『NEW JAPAN ISM』がついに開幕!! そのシリーズの目玉である、1月29日(日)後楽園大会。メインでは、棚橋弘至&内藤哲也vs中邑真輔&オカダ・カズチカという注目の好カードが実現!! 4者4様の思惑が絡んだ試合に挑む、内藤に直撃インタビュー!! 本日は前編に引き続いて、棚橋、オカダヘの想いを告白!!
■『NEW JAPAN ISM 2012』
●1月29日(日)18:30〜 東京・後楽園ホール
【スペシャルタッグマッチ】
棚橋弘至&内藤哲也vs中邑真輔&オカダ・カズチカ
★チケット情報
★全カード情報
■俺と闘っている中邑は、スゲーイキイキしてますもん(笑)
——さて、前編に引き続き、中邑選手との抗争についてうかがいたいんですが。あの11.12大阪の大乱闘のとき、凶暴な中邑選手に一切引かない内藤さんにも「腹が据わってるな」と驚かされたんです。
内藤 あー、そうですか。ただ、昨年末から毎日のように中邑と当たるようになって。いままで自分が見せてきたのとは、若干違うヒリヒリしたプロレスをやって。新しい自分が出せたかな、と。
——でも、一方の中邑選手は、「まとわりつくな!」とか「うっとおしいぜ! いい加減にしろっつうんだよ!」とか「死ねよ!」とか、非常に相手にしたくなさそうですね……。
内藤 だからね、それは本音じゃないっすよ? 俺は直接、肌を合わせてるから、わかります。俺と闘ってて、中邑はスゲーイキイキしてますもん(笑)。
——たしかに最近、異常にイキイキしてますね。先日の1.22『FANTASTICA MANIA』でマスクを被っているときはクネクネ→マスクを取ると大暴走っていう展開も狂ってましたし。
内藤 アレはやっかいですよね……。かつて、Tシャツを脱ぐと本気モードになるっていう自分のスタイルも思いだしましたけど(笑)。
——「内藤、Tシャツ脱げ〜」ってヤジが入る感じの(笑)。ただ、昨年12月の名古屋大会の一騎打ちでは、ヒジのケガもあって万全とはいかなかったですね。
内藤 レスラーにケガは付きものですけど……。あの日に万全に行けなかった俺が悪い。あの日は完全に俺の負けでした! 完全に負けました!
——ただ、試合の評価は高かったですね。
内藤 そうですか? ただ、コレは表現としていいかわからないけど、あの試合、スゲー“楽しかった”んですよ(不敵な笑みで)。
——楽しかった? でも中邑真輔のスタイルは嫌いなんですよね?
内藤 大っキライですね!(キッパリ)。べつに中邑みたいに“強さ”を求めるスタイルが悪いとは言わないっすよ? でも、俺好みではないし、ああいうふうにはなりたくない。
■もう、中邑真輔も俺とシングルやりたくてしょーがないんじゃないすか?
——いわゆるストロングスタイルやUWFとか総合格闘技的なものに憧れたこともない?
内藤 ないですね。闘魂三銃士でいえば、武藤(敬司)派だったんで。強烈なハイキックや、スパーンと入った腕ひしぎ逆十字よりも、俺はシュミット式バックブリーカーからのムーンサルトのほうが好きですし(笑)。
——なるほど(笑)。でも、近年の新日本は武藤さん的なアメリカンスタイルとストロングスタイルが拮抗するおもしろさがありますよね。
内藤 だから、スタイルを「やめろ」とか「変えろ」とかは言ってない。でも、いままで「俺好みじゃない中邑」との絡みは想像つかなかったけど、去年の『G1』決勝で初対決したとき、「おっ? 案外おもしろいじゃないか?」と。スタイルは否定したいけど、やるのは全然楽しいっすよ。
——棚橋vs内藤とはまた違った名勝負に育ちそうな予感があります。
内藤 だから、今度の後楽園では、当然、中邑とのシングルを見据えて、試合しますよ。……でもね、実際のところ、中邑真輔本人ももう俺とシングルやりたくてしょーがないんじゃないすか?
——表面的には「うっとおしいぜ!」とか言いながらも。
内藤 「イヤよイヤよも好きのうち」にしか見えないっすね(笑)。だから、俺は今回の後楽園で、中邑本人の口から「よし、やってやる!」という言葉を引き出させなきゃいけないんですよ。
——それぐらい追い詰める自信もあると。
内藤 そういう意味では、次の後楽園(1月29日・日)のメイン、これは格好の舞台じゃないすか? 棚橋&内藤vs中邑&オカダ……。俺がファンでも「おっ!」と目を引くカードだと思いますし。
■オカダがIWGPで「どこまでできるのか?」をシッカリと見届けたい
——そこで、聞きたいのは、“レインメーカー”ことオカダ・カズチカ選手のことなんです。内藤さんはオカダ選手を昔から、強烈に意識してるとか?
内藤 ええ。もちろん意識してますよ。ただ! 『週刊プロレス』のインタビューで、オカダが「内藤はIWGP初挑戦までに何年かかってるんだ?」とか言ってた。けど、言っておきますけどアイツのほうが俺より先輩ですから!
——年齢は内藤さんが上でも、キャリアではオカダ選手が先輩で。そういう意味で、IWGP挑戦は逆に内藤さんのほうが早かったということですね。
内藤 最初は「岡田さん」って呼んでましたからね(笑)。でも、かなり意識はしてますし、凱旋帰国して、いきなりIWGPに行かれた悔しさはもちろんありますよ。
——ただ、今回のオカダ選手のIWGP挑戦は、非常に賛否両論を巻き起こしてますよね。
内藤 ねぇ? たしかに東京ドームの試合では大きなインパクトを残せなかった。でもね、メイン終了後のあのハッピーな空間の中で、リングに飛び込んで行ったクソ度胸は買えますよ。あれは並大抵ではできない。
——なるほど。『CMLL FANTASTICA MANIA』の試合では、オカダ選手と少しは絡みましたっけ?
内藤 いや、試合ではほとんど絡んでないです。ただ、後楽園でもあれだけ大ブーイングもらってね。あのブーイングの大きさにも驚きましたけど。まぁ、「ガンバレ、ガンバレ!」って感じですよ。申し訳ないけど、いまの俺はオカダに対しては完全に“上から目線”ですから(ニヤリ)。そこは、この2年間で相当に変わった部分じゃないすか?
——ただ、もしもオカダ選手がベルトを獲ったら、弱冠24歳での戴冠ですから、「20代でのIWGP戴冠」を目指す内藤さんにとっては、相当なショックでしょうね。
内藤 いや〜、それはないでしょう。棚橋にもこんなとこで負けられちゃあ困るし。棚橋を引きずり下ろすのは、俺の役目なんでね? でも、オカダが「どこまでできるのか?」はシッカリと見たいですね。
——その最大の目標である棚橋選手との2人だけのタッグというのも非常にレアですよね。
内藤 新日本ではたぶん初めてですね。一度だけ全日本プロレスの『チャンピオン・カーニバル』で組んだことがあるんですけど、それ以来じゃないっすか? まぁ、基本的には組みたくないっすよ。でも、組んだら組んだで、棚橋以上に目立って、おいしいところは持っていかせないよ、と。
■いつまで「未来のトップ」って言われ続ければいいんだよ!
——ただ、こうして見ると今回の後楽園のタッグマッチは内藤さんが中心というか、全員深いゆかりのある選手ばかりじゃないですか?
内藤 おーっ! いつのまにか俺が中心になってます? でも、そうなってますよね? 棚橋弘至が昔、「中心となる選手の周りには、自然とライバルが集まってくる」と言ってましたけど、そういう状態だと……思いたい(笑)。
——ハハハ! ホントにどの選手との関係も濃密なものがありますからね。
内藤 この後楽園の試合をイメージしたとき、「もの凄くテーマの多い試合だな〜」って。中邑一本じゃなく、オカダにも譲れないものがある、パートナー・棚橋にも絶対負けられないし。
——言ってみれば、“現在のツートップ”である棚橋と中邑、“未来のツートップ候補”の内藤とオカダが一同に介する試合というか。
内藤 ウ〜ン……。そうなります? まぁ、ファンの目線はそうなるでしょうね。でもね、俺にしたら、おもしろくないですよ? 「未来の、未来の」って言っても、俺は今年30歳になりますし。いつまで「未来」って言われ続ければいいんだよって!
——かつての長州力風に言えば「俺たちには今しかないんだ! 今しか!」と。
内藤 もう、いつまでもただ待ってるわけにはいかないでしょう! それをこの試合で一気に覆したいし、自分で流れを作っていきたい。
——よくわかりました。
内藤 試合が終わったときに「誰が印象に残ったか?」という勝負でもあるんでね。勝ち星も獲りたいけど、この4人の仲で「一番内藤がよかった」と言われたいし、そこは譲りたくない。そして、絶対に、中邑真輔の“本音”をこの後楽園で、俺がキッチリ暴いてやりますよ?(ニヤリ)。
■『NEW JAPAN ISM 2012』
●1月29日(日)18:30〜 東京・後楽園ホール
【スペシャルタッグマッチ】
棚橋弘至&内藤哲也vs中邑真輔&オカダ・カズチカ
★チケット情報
★全カード情報
『NEW JAPAN ISM』パンフ完成!! 棚橋、オカダに直撃インタビュー!! 軍団相関図&選手名鑑もリニューアル!!