン・クラッチで逆襲するがこれはカウント2。今度は、フォックスの両ヒザを両足で固定して叩きつけた後で、アンクルロックを狙うザック。
フォックスは、ロープ際でザックを倒すと、くるりと回転しながらブレンバスターを狙ったが、しかし体勢を入れ替えたザックがいつのまにか複合サブミッションの体勢に。一気呵成に首と足を締め上げたザックが、ARフォックスからタップアウト勝利をあげた。
試合後、リング上のインタビューに応えたザック。「俺は、もっともアクティブなチャンピオンだ」と上機嫌でアピールしていると、そこにROH世界TV王者のサモア・ジョーが登場。
ジョーが「ウェル・カムバック、ザック・セイバーJr.」とザックにリスペクトと歓迎の意を示しながらも、ともにTV王者同士、王座の防衛回数で張り合う姿勢を見せた。
そこに現れたのは、『NJPW STRONG』でもおなじみのクリストファー・ダニエルズとかつて新日本プロレスマットでも活躍したマット・サイダル。サイダルは、二人の持つTV王座ベルトへの興味を示しつつ、マイクで挑発。
だが、ザックは、ダニエルズとサイダルに向かって、「お前たちは元タッグチャンピオンだろ? 俺とジョーのTV王者タッグチーム と元タッグチャンピオンで闘って、サイダルが俺かジョーに勝った場合は、王座に挑戦させてやる」と返答。ジョーもこの申し出に応えて、ザックと握手を交わした。
はたして、ザック&ジョーのTV王者タッグは、実現するのか?