12月13日、恒例の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」の選考会が行われ、新日本プロレスのIWGPヘビー級王者・棚橋弘至が2度目となるMVPを受賞!! 年間最高試合として、8月27日「ALLTOGETHER」の小橋建太&武藤敬司vs矢野通&飯塚高史が選ばれた。さらに、敢闘賞を永田裕志が受賞!! 各選手の選考理由とコメントは以下のとおり。
最優秀選手賞:棚橋弘至
東京スポーツ新日本プロレス担当より「本日行われましたプロレス大賞の選考会で、棚橋弘至選手がMVPに選ばれました。理由は『1年間ベルトを守り、10回もの防衛を果たし、その防衛戦の内容がすべてハイクオリティーだった』、『ファンの期待度が高かった』、『試合以外でもプロレス界を背負うんだという責任感が感じ取れ、そういった姿勢も高く評価したい』という選考理由によりまして、24票中23票という圧倒的な支持を集めまして、2年振り2度目のMVP受賞となりました」
棚橋弘至選手のコメント
棚橋「2011年、東京スポーツ制定プロレス大賞MVPをいただきました、棚橋です。ありがとうございます。この1年間防衛を続けて、V10を達成したということも大きく評価していただいたのですが、僕が本当に日本全国回りながら印象に残っているのは、プロレスを見て盛り上がってくれたファンの方々の笑顔。もうそれが心に残っていて、この場をお借りして、日本全国の新日本プロレスのファン、棚橋弘至のファンの方々に報告したいと思います。ありがとうございました。
MVP2回目獲らせていただいたんですけども、プロレスの1つ1つの試合の集中力、全力プロモーション、その他なんとかプロレスを広めようとして毎日やってることは、ここ5年間、チャンピオンになった時から、その姿勢っていうのは変えずにきたのが良かったのかなと思ってますし、そういった意味ではこの5年間、俺の中では俺がMVPです。5年連続受賞ぐらいの勢いで。こうしてMVP受賞したら、また来年ハードルが上がると思うんですが、勢いを止めず、また来年更なる期待してもらうには、“変化”、そして“進化”っていうのが必要だと思ってるんで。そこは僕が最も得意とするところなんで、2011年、まだ数試合しっかり締めて、2012年も大いに期待してください。ありがとうございました」
■報道陣との質疑応答
——MVPという評価に対しては?
棚橋「対戦相手にも恵まれて、後は会社が棚橋に期待してくれて組んでくれたカード、そのチャンスに上手く答えられたし、今年は全ての歯車がガッチリ合いましたね」
——2度目の受賞で、初受賞の時と気持ちの変化は?
棚橋「そうですね、どっちも嬉しいですけど、今年の方が嬉しいですね。2009年はケガで、途中2ヵ月程休んでしまったので、今年は前歯が折れたり胸を痛めたりしましたけど、一年間走り通したという自分の中で充実度が高いです」
敢闘賞:永田裕志
東京スポーツ新日本プロレス担当より
「永田裕志選手はこの度敢闘賞を受賞されました。『アンチエイジングを掲げ、同世代の選手で、体を壊す選手が多い中で、永田選手は獅子奮迅な活躍を見せた』、『あの年齢で“負けず嫌い感”が凄い』、『大人げなさがいい』、『棚橋選手との試合で、悔しくて泣いている』、『(プロレスリング・ノア)秋山準選手が刺激を受けて、もう一度奮起した』『2年前に銅像になるなど、本紙を通じた情報発信など、本紙に貢献度が高く、なおかつ“ナガダンス”といった華麗で秀逸なパフォーマンスが、プロレスファンのハートをガッチリ掴んだ』ということで、DRAGON GATEの望月選手と同時受賞(12票の同票)でとなりました」
永田裕志選手のコメント
永田「東スポプロレス大賞、敢闘賞いただきました。ありがとうございます。実は2度と東スポプロレス大賞には縁がないと思ってましたが、なぜかここにきて、いただくことが出来て、恥を顧みず、世間に様々な事を発信して、リング上でそれだけでなく、全身全霊闘いを表現したことが、こういう結果に繋がったんだと思います。今回の受賞、非常に素直に喜ばしく受賞させていただきます」
報道陣との質疑応答
——ここ数年、受賞者候補に名を連ねながら、あと1歩、受賞から遠のいていたのですが?
永田「一番悔しかったのは、『そりゃねぇよ』って思ったのは、2008年のベストバウト、カートアングル戦が外されたことだけは、ずっと根に持ってましたけども。あれは今でも、僕の中ではあの年のベストバウトだと思ってますし、自分の人生のベストバウトでありますしね。あの試合を越えるように、いつも心がけて、いろんな選手との闘いをしてて、あの試合を目標に常に闘ってまして、あの試合を越えるようにこれからもがんばっていきたいですね」
——来年はMVP?
永田「う〜ん……獲れるなら、獲りたいけどね。43歳で、もう縁のないと思われた東スポ大賞の敢闘賞をいただけたってことで、今後MVPなりベストバウトなり、年齢がいったから受賞が出来ないとかではなく、年齢以上のパワーを出せるように、今年だけでなく来年以降も、アンチエイジングをテーマ、これは僕のレスラー生活続ける上でのテーマとして、がんばっていきたいですね」
——今回の受賞を記念して、また銅像になるというのは?
永田「銅像ですか?銅像になるの?これを記念して?」
——来年MVPになったら、(銅像になるのは)どうですか?
永田「MVPになったら? MVPで罰ゲームかよ!(笑)」
■年間最高試合:小橋建太&武藤敬司VS矢野通&飯塚高史(2011年8月27日「ALL
TOGETHER」)
矢野通選手のコメント
「ベストバウトって言っても、こっちは負けているからな。対戦相手の二人には、いつでも仕返ししに行ってやるから覚えておけ、バカ野郎!」
※飯塚高史選手はノーコメント