現地時間・3月29日、AEWのレギュラー番組『AEW DYNAMAITE』の中で、IWGP USヘビー級選手権、“王者”ケニー・オメガにUNITED EMPIREのジェフ・コブが挑戦した。
1.4東京ドームで死闘の末、当時の王者であるウィル・オスプレイからUS王座を奪取したケニーはこの日が、初防衛戦となる。
コブに続いて登場したケニーは、なんと新日本プロレス時代のテーマ曲『DEVIL’S SKY』にのってリングイン。場内は万雷の「ケニー」コールで王者を迎え入れる。
コブは、ケニーのポーズを真似て挑発。序盤のショルダータックルではコブが優勢。だが、ケニーもカウンターのウラカンラナを決めると、いきなり得意のトペコンヒーロを爆発させてペースを握る。
一方、コブも体重をかけてケニーの技を回避するとブレーンバスターでお返し。ストンピングから対角線のコーナーにケニーをブン投げるが場内はブーイング。さらに場外での打撃戦で、コブはリングポストにケニーの背中を叩きつける。
コブは場外戦でフェンスに叩きつけ、リング上ではケニーの腹を堂々と踏みつける。ケニーがパンチの連打、チョップ攻撃に出て反撃を試みるも、コブは強烈なベアハッグで勢いを止めてしまう。
ケニーは、フロントハイキックや正面から顔面を掴んで叩きつける荒技を見せるが、コブはその場でスウィンギング・パワースラム、串刺しのボディアタック、背後へのスープレックスはケニーが着地も、コブがパンチで動きを止めてしまう。
ケニーもバックスライドから至近距離でVトリガー。さらにポーズを決めて、再びVトリガーを狙うも、コレはコブがカウンターのドロップキックで迎撃! ケニーも負けじと投げっぱなしドラゴンスープレックス2連発で主導権を取り戻す。
ケニーは至近距離のVトリガー、さらに投げっぱなしドラゴンスープレックス、だが起き上がったコブも逆襲のラリアット。この目まぐるしい攻防に場内から大歓声が巻き起こる。
ケニーとコブはエルボー合戦、逆水平チョップ、ナックル攻撃と激しい打撃の攻防が続く。コブは串刺しのエルボーアタック、コーナー上のケニーにヘッドバッド、そこから雪崩式ブレーンバスターで豪快に放り投げるもカウントは2、さらにその場飛びムーンサルトを浴びせるがこれもカウント2と怒涛の大攻勢。
コブはケニーのポーズを真似しながら、重爆ニーアタック。なんと片翼の天使にもトライするが、これはケニーが回避。逆にケニーも片翼の天使で持ち上げようとするが、コブの体重は持ち上がらず。
コブはついに必殺のツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ったが、これを避けたケニーはレインメーカー式のVトリガーを炸裂! さらにロープ際のコブの後頭部にVトリガー! ここを勝機と見たか、ケニーはコブの両腕をトップロープに乗せ、安定させた状況で片翼の天使の体勢に入って、リング中央にて強烈な一撃! 粘るコブを撃破して、見事にUSヘビー級王座、V1を達成した。
この試合後、“ザ・ブラックプール・コンバット・クラブ”ジョン・モクスリー、クラウディオ・カスタニョーリ、ウィーラー・ユウタらがリングに登場。そして入場テーマ曲に乗って、ブライアン・ダニエルソンがリングイン。
ダニエルソンは一度は横たわるケニーに手を貸して起き上がらせるも、その背後からニーアタック、さらにラーベル・ロックで締め上げると、ザ・ブラックプール・コンバット・クラブの面々もストンピングで動けないケニーをボコボコ状態に。場内は大ブーイングとなった。はたしてこの二人の今後の行方は? そしてダニエルソンは次期挑戦者として浮上するのか?