「BEST OF THE SUPER Jr.30」開幕を翌日に控えた11日、都内・半蔵門のTOKYO FMホールにて前日イベントが開催され、リーグ戦出場全選手による公開会見に先立って、UNITED EMPIRE・グレート－O－カーンのトークショーがおこなわれた（進行役は阿部誠リングアナウンサー）。

　多くの“帝国民”が見守るなか、オーカーンは自身のテーマ曲に乗り、ブリティッシュヘビー級のベルト持参で登場。相変わらずに多忙だと口にするオーカーンだが、「アキラとTJ（P）と、新顔のダン・モロニーを広報するためにやって来た」と“EMPIRE愛”をアピールし、トークショーをスタートさせた。

　今回のリーグ戦にはUNITED EMPIREから、前IWGPジュニアタッグ王者のTJP、フランシスコ・アキラ、そして今年2月にユニットに加入し、今回が初来日となるダン・モロニーがエントリー。イギリスのRPWを主戦場としていたモロニーはヘビー級からジュニアヘビー級に階級を変えての出場となり、かつてオーカーンも現地でタッグで対戦したことがある。実際に肌を合わせたからこその印象を次のように語った。

「スタイルから言うと、元々ヘビー級だったから、身長は低いけどスープレックスで投げまくったりする。あとストンピング、パンチ、エルボーとか、ぶん殴る系の打撃をやってくる。余と闘ったときは、処刑が終わったあともいがみ合って、ぼこすか殴り合ったぐらいに気性が荒い。パワーはケタ違いだし、100kg以上のときもムキムキだったけど、そこから脂肪を落として（腹筋の）カットを出した。あの気性の荒さでムキムキだろ。見ていておもしれぇヤツだと思うよ」

5.16秋田大会ではアキラvsモロニーの同門対決が組まれている。過去にUNITED EMPIRE内では、昨年の『WORLD TAG LEAGUE』公式戦（オーカーン＆アーロン・ヘナーレvsマーク・デイビス＆カイル・フレッチャー）、そして今年の『NEW JAPAN CUP』準々決勝（ウィル・オスプレイvsデイビス）と同門対決が実現しており、一切の馴れ合いを排除した激しい闘いを展開。それらの一戦をリング上で体感し、目の当たりとしてきたオーカーンは、今回のアキラvsモロニーの同門対決にも大きな期待を寄せる。

「セコンドとしては行かねえと思うけど、アキラには『全力を出せ』っていうのは言った。その日で終わってもいいぐらいに全力を出せと。余とかオスプレイ、オージーオープンもやったんだから絶対にやれと。そうしたらアキラも『それは任せろ』と言ってたよ。アキラもダンも全力を出すから楽しみに見とけ。（過去の同門対決は）どれも同じ仲間同士でやる試合じゃなかったし、ジュニアもそれをやってくれる。EMPIRE同士でやれば絶対に面白いから」

前IWGPジュニアタッグ王者組のTJPとアキラの印象も問われたオーカーンは、ともに「実力はお墨付き」とした上で、普段からコミュニケーションを取っているからこその的確な分析を披露した。

「アキラは荒々しいんだよね。正直見ていてミスも多かったりするけど、だからこそ成長したなって思う。若いから吸収力が強い。EMPIREの控室でもどんどんアドバイスを聞いてくるし、探求心もあるのが若さのいいところ。どんどん成長している。

TJ（P）は完成されてるし、技術も凄い。あの技術は余でも真似できないぐらい洗練されてる。そういう完成されてる奴にヒビを入れてやったのがアキラじゃねえの？　自分が完璧、完成と思うと成長ってないから。アキラと組むことによって、アキラを育てよう、アキラをどうリードしようって思うことで、TJにより伸びしろができた。2人ともシングルでも優勝するぐらいの実力はあると思うよ」

その後、イベントに集まった“帝国民”との質問コーナーに移行。

最初の質問は、先日の5・3福岡大会のメインイベント後に登場し、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入りを匂わせる行動も見せた辻陽太について。辻は、オーカーンがイギリス修行時代にギデオン・グレイらとともに結成していたユニット『ザ・リージョン』の一員でもあった。オーカーンはイギリス遠征のたびに辻と顔を合わせることもあったというが、その際のやり取りについては「国家機密」と口を閉ざした。一方で「アイツも新世代に入る年だろ？　熱くなってきたねぇ（ニヤリ）」と、同世代の一員がまた一人増えたことについては笑み交じりに語った。

続いて女性ファンから「どうやったらモテるんですか？」という質問が飛ぶと、「やっぱり男らしさは必要だし、マル秘テクニックとして、けっこう褒めること。相手のいいところを見つけて、寄り添ってやるのも男らしさじゃねえの？」と帝国流のモテテクニックを特別に伝授。

続いて女性ファンが「新しいコスチュームを作ったので、褒めていただきたいんですが…」と質問すると、オーカーンのコスプレをした子どものファンが姿を見せる。

オーカーンは「こっちに来い」と舞台まで上げると、「いいね～、かわいい。天使じゃないよね？　いや、天使でもいいんだけど。本当にキレイだね。衣装のクオリティーが高い。帯の縛り方も余と同じだし、柄も似てるし、細かいところが凄く似てる。女の子らしいアレンジも加えて、オリジナルの工夫もしてる。2人ともスタイルがよくて着こなしてるし、マジでかわいい」と雄弁なファッションチェックとともに、モテテクニックを実践するように褒めまくった。

約30分間のトークショーの締めにオーカーンは、「余の恋愛セミナーが聞きたかったら、貴様ら新日本の（ホームページの）問い合わせフォームにどしどし送れよ！」とまさかのイベント案を要望（!?）。

最後は、「『BEST OF THE SUPER Jr.』は、UNITED EMPIREの誰かが必ず取る。今日は前祝いだ。帝国の『BEST OF THE SUPER Jr.』支配を祝して、表を上げろ、帝国民どもー！」と叫び、盛況のトークイベントを締めくくった。

■『BEST OF THE SUPER Jr.30』
5月12日(金)　17:30開場 18:30試合開始      
東京・後楽園ホール  ＜開幕戦＞   
☆カード情報はコチラ！ 
☆チケット情報はコチラ！

※各種発売日程や大会開催日時等は変更となる場合もございます。