• 2023.5.9
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「俺は“ヒットマン”なんだ。このサイズでこれだけの強さを持つ選手は世界中のどこにもいない!」なんとヘビーからジュニアへ転向!連合帝国の“新顔”ダン・モロニーに緊急インタビュー!!

いよいよ開幕寸前となった『BEST OF THE SUPER Jr.30』。今回は、UNITED EMPIREからの新たな刺客であり、Bブロックに初エントリーの新顔、イギリスから飛来するダン・モロニーに緊急インタビュー!!

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■ヘビー級からジュニアヘビー級の体重に落としたんだが、日本で戦うという目標に近づくためには、それが一番の近道なのだと思っているんだ。


――モロニー選手、今日インタビューの前に、あなたのインスタグラムを見てみたのですが、昨年10月にイギリスで行われた『ロイヤルクエスト2』の写真が載っていました。

モロニー そうだな。

――その大会では、ゲイブリエル・キッド選手に敗れましたが、その後の流れを見る限り、明らかに今回の『SUPER Jr.』エントリーは、あなたの望んできたことであり、ここにたどり着くまでの長い旅が報われたという感じでしょうか。ついに日本へ向かう心境は?

モロニー 「現実離れしているな」と感じているよ。日本に行くことは、この5年間、リングに向かうたびに考えてきたことなんだ。パンデミック以前からの大きな目標だったし、Revolution Pro Wrestlingで試合をするようになり、その夢はどんどん自分に近づいているように感じていたんだが、パンデミックが起きたために2年の足止めを食らってしまったんだ。試合は再開され始めたが、俺はプランを再度考え直さなければならなくなった。

――そのプランのうちの1つが、体重のクラスを移動させたことなのですね。

モロニー ああ、ヘビー級からジュニアヘビー級の体重に落としたんだが、日本で戦うという目標に近づくためには、それが一番の近道なのだと思っているんだ。

――ヘビーからジュニアに階級を落とすというパターンはなかなか珍しいと思うのですが、その決断をすることになったキッカケは?

モロニー  イギリスのヘビー級選手たちの戦いには、正直なところ、ジュニアヘビー級の選手たちが持っているような熱を感じなかったんだ。特にRevolution Pro Wrestlingでは、俺が好んで対戦したいと思わせてくれるようなレスラーたちは、みんなジュニアヘビー級の選手ばかりだったのさ。

プロレス界には小柄なヘビー級の選手はたくさんいるが、クソデカい体をしているジュニアの選手はあまりいないだろ? 俺が一番大きいジュニアの選手になれば目立つだろうし、ロースターの一員になることができるのではと考えたのさ。

■俺は90kgの身体に125kgのヘビー級選手のパワーを詰め込んでいる。だから『SUPER Jr.』に参加する誰もが、俺と戦うとヘビー級の選手と対峙しているような気分になるはずさ。


――『BEST OF THE SUPER Jr. 30』に出場する他の選手たちが持っていないあなたの持ち味を一言でまとめるとどんな感じになるでしょう?

モロニー それが誰なのかは言わないが、昨年日本のレジェンドレスラーが俺のことを「究極のパワージュニア」だと言ってくれたんだ。俺はこの愛称が気に入っている。俺は90kgの体に125kgのヘビー級選手の持つパワーを詰め込んでいる。だから『SUPER Jr.』に参加する誰もが、俺と戦うとヘビー級の選手と対峙しているような気分になるはずさ。俺は他の選手たちのように、大きな冒険こそしないが、相手をぶん殴って投げ飛ばすのが好きなんだ。そういう面に期待してもらえればと考えているよ。

――初めてあなたを見る人たちに教えてほしいのですが、「ドリラ」というニックネームの由来は何なのでしょうか?

モロニー 子供のころに住んでいた団地でつけられたニックネームなんだ。年上の子たちが俺のことをそう呼んでいて、そのまま定着してしまったのさ。インディペンデント団体で試合をしていたころ、俺のフィニッシャーにはまだ名前が無かったんだ。だが、解説者やファン、マスコミたちがこの技を「ドリラ・キラ」と呼び始め、それがそのまま正式な名称となったんだ。

――あなたはジュニアヘビー級とヘビー級の境界線に近いところにいますが、ジュニアヘビー級の上限ギリギリの肉体を維持することは難しいことなのではないでしょうか?

モロニー  パンデミック時に身体を絞ることを決めたとき、自分の身体と心、そして身体を絞ることが自分にとってどのように作用するのかを把握することに専念したんだ。90~100kgの範囲にいるのは比較的簡単で、必要であれば1週間で2~3kg落とすこともできるし、1~2kg増やすこともできる。今の90kg台という体重が自分の好きなレスリングスタイルに一番合っていると思うし、相手をぶっ飛ばすという観点からも最適だと考えているよ。

■そのときのウィルとの試合が、結果的には俺の人生を変えてしまった。それ以来、俺はあの試合をもう一回と考え続けてきた。

――UNITED EMPIREというユニットには明らかにイギリスの血が流れていますが、特にあなたとウィル(・オスプレイ)選手の考え方は非常に似ていると感じます。2人ともストリートファイターであり、ケンカを恐れず、とてもアグレッシブです。これは正しい認識でしょうか?

モロニー ああ、正確な認識だと思うよ。俺たちは違う人生を歩んできたけれど、考え方は似ているんだ。俺たちは非常に守りに入るタイプの人間なんだが、その反面、非常に攻撃的になることもある。その悪い部分が俺たちに共通していることなんだ。また、俺たちは常に何かを証明しなければならないと考えていて、それが原因で夜も眠れないことがよくある。おたがい「やれるうちにやらないと!」という気持ちを持っているのさ。

――オスプレイ選手が肩を負傷する前に、あなたと彼はRevolution Pro Wrestlingで試合をする予定でしたが、その代わりにフランシスコ・アキラ選手と対戦しました。

モロニー ああ。

――その試合の後、あなたはオスプレイ選手にUNITED EMPIREに勧誘されましたね。これはあなたっという選手の物語の重要な分岐点になったというか。

モロニー そもそも俺とウィルの出会いは6年前にさかのぼる。俺は別のある団体をクビになったばかりで、正直に言うと、そもそもその団体で活躍できるほどの実力があるとは思っていなかったんだ。だから、クビになったときは、もうプロレスは辞めようとすら考えたよ。

――プロレス界には、もう自分の未来はないと考えたのですね。

モロニー そして、2018年の夏にウィルのいる場所に出向いたんだ。俺は試合するのが怖かった、胃がキリキリと痛んだよ。ウィルはいよいよ世界一になるという時期を迎えていて、俺には居場所がないと思っていたんだ。でも、そのときのウィルとの試合が、結果的には俺の人生を変えてしまった。それ以来、俺はあの試合をもう一回と考え続けてきた。

――オスプレイ選手との再戦を望んでいたんですね。

モロニー  それが俺の望んだすべてなんだ。俺はRevolution Pro Wrestlingに入り、勢いをつけ続け、ドリラ・キラをフィニッシュとして使い続けた。あの時、ウィルが俺に何かを感じたのなら、「今の俺を見てほしい」と彼に言えるように、もう一度彼と闘いたかったんだ。

あのときと同じように胃はキリキリとしていたが、それは恐怖からくるものではなく、今は自信からくるものなんだ。しかし、ウィルとの再戦にだいぶ近づいたところで、彼がケガをしてしまう……これもまた物語の一部なんだ。敵同士ではなく友人として、彼とまた顔を合わせることは間違いないだろうが、いつかまた、彼と試合をしてみたいよ。

■BUSHIは俺よりもずっと新日本プロレスのリングのことを知っているが、俺が誰であるかは知らないはず。

――さて、『SUPER Jr. 30』のスケジュールを見てみましょう。あなたはBブロックに所属し、5月12日のBUSHI選手との試合が初戦となります。新日本プロレスでの初戦はどのような試合になるのか、イメージはできていますか?

モロニー  BUSHIがこのメンバーで最も経験豊富なレスラーの1人であることは知っているが、そのことやその場の雰囲気に流されるわけにはいかない。BUSHIは俺よりもずっと新日本プロレスのリングのことを知っているが、俺が誰であるかは知らないはず。問題は、彼が俺と戦う準備ができているかどうかなんだ。

――2戦目は、金丸義信選手という大ベテランと戦うことになりますが、彼はあらゆるヒール的なやり口を知っています。

モロニー この試合では、無名である俺が逆に有利だと思うよ。カネマルはヒールマスターである自信を持って試合に臨んでくるかもしれないが、俺も自分の手を汚すことに抵抗はないんだ。言っとくが、何が何でも俺はやるんだ。カネマルのことは知っている。だが、彼は俺のことを知ってるのか? もしそうでなければ、彼は間違いを犯すことになるだろう。

――5月14日の名古屋大会ではYOH選手と対戦します。彼はリオ・ラッシュ選手と組むようになってから、自信を取り戻し、より試合を楽しんでいるように見えます。

モロニー 彼が自分自身を楽しみ、試合を行えることを喜んでいるのであれば、それは良いことだと俺も思うよ。だが、YOHは俺との試合にそのような気持ちを持って臨むのは間違いだな。彼がパーティー列車に乗ってベルとホイッスルを鳴らし、紙吹雪を撒き散らしながらやってくることを願うよ。そうすれば、俺はその晩、楽勝で短い夜が過ごせることになるはずさ。

■俺はこのトーナメントにおいては誰に対しても中立の立場で臨むつもりなのだが、1人だけ、ロビー・イーグルスに対してだけは違うんだ。


――5月16日、あなたはUNITED EMPIREの仲間である、フランシスコ・アキラ選手と同門対戦しますが、これはRevolution Pro Wrestlingで行われた試合の再戦ですね。

モロニー イギリスでも彼を倒す必要があったし、今回もまた彼を倒す必要がある。14時間のフライトを経てわざわざ日本にまでやってきたのだから、彼に負けて一歩後退するようなことはあってはならないし、同じユニットの仲間であるとはいえ、あのリングに友人なんていないんだ。仮にリングの中に俺の母親がいたとしても、俺は彼女を芝刈り機で刈ってしまうだろうな(ニヤリ)。いずれにせよ、フランキー(フランシスコ・アキラ)には勝たなければならないんだ。

――その次はマスター・ワト選手との試合が控えています。ワト選手はパンデミックのさなかにデビューし、その後、着実に力をつけています。

モロニー パンデミックのさなかにデビューし、無観客、もしくは客は拍手しかできないという状況の中で頭角を表せる選手たちは信じられないほどタフで尊敬に値するよ。だが、俺に蹴り飛ばされることと比べたら、公園をお散歩するようなものだな。ヤツにとって最悪の事態はまだまだこれから続いていくのさ。

――その次の試合はケビン・ナイト選手との一戦です。彼は最近、あなたの仲間であるTJP&アキラ選手からIWGP Jr.タッグ王座を奪いました。彼の空中戦は危険ですよね。

モロニー たしかに彼はすごい跳躍力を持っている。その点に関してはおそらくこの業界にいる誰よりも優れているだろう。だが、レスラーは空中にいる時間が長ければ長いほど、そいつをそこから引き離すのは簡単なんだ。空中にいる時間が長ければ長いほど、その分リスクは高くなるのさ。

――5月19日には、エル・デスペラード選手との対戦があります。今大会の優勝候補のうちの1人です。

モロニー 10月の『ロイヤルクエスト』ではリングのかなり近くに座ることができ、デスペラードを間近で見ることができたよ。彼は驚異的なレスラーで、あの素晴らしいマスク、そしてスターのオーラを持っている。でも、俺にもオーラがあるんだぜ。

――5月21日の後楽園大会では、ロビー・イーグルス選手と対戦します。

モロニー  俺はこのトーナメントにおいては誰に対しても中立で臨むつもりなのだが、1人だけ、ロビー・イーグルスに対してだけは違うんだ。

――えっ、それはどういうことですか?

モロニー ロビーがTMDKに入ったとき、新日本プロレスのサイトで「自分がTMDKに目をつけられていると感じていたんだが、彼らは自分をジュニアの選手として受け入れてくれた」と話しているのを見たんだ。ヤツはちょっと笑いながらそう話していたよな?

――ロビー選手は海外でTJP選手から勧誘を受けていましたが、結果的にはTMDK入りしました。「俺がTMDKに入ったと同時に、UNITED EMPIREがイギリスで新しいジュニアヘビー級の選手を発掘したというのは面白い話だよな(笑)」と、公式サイトのインタビューで言ってましたね。

モロニー それがどういうことなのかが俺にはわからない。自分がUNITED EMPIREに選ばれなかったことを恥じているのか? 俺のことをピエロだと思っているのか? 全然わからないんだ。ただ、俺の名前を口にした後で少し笑みを浮かべるというのは良くないことだということは理解している。やってはいけない、最もデンジャラスなことの1つかもしれないな。だから、俺が怒っているのはロビーに対してだけで、ヤツが後楽園で笑いたくなるのかどうか確認してみよう。

――大阪大会、Bブロックでの最終戦を飾るのは、クラーク・コナーズ選手との対戦です。BULLET CLUBの新メンバーで、あなたと同じようなタイプのパワーファイターですね。

モロニー ああ、クラーク・コナーズは面白い存在だな。2018年、ヤツはヤングライオンとして短期間イギリスにやってきたんだ、一緒にレスリングをしたよ。今回は、俺はヤツをヤングライオン時代の頃のままであると考えてはいけないことは分かっている。ヤツがその後、何をしてきたかを俺も見てきたし、ヤツがBULLET CLUBの一員であることも知っている。だが、試合の結果はヤツがヤングライオンだったときと同じでなければならない。ヤツは頭から真っ逆さまにマットに沈むことになるよ。

■このことに人生の全てを賭けてもいいんだが、俺はパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じて)であれば最も爆発力のある、世界で最も強いレスラーの1人なんだ。


――Aブロックには、昨年の『SUPER Jr.』覇者であり、現IWGPジュニアヘビー級王者でもある高橋ヒロム選手がいます。通常、このようなインタビューを行うと、自分のブロックにチャンピオンがいない場合、準決勝や決勝で対戦したいのはその選手だと言ってしまうものなのですが、モロニー選手は?

モロニー そうだな。100万パーセントその通りだ。

――100万パーセントですか。

モロニ― 優勝決定戦で「TIME BOMB」と対峙する俺と、5度目の『SUPER Jr.』のトロフィー獲得を狙うヤツ、そんなイメージだな。日本には、新しいチャンピオンを求める流れができ始めている。彼らは新しい何かを求めている、そして俺はそれを実現するつもりなんだ。そして、ヤツに不幸を与え、5度目のタイトル奪取を食い止める存在に自分がなることができればと考えている。そして、その後俺はヤツのタイトルを取りに行くよ。

――5月12日から会場で初めてあなたの試合を見るファンのためにもう一度言いますが、ファンはダン・モロニー選手に何を期待していると考えていますか?

モロニー 肉体的に、そしてこのことに人生の全てを賭けてもいいんだが、俺はパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じて)であれば最も爆発力のある、世界で最も強いレスラーの1人なんだ。このサイズと体格でこれだけの強さを持つ選手は世界中のどこにもいない。

――なるほど。

モロニ― 俺の性格は、ファンのみんなに慣れ親しんでもらえるようなものではなく、いつも不機嫌な顔をしているように見えるかもしれない。特にこのブロックの他の選手たちやAブロックの選手たちと比べても、俺はヒロムのような華やかな男ではないのはわかっている。だが、俺は他のヤツらとは違うんだ。俺は“ヒットマン”なんだ。オスプレイは俺をヒットマンにするために日本に呼んだのであり、これは彼のゲームプランでもある。俺はそういう気概を持ってシリーズに臨むつもりだ。


(了)

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5月12日(金) 17:30開場 18:30試合開始      
東京・後楽園ホール  <開幕戦>   
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5月13日(土) 16:00開場 17:00試合開始      
長野・長野県立武道館        
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5月14日(日) 16:00開場 17:00試合開始      
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5月16日(火) 17:30開場 18:30試合開始      
秋田・秋田県立武道館        
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5月17日(水) 17:00開場 18:30試合開始      
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5月18日(木) 17:30開場 18:30試合開始      
岩手・岩手県営体育館        
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5月19日(金) 18:00開場 19:00試合開始      
青森・新青森県総合運動公園マエダアリーナ・サブアリーナ       
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5月21日(日) 17:30開場 18:30試合開始      
東京・後楽園ホール            
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5月23日(火) 17:00開場 18:00試合開始      
大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)   
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5月24日(水) 17:00開場 18:00試合開始      
大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)   
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5月26日(金) 17:30開場 18:30試合開始      
東京・国立代々木競技場 第二体育館  
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5月28日(日) 17:00開場 18:30試合開始      
東京・大田区総合体育館  <優勝決定戦>    
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