12月23日後楽園ホールで行なわれるIWGPインターコンチネンタル選手権試合。
磐石の強さを見せる王者・田中将斗に挑むのは、これがIWGPタイトル初挑戦となる本間朋晃。新日本プロレス参戦5年目で掴んだ初のビッグチャンスに、燃えまくっている。
そんな本間選手へ、また心強い援軍が熱いエールを送った! 青義軍の永田裕志と井上亘だ!
■瞬間のひらめきで技を出せば、十分勝つ可能性は出てくる(永田)
——永田選手から見て、田中vs本間はどんな試合になりそうですか?
永田 本間は、誰でも彼でも正面からぶつかって、玉砕しながらも少しずつ前に出てきた選手ですからね。田中将斗も相手をスカすことなく、正面からぶつかっていく選手。本間とは、いい意味で“手が合うタイプ”という感じ。だから、正面からぶつかり合う試合になるでしょう。
——永田選手は、田中選手と何度も対戦していますね?
永田 ホントにストレートな選手。スピードとスタミナが物凄いし、あの体からは想像もできないパワーもあるしね。
——やはり一筋縄ではいかない選手ですか?
永田 うん。本間にいつもとは違う“何か”がないと、勝つことは難しいと思いますね。
——その“何か”とは、どういったものですか?
永田 やっぱり、その瞬間のひらめき。自分が持っている技の使い方ですよね。相手が予想してないときに使えれば、十分勝つ可能性は出てくると思います。
——いま、本間選手は人気急上昇中ですね?
永田 どんどん階段をのぼって行く過程の選手だから、そういうものがファンへダイレクトに伝わってますよね。僕らも見ていて、本間から新日本を感じますし。「応援したいな」という気持ちになります。
——最近の本間選手は変わったと感じますか?
永田 最近に限らず、新日本に来たときから、トレーニングを新弟子以上に真面目にやってるし。自分に負荷をかけることができる選手ですから。そうやって積み重ねていけば、当然、実力も上がっているというかね。練習と試合に対する取り組み方は素晴らしい。僕なんかも、闘っていて熱くなる部分が凄くありますし。新日本らしい試合になるというかね。
——そんな本間選手にアドバイスを送るとしたら?
永田 まず、気持ちで負けないこと。そして、いま言ったように、どこかでひらめきというか、そういうものが出てくるように、(試合の)シミュレーションだけはしておいたほうがいい。そうすれば、必ず本間に勝機が見えて来るだろう……と、“本間から見たらまったく信用のできない男”が言っていたと書いておいて下さい(笑)。
——そういえば、本間選手に「信用できない」と言われていましたね(笑)。それはさておき、試合前のシミュレーションというのは、永田選手も実践しているんですか?
永田 そうですよ。いろんなイメージを大切にするしね。“いかに自分のペースへ持って行くか?”というのが重要だから。ハッと思うような攻撃をすることで、相手のペースが崩れるわけです。そういうものが本間の中で出てくれば、田中からピンフォールを獲る可能性もある……と、“信用できない永田裕志”が何回もクドく言っていると(笑)。
——そこはあまり強調しなくても(笑)。
永田 まあ、本間君が元気になってくれるんだったら、より近い距離で応援してあげたいよね。「セコンドにつくのもありかな?」と思う……。でも、「信用しないほうがいいよ」と言っておいて下さい(大笑)。
■浜口会長が「本間はプロレス界の宝になれる存在」と言っていた(井上)
——井上選手と本間選手は、アニマル浜口トレーニングジム出身という共通項がありますね?
井上 はい。ほぼ同期なんです。どっちが先かはちょっと忘れちゃったんですけど、ほぼ同時に入ったので。
——当時の忘れられないエピソードなどはありますか?
井上 当時の本間さんは、道場生の中でも凄かった。数多くのプロレスラーを育てた(アニマル)浜口会長が、「本間はプロレス界の宝になれる存在だ」と言っていたんですよ。ホントに「凄いな」と思って。
——それから紆余曲折を経て、共に新日本のリングで闘うようになったわけですね。
井上 いまは、あまり昔のことを話したりしないんですけど、このあいだの後楽園ホールで久しぶりに組んでみて、「やっぱり根っこの部分は通ずるものがあるな」って感じました。
——12月14日の『小島聡デビュー20周年記念興行』ですね。
井上 本間選手が浜口会長のアニマルエルボーをやったんで、僕なりにちょっと踏み込んでみました(ニッコリ)。普段、僕はああいうことをあまりやらないんですけどね(笑)。
——そんな井上選手は、今回のタイトルマッチをどう見ますか?
井上 本間選手は、いままでに大日本プロレスとかで活躍して、デスマッチという部分では凄い存在だったと思うんですよ。そういう最近潜めているものが、田中将斗が相手だからこそ、出せるんじゃないかと期待しています。
——「チャンピオン優位」という見方が大勢を占めているようですが?
井上 俺は、本間選手が持っているものを爆発させれば、田中に勝てると思います(力強く)。いまさら何か新しいものを付け加えようとするよりは、いままで培ってきたものをぶつければいいんじゃないかと。
——浜口ジム出身だけに、気力も凄い選手ですね?
井上 そうですね。会場のファンのみんなの気持ちを一体にして、自分の技に込めることができれば。
——それは、井上選手の実体験から?
井上 はい。そうですね。俺は浜口ジムから本間さんを知ってるし、本間さんがプロに入ったことで、「俺もプロレスラーになれるんじゃないか?」っていう夢をもらいました。だから、会場に来るファンみんなの夢も背負って、大爆発させてほしい。
——井上選手の熱い想いが伝わってきました!
井上 俺もセコンドについて応援したいです。それで最後は、本間選手がリング上で勝ち名乗りを受けて、“最近、言っているきめゼリフ”をぜひ聞きたいですね(ニッコリ)。
■『Road to KINGDOM 1st.』
12月23日(金・祝)
東京・後楽園ホール
17:30開場/18:30開始
●第8試合 60分1本勝負
IWGPインターコンチネンタル選手権試合
<第2代王者>田中将斗vs<挑戦者>本間朋晃
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■『Road to KINGDOM 〜Battle X'mas〜』
12月24日(土)
東京・後楽園ホール
14:00開場/15:00開始
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