「レスリングどんたく2023」を翌日に控えた2日、福岡市内のキャナルシティ博多サンプラザステージで前日イベントとしてIWGP世界ヘビー級選手権試合調印式に先立って獣神サンダー・ライガーさんと、本間朋晃のトークショーが行われた(進行役は阿部誠リングアナウンサー)。
撮影/横田修平
■『レスリングどんたく2023』
5月3日(水・祝) 16:30開場/18:00試合開始 ※第0試合は17:20試合開始予定
福岡・福岡国際センター
★チケット情報/★対戦カード
※前売りにて全席完売となりました。当日券・小中高生券の発売はございませんので何卒ご了承ください。
※チケットを紛失されたり、当日にお忘れになった場合など、いかなる理由でも再発行はいたしかねます。ご購入の証明があってもご入場できませんので、大切に保管しお持ちください。
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前日の別府大会ではマスク着用なしでの声出し応援が解禁されるなど、コロナ禍前の日常に戻りつつある中、阿部リングアナから2020年3月ごろに“引退記念トークショー”などのイベントが企画されていたが、コロナ禍により中止を余儀なくされたことが明かされた。
いまにもリングで試合をしそうなフルコスチュームて登場したライガーさんは、久しぶりのトークショー出演に「ちょっと緊張してて、顔がこわばってる」と漏らした。また本間も「緊張してる」と口にしたものの、続けて「この距離感がいいですね。試合も(声援を受けて)楽しくて楽しくて」と声出し応援解禁になってからの思いを口にしたが、よく聞き取れず会場は笑いに包まれた。
現役時代、ライガーさんは本間とタッグを組んだ際、試合前に作戦会議をしていたという。しかし何と言っているかわからないので、勘で理解していたそうだ。「真壁選手もそう言ってたよ、『勘だ』って。本間選手の動きを見て、次はこういうことをやりたいんだろうなって。信頼関係はない。慣れ」と明かした。
本間も「(トークショーが)始まったころよりも皆さん聞き取れるようになったでしょ? それが慣れてきたってこと」。これには阿部リングアナが「海外に行ったときに最初は(英語が)聞き取れなくても、だんだんと聞き取れるようになるのと同じですね」と返すと、ライガーさんが「でも(本間がしゃべってるのは)日本語だと思うよ」とツッコミを入れて笑いを誘った。
その後、翌5.3福岡「レスリングどんたく」の見どころに話題は移った。
■IWGP世界ヘビー級選手権試合=SANADAvs高橋ヒロム
この試合に関して、集まったファンの予想はほぼ五分。
ライガーさんは「僕はヒロム選手に勝ってもらいたい。ジュニア(ヘビー級)のウエートで、ジュニアのベルトを持っててヘビー級に勝ってヘビー級のベルトを持つ。しかもIWGP(世界)ヘビー級。それはたぶん、新日本プロレスにいるジュニアの選手なら、みんなが思ってること。それをいま彼は、成し遂げようと努力してる。
広島大会(4.27)で金丸選手に脚をすごく痛めつけられて、“これは福岡で大丈夫かな?”と思った。で昨日、別府で話をちょっと聞いたら、『僕たちは毎日試合してますから。毎日どっか攻められてます。そんなの承知の上ですから』。(それを聞いて)“あっ、そうだ!”って思いましたね。
そんなこといちいち心配するのはヒロム選手に対して侮辱だなと。僕も現役の頃はそういう試合をしてたんです。(リングを降りて)もう3年、4年になりますけど、それを忘れちゃダメだなと思いました。
ただ新日本プロレスっていうのは、“徒競走で横一列で手をつないでよういドン、みんな1等賞で~す”、そいう試合じゃない。プロですから、かなわないヤツはやっぱり落ちていくんです。厳しいです。それが現実なんです。だからSANADA選手も、全力でヒロム選手を潰しにくると思います。
ヒロム選手はヒロム選手でそれを跳ねのけてベルトを獲ろう……もう彼の頭の中はベルトを“獲ろう”じゃなくて“獲る”“獲って当たり前”ぐらいにしか思ってないと思うので、僕はそういうヒロム選手を見届けたいし、(当日)僕は解説に入ってますんで、ヒロム選手が(IWGP世界ヘビー級の)ベルト獲ったら、ぶっちゃけ泣いちゃうかもな……。今までいないから、そういうの。(2階級同時王者になれば)ほんと全世界にニュースで知れ渡ると思うよ。
だから僕はそういう意味では、ヒロム選手に勝ってもらいたい。ただSANADA選手ねぇ……一筋縄ではいかない。すごい試合になりと思いますし、皆さんに(そういう試合になることを)お約束します」
本間は「LOS INGOBERNABLESを抜けたSANADAが吐いた言葉、『もうオマエには用がない』とか、そういうこと言われたヒロムの方がすごい思い入れが強いと思うんで。先ほど僕は『SANADA選手が勝つ』って言ったんですけど、正直、どっちが勝つかわかんないし、ただ最後はヘビーとのパワーの差でSANADA選手が勝つかなと思ったんですけど、ほんとに実際はどうなるかわかんない。ただ感情的にはヒロム選手の方がイケイケというか、押すような気がしますね」
■NEVER無差別級6人タッグ選手権試合=鈴木みのる、エル・デスペエラード、成田蓮組vsオカダ・カズチカ、棚橋弘至、石井智宏組
こちらも集まったファンの予想はほぼ五分。
ライガーさんは「僕は最初、石井選手が拒んでると。本隊の選手と組んでタイトルマッチはしたくないと。でもそれをオカダ・カズチカ選手が説得した。で、石井選手が受け入れた。それだけでもドラマ。その話を聞いた時に、“ウワッ、スッゲー”って。昨日、棚橋選手も(『新日本プロレスワールド』ライブ中継の)解説だったんでちょっと話をしたんですけども。『肋骨、大丈夫なの?』って。『まだ、ペコペコ動きます』って。
で、『こないだシャックリが止まんなくて、ひどい目に遭いました』『そりゃ、ひどい目だろうね』って。そのような状況です。でも、やるんだって。そういった選手たちの思いが伝わってくるからね。そういうのを聞いちゃ、ンー……成田選手もすごいいい選手だし、鈴木みのるもあの年齢であのコンディションを保ってやってるし、デスペラードもね……。すごいって思うんだけど、ちょっとここで棚橋選手、“太陽の子”っていわれてる、“また日は昇る”じゃないけど、獲ってほしいなぁ、奪取してほしいなっていう気持ちが大きいです」
本間は、「僕はもう1人の“X”になりたいって、ず~っとアピールしてきたんですけど、残念ながら願いかなわず。棚橋さんになったんだったら全力でもちろん棚橋さんを応援したいんですけども……けども、僕の注目は成田蓮選手ですね。
というのは、試合後のコメントで海野翔太が『お前、そんなんじゃただの鈴木軍じゃねぇか』っていうのにすごい考えさせられまして。成田が活躍しなければ、STRONG STYLEは上がんないと思いますし、成田が鈴木さんの陰に隠れるわけじゃなく、俺が俺がという気持ちで、成田選手が自ら勝利をつかんでほしいなと思いますね。
ただ、やっぱり僕としては棚橋世代、棚橋さんに頑張っていただきたいですし。あと見どころとしては、石井さんと棚橋さんがタッチをするのか。僕が石井さんと組ましてもらってる時は、もう石井さんが“しょうがねぇから来いよ来いよ”って感じで、気持ちよくではなくても、心はちょっと複雑だったですけども、明日のタイトルマッチはほんとに気持ちよくタッチするのかどうかっていうところに注目したい」
続いて取り上げられたのは第0試合。大岩陵平が中島佑斗、オスカー・ロイベ、ボルチン・オレッグ相手に5分1本勝負3人掛けをするヤングライオンTHREE CONSECUTIVE BATTLE。
ライガーさんは「キツイですね。時間切れで逃げ切ったとしても、すぐに控えの選手が出てくる。俺は思った以上にタフな試合ですよ、やる方は。過酷だよな……。でも新日本プロレスは昔から、“第1試合が新日本プロレスその日の興行すべてを握ってる”って言われたぐらい、それぐらい第1試合は重要視されてきた。これはダークマッチかもしれませんけど、これは絶対、皆さん見届けてもらいたい。
将来の新日本プロレスを絶対占う試合になると思うし、オレッグなんて3年以内にはチャンピオンになると思うよ。それぐらいのものを持ってる。アマチュアレスロングで(世界)5位だったんですけど、プロレスは関節技があります、絞め技もあります。だけどそれを難なく彼はクリアして、自分のものにしてます。あんな器用な選手はいない。しかも体はあんなデカくて。
想像してください、冷蔵庫に手足が生えたのがオレッグ。それが突っ込んでくるんですから。放送席で見てて、思わす『ウォーッ!』って声が上がるもん。あれは化けもん。そういう人たちがそういう闘いを繰り広げる。絶対見てください。“あぁ、ライガーの言ってた通り見ててよかったな”って絶対、皆さん思います。絶対見てください」
本間「そのなかで中島が(TV王座)挑戦者(候補の)大岩に食ってかかってるんで。そこのライバルストーリーも見てもらえたらなと思います。中島のケンカ殺法っていうの、俺も必ず見届けたいなと思います」
ライガーさんは第0試合に出場する4選手「みんなすごい」と高評価。「だからこそ見てほしい」と言い、「3年か5年後、タイトルマッチやってる。だから皆さんも成長過程を、この選手はこうだった、すごいねっていう、そういう過程も楽しんでいただければ」と、プロレスの見方も指南した。
ここで予定していた時間になってタイムアップ。最後は集まったファンに対しての撮影タイム。そして翌日のメインイベントの調印式にバトンタッチした。
■『レスリングどんたく2023』
5月3日(水・祝) 16:30開場/18:00試合開始 ※第0試合は17:20試合開始予定
福岡・福岡国際センター
★チケット情報/★対戦カード
※前売りにて全席完売となりました。当日券・小中高生券の発売はございませんので何卒ご了承ください。
※チケットを紛失されたり、当日にお忘れになった場合など、いかなる理由でも再発行はいたしかねます。ご購入の証明があってもご入場できませんので、大切に保管しお持ちください。
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