今年の『NEW JAPAN CUP 2023』大本命にして、悲願の初優勝。さらにシリーズ途中にL・I・J離脱からのJust 5 Guys電撃加入と大きく立ち位置を変えたSANADA。

4月8日（土）両国国技館でのIWGP世界ヘビー級選手権 オカダ・カズチカ戦に向けて、新日本イチ寡黙な男が、現在の心境を吐露した直撃インタビュー！

撮影／山本正二

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■『CSテレ朝チャンネル Presents テレビ朝日 新日本プロレス放送50周年記念 SAKURA
GENESIS 2023』　
・4月8日(土) 15:30開場 17:00試合開始
東京・両国国技館
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■なんか「今年はSANADAしかいないだろう」っていう雰囲気でしたよね。

──まずはSANADA選手、『NEW JAPAN CUP』優勝おめでとうございます！

SANADA 　ありがとうございます。

──このインタビューは優勝翌日にやってますけど、反響は相当大きかったんじゃないですか？

SANADA　どうですかね。じつは、SNSはあまり見ていないんですよ。

──でも、LINEが100件以上、来たりしたんじゃないですか？

SANADA　1件も来なかったですね。俺、嫌われているんですよ……。

──えっ！ さすがにウソですよね？

SANADA　ウソです（笑）。いっぱい来ましたね。「待ってました！」っていう反応が多かったです。

──ファンの人たちも、この優勝を待っていたと思いますからね。

SANADA　なんか「今年はSANADAしかいないだろう」っていう雰囲気でしたよね。……嫌われますか、こんなことを言ったら？

──いやいや、期待感が凄かったのは事実ですし。逆に新日本プロレスに来てから既に7年経つわけじゃないですか？　7年っていうのも結構な年数ですけど。

SANADA　いざ経験したらあっという間でしたけど、普通に考えたら“長い”ですよね。

──参戦当初からヘビー級のトップ戦線でガンガンいける期待感がありましたからね。

SANADA　時間がかかったことに関しては「本当に申し訳ございません」って感じですね。もちろんずっと追いかけてくれている方もいらっしゃると思うんですけど、そういう方たちには「恐れ入ります」と言いたいですね。

■シャイニング？ 武藤さんの技という部分に思い入れがないと言ったらウソですけど、そこにしがみつくっていうのもね。

──改めて『NJC』決勝のお話をお聞きしたいんですけど、デビッド・フィンレー選手は3.6大田区大会からBULLET CLUB入り、雰囲気をガラッと変えてきた。お互いに環境を変えた者同士の決勝で、どちらが勝っても初優勝という新鮮な局面でした。

SANADA　これはほかの媒体でも言っているんですけど、闘ってみて「この選手は結構凄いな」と思いました。

──あ、そうですか。

SANADA　正直、ちょっとBULLET CLUBに入ったフィンレーをナメてたんですけどね。でも、試合ではイメージ以上のことをやってきて、「今まで闘った外国人の中でもトップクラスだな」と思いました。「今後、伸びしろしかないんだろうな」って思いましたね。

──逆に、まだ全ての力は発揮しきれてないというか。

SANADA　まだBULLET CLUBに入ったばかりですから。環境を変えた時ってみんなそうじゃないですか？ しかも、まだ若いですからね。

──まだ29歳ですね。ヘビー級としてはそれほど大きな身体じゃないですが、パワーも凄いですよね。

SANADA　見た目以上にありますね。組んでみてビックリしました。

──試合センスとかはどう感じられました？　SANADA選手はそういう部分を気にされると思うんですけど。

SANADA　いや、自分はそういうことはもう取っ払ったんで。

──あ、取っ払った。フィンレー選手も引くに引けないでしょうから、また闘うこともあるでしょうね。……あと気になったのが、終盤にシャイニングウィザードを出されたじゃないですか。

SANADA　ハイ。

――新必殺技に繋ぐ1発になりましたけど、あれは気持ちをグッと持っていかれる場面でしたね。

SANADA　あっ、そうですか。やっぱりシャイニングをSANADAが使うから意味があるんですかね？

──師匠である武藤敬司さんの技ですから。試合後のコメントでも「今までずっと避けてた技なんですけど」とおっしゃっていましたが、あの試合で解禁した理由は？

SANADA　今までのSANADAにあった“固定観念”を全部崩したかったんですよ。それが出た結果ですし、新しいフィニッシュもそうですよね。

──武藤さんに対する思い入れもあったと思うんですけど、ここまで安易に出さずに大事にされてきたんですか？ それともあくまで新しい自分を出すためですか？

SANADA　“後者”の方が強いかもしれないです。

──あ、そうなんですね！

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