全日本プロレス『#ajpwドリームパワーシリーズ2023』 3月21日(火)大田区体育館大会に三冠ヘビー級王者の永田裕志選手が出場。初防衛戦として、スーパーヘビー級の石川修司を迎え撃った。
写真提供/全日本プロレス
2.19後楽園ホール大会で、前王者の宮原健斗を撃破して、三冠ヘビー級王座を奪取、史上初、グランドスラムの快挙を達成した永田。その直後、リングインして挑戦表明してきたのが石川だった。
この日、大田区大会のメインイベントでその石川を初防衛戦の相手に迎えた永田。試合は、永田が腕絡みやグラウンドで主導権を奪おうとするが、巨漢の石川はパワーで跳ね返し、エルボー合戦でも上回って場内をどよめかせる。
このあとの場外戦で石川は、エプロンから場外フットスタンプをくらわせ、ここから永田の腹部に狙いを定めていく。だが、永田も石川の左ヒザに狙いを定めた集中攻撃、ナガタロックやローキックの連打で反撃のノロシを挙げる。
だが、石川も串刺しラリアット、エプロンでは強烈なファイヤーサンダーを爆発させて反撃。永田もここ一番でみせる雪崩式エクスプロイダーでリードを許さない。
石川がエルボー連打からドラゴンスープレックスを放てば、永田はエクスプロイダーでやり返すも、石川はランニングニーと一進一退。両者へのコールが巻き起こる中、石川はランニングニー、ファイヤーサンダーを放つがこれはカウント2。
20分経過、石川はスプラッシュマウンテンを繰り出すも、永田はなんとかカウント2で踏みとどまり、このあと延髄切りや腕固め、さらに「白目」コールから腕十字で締め上げていく。
永田はさらに低空ドロップキックから、大☆中西ジャーマンも解禁して大逆襲。このあと両者は、白熱のエルボー合戦。石川はバックドロップ、カミゴェを爆発させる。だが、石川が走り込んできたところを永田はカウンターのニールキックで迎撃!
ここを勝機と見た永田は、巨漢の石川を豪快なバックドロップ! これを返されるとハイキックから、必殺のバックドロップホールドで勝利を奪ってみせた。
試合後は、「いろんな世界で、ありとあらゆる選手とやってきたつもりだったけど、まだまだこんな凄く強い選手がいるとはな」と石川のファイトを絶賛。「でも、その石川に勝って、もの凄く自信がついたよ」とマイク
さらに「いよいよチャンピオンカーニバルが始まるらしい。当初はオレも出る気満々だったんだけどな…。とりあえず今回はやめとくわ。より強いヤツと戦いたいからな」とチャンピオンカーニバルは出場辞退の意向を示した。
ここで、この日『チャンピオンカーニバル』Aブロック出場が発表された小島聡が実況席からリングイン。「永田さん、石川さん、凄い試合見させていただきました」と語った後に、「20年ぶりに『チャンピオンカーニバル』の優勝、獲っちゃうぞバカヤロー、オイ!」と優勝宣言。
このあと、前王者の宮原を始め『チャンピオンカーニバル』エントリー選手が次々とマイクで所信表明を行う展開に。
この様子を見ていた永田だったが、最後は「長ったらしい決意表明しやがって。誰でもいい。優勝したヤツがかかってこい。よし行くぞ! イチ、ニー、サン、ゼアッ!」と大会を締めくくった。
バックステージでも、「ホントにヤバかった。初防衛なんて言ってますけど、相当な消耗ですよ」と石川を称えた永田。『チャンピオンカーニバル』に関しては、「熱意は伝わりましたよ。あのメンバーなら面白くなるでしょうし、より打倒・永田裕志とか、このベルトを取り返すっていう火が付いて、逆にそのほうがファンの人は面白いんじゃないか」とコメントを残した。
★『チャンピオンカーニバル』詳細は、全日本プロレスホームページまで