1月3日夕刻より東京ドームシティ・シアターGロッソにて行なわれた1月4日東京ドーム『レッスルキングダムVI』前日会見。
その終了後、セミファイナルでシングル対戦する内藤哲也選手と武藤敬司選手が囲み会見に応じ、現在の心境を語った。
■武藤選手のコメント
——内藤選手に「過去の人間」と言われたことをどう思いますか?
武藤「過去もないと現代もないからな。まあ、アイツが言う過去がどうとかっていうのも、わかってるんだよ。ただ、それも一つ自分自身の闘いでもあるからな。やっぱりそこを頑張っていかないと。俺だってまだ辞めてるわけじゃないし。未来に繋がってかないわけで」
——相手のビデオを見たそうですが?
武藤「見てねぇよ! 前日だから、さっきはちょっとリップサービスで印象を言っただけであって。まだホントに印象わかんねぇよ。で、やっぱり正直言うと、彼がおっしゃっているとおり(自分の年齢が)若くない中で、日々のコンディションっていうのがスゲェ左右すんだ、いま。それがどういう感じで行くかわかんないから、敢えて決めて行けないじゃないですか?」
——試合のプランとしては、当日のコンディションに合わせて行く?
武藤「そうですね。芝居とかやっても、台本を覚えられるタイプじゃねぇからさ。アドリブとかのほうが得意なタイプだから、あんまり構えては行きたくないですね」
——内藤選手のことはまったく意識していない?
武藤「そんなことはないですよ。意識はしてますし。そんな失礼なこと(言わない)。ただ、こういうものっていうのはさ、彼が憧れていたどうとかこうとかっていう“想像の世界”っていうのは、かなり大きいからさ。そういう“想像の世界”に追いつくことも、なかなか大変なことでさ。彼の描いていた、『描いていた』と過去形で敢えて言うけど、そのときの武藤敬司に近づけるように、頑張って試合しますよ」
——昔のことを持ち出されて、いい気分がしないのでは?
武藤「かと言って、プロレスっていうのは、新日本にいるときから“作品”と言ってる中で、去年、(東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で)ベストバウト賞獲ってるの、俺と小橋(建太)だよ!?(8月27日日本武道館/対矢野通&飯塚高史) アイツら、獲れた!?」
——その時々の“作品”があるということですね?
武藤「そうだよ。まあ、素晴らしい“作品”になるように、明日は努力しますよ。できる範囲で」
——いい“作品”になるには内藤選手しだいという部分もあると思いますが?
武藤「そりゃそうだろうな。俺は少なからずとも、きっと多くの“作品”を残しているから、この新日本にもいまだに招かれるわけだ。“作品”が失敗したとしても、アイツの責任になるからな。ウチのリングじゃないからね、これ。汚したって何したって、アイツの責任になるからね?心してかかって来ないと。俺、アイツのせいにするもん(キッパリ)」
■内藤選手のコメント
——左肘の回復具合は?
内藤「肘の腫れに関してはもう引きました。あと、腕の筋肉の肉離れもしてたんですけど、そっちが8割〜9割ですね。まだ、フルには力が入んないですけど、問題ないぐらいには回復しました」
——リングを離れてちょうど1ヶ月になりますが?
内藤「東京ドームという大きい舞台であったり、対戦相手が武藤敬司であったり、そういうことよりも、とにかく自分の中で不安なのは、1ヶ月リングを離れていたこと。この前、道場のリングで久々に走ったんですけど、背中にアザができちゃって。普通に試合をしているときに感じなかったロープの痛みとか、やっぱり1ヶ月離れていると凄く痛く感じて。そのリングに関しては、少し不安ですね」
——対戦相手についてはどう思いますか?
内藤「俺は別に悪口を言ってる気はないんですけど、もう完全にピークを越えた選手なんで。いま現在、新日本のトップ戦線を張ってる俺が、もうピークを過ぎた人間である武藤敬司に劣っているはずはないという自信があるんで。相手に関しては特に不安はないです」
——武藤選手は、「“作品”が失敗したらアイツの責任」と言っていましたが?
内藤「なんですか!? それは、自分が動けなくてヘタな試合をしたときの言い訳ですか?だって、『ホウキを相手にも試合ができる』って、昔、言ったことがありましたよね? まあ、俺のことをグリーンボーイだと思うんだったら、グリーンボーイ相手でもスゲェ試合できるでしょ?たとえ、(武藤は)膝がボロボロで動けない選手だとしても、俺が動けるんで問題ないです、試合は。俺がキッチリ東京ドームが揺らぐような試合を見せます」
——武藤選手の試合を見直した感想は?
内藤「ケガがあって、正直、気持ちが東京ドームに向いてなかったんですけど。最近になって少し(体が)動かせるようになってきて、気持ちが東京ドームに向き始めたので。『“武藤対策”をしないとな』と思って、過去の映像を(見た)」
——なぜ、過去の映像を?
内藤「いまの試合、どれ見ても一緒ですからね。一応、いまの試合も見ましたよ、もちろん。見た上で、一応、過去の映像も見ておきました。申し訳ないけど、『いまの武藤敬司の試合、どこが面白いんだろう!?』って、正直、思っちゃいました。たしかに昔は面白かったですよ。カッコよかったし。それは俺もファンだったからわかるけど、申し訳ないけど、いまはどこが素晴らしいのか、俺にはよくわからなかったですね(苦笑)」
——武藤選手は「俺は去年のベストバウトを獲った」と言っていましたが?
内藤「いや〜(苦笑)。じゃあ、お客さんに『実際、判断して下さいよ』と(聞きたい)。あの試合が本当に最高試合だったか?まあ、何人かの人には響いたかもしれないけど。じゃあ、プロレスファン全体から見たらどうなんだと。俺は、そこはみんなに聞いてみたいですね」
——シャイニングウィザードについてどう思いますか?
内藤「やっぱり、キーポイントはシャイニングウィザードだというのは、最近の数試合を見て感じますね。ただ俺は、シャイニングウィザードを出し始めてからの武藤敬司は、正直、“嫌いになった派”なんで(苦笑)。でも、一番気をつけなくちゃいけないのは、シャイニングウィザードだとは思っています。ムーンサルト(プレス)でもなく、足4の字(固め)でもなく、ポイントになるのはシャイニングウィザード」
——武藤選手とは、この1回のみの対戦になる可能性もありますが?
内藤「もともと、もう団体も違うし、年齢も20コ違うんで。『もう交わることはないだろうな』と思っていたんですけど。『それなりに動ける武藤敬司と試合できるのは、最後のチャンスなんじゃないかな?』と思ってるんで。
——それだけに特別な思いがあるのでは?
内藤「俺は常にちっちゃい会場でも、大きい会場でも、俺のすべてを対戦相手に、お客さんに見せつけることをテーマにやって来てるんで。『ドームだから』とかは関係ないです、特に。明日、目前に迫っている試合で、俺の持っているすべてを見せつける。別に『武藤だから』とかって関係ないです」
——では、内藤選手も、武藤選手との対戦はもうないと思う?
内藤「ないと思うし、もう武藤敬司に頼っちゃいけないと思います、業界が。『なんで、俺たちが1年間かけて頑張ってきた新日本プロレス、東京ドーム大会のセミに、出てった人間がいるんだ?』と。それは、オファーを出した新日本プロレスがいけないんだと思いますよ、もちろん。武藤敬司が自分から『出さして下さい』って来たわけじゃないですからね。その武藤にオファーをかけた新日本が、悪いというか、問題があるというか。そこを何とか変えていかないと、プロレス界の、新日本プロレスの未来がないと思うんで。もう来年以降は、東京ドームに(武藤が)呼ばれないような、『もう必要ねぇな』っていうような試合を、明日、見せなければいけないと思ってます」
★東京ドーム大会、当日券は、「昼12時」より、22番ゲートで発売!!
■『NJPW 40th anniversary Tour. レッスルキングダムⅥ in 東京ドーム』
2012年1月4日(水) 17:00試合開始
●チケット情報
●全対戦カード
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◆席種は以下のとおり!!
スペシャルシート 20,000円
アリーナA 10,000円
1Fスタンド 5,000円
2Fスタンド 3,000円
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