1月31日、都内・明治記念館にて、新日本プロレスリング株式会社の新体制に関して記者会見が行われ、新日本プロレスリングの親会社が、株式会社ユークスから株式会社ブシロードへと移行。新しい体制となったことが報告された。
会見では、まず株式会社ユークスの谷口行規代表取締役社長、新日本プロレスリングの菅林直樹代表取締役社長と坂口征二相談役、そして新日本プロレスの全選手が登壇した。
■株式会社ユークス・谷口行規社長
「本日、お集まり頂きました趣旨は、お手元の資料にありますとおり、私どもユークスが保有しておりました、すべての株式をブシロード様に本日売却しましたことを報告いたします。平成17年11月にアントニオ猪木氏が保有する、新日本プロレス株式を当社が譲り受け、6年2ヶ月のあいだ、グループ会社含む役職員が一丸となってプロレス興行の活性化に注力してまいりました。その結果、日本のプロレス界をリードする存在として、揺るぎのない地位を築いておりますが、このたびブシロード様より新日本プロレスの発行済み株式をすべて引き受けたい、とお申し出を頂きまして。総合的に考えた結果、新日本プロレスがより一層発展する最善の方策であると判断いたしまして、今回の決定に至りました。これからの新日本プロレスは、ブシロード様を親会社として、新たな次のステージへと羽ばたいていくものと確信しています。今後の新体制に関しては、ブシロードの木谷社長からご説明頂きたいと思います。木谷社長、よろしくお願いします」
※株式会社ブシロード・木谷高明代表取締役社長が登壇。
■株式会社ブシロード・木谷高明社長
「本日は、新体制の移行ということで、わざわざお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。本日ですね、ユークス様から、私どもブシロードが株式を譲り受けることになりまして。明日からは新日本プロレスの一員として、一緒にがんばっていきたいな、と考えております。思えばですね、私自身、小さい頃から非常にプロレスファンでして。中学生、高校生の頃は、本当に自分自身の楽しみといったら、プロレスのテレビと雑誌を見るしかないんじゃないかと思う時期もありました。そういう私が今回、あまり言い方はよくないですが、オーナー企業となって、新日本プロレスを盛り上げさせて頂くことができるというのは、本当に人生ってわからないな。おもしろいなと私自身、思っております。
ブシロードは創業していま4年半、まもなく5年目でございます。これまでカード業界にもお客さんにも『世界一のカードゲーム会社を目指す』と言って、それを旗印にがんばってきました。当社のお客様向けにはヴァンガってきました(ブシロードのカードゲーム『ヴァンガード』にかけて)と言うんですけども(笑)。カードゲームの業界とお客さんにはちょっと申し訳ないんですが。もう一つ、世界一を目指していきたいな、と。プロレスリングカンパニーとして世界一を目指させて頂きたいと思います。
くわしいことはまた随時発表していくと思いますし、2月29日に新日本プロレスの戦略発表会を予定しております。そのへんのご案内等もあらためてさせていただきます。今日の質疑応答でも応えさせてもらいますが、今後ともよろしくお願いします。そして、今日まで本当に一番苦しいところを支えて頂いた谷口社長、本当にお疲れ様でした。また、苦しい中をずっとやって来られたレスラーの皆さん、お疲れ様でした。あと、それを囲む、新日本プロレスの関係者、社員の方々もよくがんばってこられたな、と。明日からは、私も一員となって、プロレスリングカンパニー世界一を目指してがんばっていきたいなと思ってますので。何卒、ご支援ご指導のほどよろしくお願いします」
■新日本プロレスリング・坂口征二相談役
「まず、はじめに、ユークスの谷口社長、6年2ヶ月のご支援ありがとうございました。選手、社員を代表しまして熱く御礼申し上げます。新日本プロレスも今年で40周年目を迎えることができました。山あり谷ありの40年間でしたけど、暖かいご支援、そしてファンの皆様のご声援のおかげで、今日に至りました。そして、この40周年という節目に、このたび、ふたたびブシロードの木谷社長の暖かいご声援を受け、本当に選手社員一同、喜んでおります。まだまだプロレス界は厳しい状況ですけども、これを機にまたがんばっていきたいと思います。社長、どうぞよろしくお願いします。そして、ありがとうございました」
- 2012.1.31
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