写真提供:全日本プロレス
3月16日(木)全日本事務所にて、3月21日(火・祝)大田区大会での三冠ヘビー級王座戦の会見がおこなわれ、王者・永田裕志選手と、挑戦者・石川修司選手が出席した。
挑戦者・石川選手が「3月21日、自分が三冠ベルトを奪って、全日本にまずベルトを取り戻したいなと思います」とベルト奪還を誓うと、王者・永田選手も「初防衛戦という舞台、前回より広い大田区体育館でしっかりと石川修司を受け止めて、そのうえで返り討ちにして初防衛成功させたいと思います」と臨戦態勢を見せた。
また、永田選手は「やはり大きくて動けて、なかなか日本人でいませんからね。こういう190セ ンチ、130オーバーになるのかな。ですから一昔前、連日のようにやっていた対スコット・ノートンとか、対ジャイアント・バーナードとか、 そういう大きい選手とやった懐かしさ、そういうのを思い出して、いろいろ戦略を組み立ててみると、なかなかいいアイデアが出てきてですね。その通りいけたら勝つのは間違いないです」と石川選手の印象を語りつつも、初防衛へ向けて勝利を予告。
さらには、石川選手からの「全盛期で来い」という発言に対して、「僕はどんな状況でも常に100の状態に近づけてリングに上がってるつもりですから。そりゃあね、これだけやってればケガもするし、調子悪い時もありますが、それでもその中で最高潮に体調を作ってやってますんで。いまさらそんなこと言われなくても、しっかりやってるよってことですね」 と一蹴した。
最後には、「俺を後押しするファンと、思い切りグチグチ言ってるファンで俺たちの試合で逆に戦ってほしいよね。それからグズグズ言ってほしいですよ」と対抗戦へ闘志を燃やした。
■三冠ヘビー級選手権試合
(挑戦者)石川修司選手のコメント
「今、三冠もそうだし、いろんなベルトが他団体の選手が持ってる、フリーの選手が持ってる状態なので、まず3月21日、自分が三冠ベルトを奪って、全日本にまずベルトを取り戻したいなと思います。その戦いの中で石川修司、全盛期だっていうのをまた証明したいなと思ってます」
(王者)永田裕志選手のコメント
「第69代三冠ヘビー級王者・永田裕志です。先月2月19日ですか。三冠ヘビーに挑戦しまして、見事奪取いたしました。超満員の中の後 楽園ホールでしたけど、そこでの戴冠というか、勝利することができてベルトを獲れたことは最高でした。それから約ひと月ですけど、早くも 初防衛戦が組まれたわけで。
このひと月、試合は全日本さん2つほどやらせていただきましたが、特に試合はなく、いろんな方からの祝福の祝勝会だったりですね。2月19日に連れてきた私を応援して下さる新日本プロレスファンの方々、今回の大田区大会にも大勢来てくれるということなので、初防衛戦という舞台、前回より広い大田区体育館でしっかりと石川修司を受け止めて、そのうえで返り討ちにして初防衛成功させたいと思います」
■質疑応答
――三冠王者となってから1ヵ月が経過し、今までと違う感覚はありますか?
永田「三冠ヘビー級王座をこの54という年齢で獲ったことで、周りの祝福とか。かつていろんなベルトを巻いてきましたけど、今回が一番お祝いの声というか、祝勝会が多かったというか。そういう形で、改めて大きなことを成し遂げたんだなと。それは戦前ずっと全日本プロレスの宮原、石川修司等が言ってた通り、グランドスラムを達成した反響というものはかなり大きくて。
だからこそ、試合がない間、しっかりと祝勝会だけではなく、体調も整えてきました。前回より体調はいいです。間違いなく。その上でこの巨大な石川選手をしっかりと受け止めて返り討ちにするという意気込みで本日やってきました」
――石川選手と何度か対戦してきたが、どんな印象がありますか?
永田「対戦したのはたぶん3回ぐらいですね。タッグマッチで。やはり大きくて動けて、なかなか日本人でいませんからね。こういう190セ ンチ、130オーバーになるのかな。ですから一昔前、連日のようにやっていた対スコット・ノートンとか、対ジャイアント・バーナードとか、そういう大きい選手とやった懐かしさ、そういうのを思い出して、いろいろ戦略を組み立ててみると、なかなかいいアイデアが出てきてですね。その通りいけたら勝つのは間違いないです」
――永田選手が三冠ベルトを獲ってから1カ月が経過し、この状況をどのように受け止めていますか?
石川「ベルト獲った試合も見てましたし、獲られて悔しかったし。何よりこの挑戦が決まってから僕は大田区まで酒を断ってるんでね。今、祝勝会を毎日やってるみたいな話を聞いて、イライラがMAXなんで。その怒りも含めて大田区、正面から思い切りぶつかりたいなと思ってますね」
――今の永田選手の戦いぶりを見てどんな印象を抱いていますか?
石川「宮原戦の時に、やっぱりさすが……といういい方もおかしいのかもしれないですけど、永田裕志やっぱり凄い選手だなと改めて思いましたし。今回、対戦が決まって、過去の永田選手の試合をたくさん僕も研究で見ましたけど、本当にいろんな選手とやって、たぶん新日本プロレスさんがいろんな激動の時代だと思うんですけど、その時にいろんな相手とやっていて、経験値も間違いなく僕よりもあるんで。ただ、今の勝負なんでね。今どれだけ強いかっていう勝負なんで。そこは自分が負けてないと思ってるんで、それは当日証明したいなと思います」
――石川選手からの「全盛期で来い」というメッセージは届いていますか?
永田「全盛期って言われてイマイチピンと来なかったんですけど、僕はどんな状況でも常に100の状態に近づけてリングに上がってるつもりですから。そりゃあね、これだけやってればケガもするし、調子悪い時もありますが、それでもその中で最高潮に体調を作ってやってますんで。いまさらそんなこと言われなくても、しっかりやってるよってことですね」
――石川選手が禁酒していることを聞いてどう思いましたか?
永田「平常心で来た方がいいんじゃないか。別に酒を飲もうが飲まなくてもどっちでもいいんですけど、これにかけるって思いなんだろうけど、それで獲れんのかなって。常日頃から自分を100の状態に持っていっていれば、いまさらあたふたする必要がないので。逆にここにきて緊張してるのかなとちょっと思っちゃった。それだとちょっといろいろ面白いことが考えつきますね」
――その面白いことというのは?
永田「だって今そうやって禁酒してるって言われてすぐ思いつかないよ。ただ若干、頭に浮かんでるけど、それをここで言うとさ、またよけい緊張してさ。酒だけじゃなく今度は何断つんだろう。炭水化物断ったりされても困るんでね。平常心の石川選手で来てほしいですよ。過去3 回前哨戦でやったのは全て強かったし、凄ぇな、こんなでかくて動けて強い選手いるんだなって知らなかったから。それを初めて感じられたんで、平常心で来てください、あまりかしこまると、ずっこけるから」
――祝勝会はどのぐらいのペースで?
永田「ペースっていう感じじゃないけど、どうだろう。ひと月で13、4回。それだけ世間の反響が大きかったということですよ。そこでやってくれた方々がまた大田区大会に来てくださるということなんで。新規の方もいらっしゃったし。永田裕志のグランドスラム達成を祝ってくれ て。だから今までになかったんでね、そういうのが。そういう上では大きなことをやっただろうし。
でもいろいろ外野も騒がしいじゃないですか。新日本のファンはいろいろ称えてくれる人もたくさんいますしね。アンチがうようよ沸いてきて、SNSのちっちゃいところでグズグズしょうもないこと言って、こいつら何を望んで生きてんだよっていう。そういうようなのもよく見えてきてますしね。それだけ大田区体育館大会が注目されてるというかね。
グズグズ、ネットの前で言ってないでチケット買って会場に見に来いよ、テメェらって。それでハッキリ試合見てから物事言えよって。全日本プロレスTV見るのもいいけど、会場に来ればいいじゃねぇか、外出て。と思ってます。そうすりゃ超満員になるでしょ。全日本プロレスさんの大田区大会。陰に隠れてコソコソ言ってねえでさ、実際、会場に来てしっかり自分の目で見ろよと。そんなのばっかり見えてしょうがないよね、ぶっちゃけホント。
だって、こないだの後楽園、こんなこと言っちゃあれだけどさ、半分近く俺のファンだぜ、あれ。日頃、新日本プロレスの大会が都内でたくさんある中で、それでも永田に期待感があったわけですよ、僕に。そこわざわざ見に来るわけですよ。高い金を払って。そういう俺を後押しするファンと、思い切りグチグチ言ってるファンで俺たちの試合で逆に戦ってほしいよね。それからグズグズ言ってほしいですよ」
――平常心で来いと言われましたが?
石川「月に13回ぐらい飲み会やってるのが平常という『永田裕志、凄いな』と思いましたけどね。あくまでも気持ちのためにやってるんで、別に気負ってるわけでもないし。でもやっぱり全日本にベルトを取り戻すという使命を持ってるんで、その思い。もう一回この三冠ベルトを巻くって いうのも思いっきり思ってることなので。気負いではなく強い気持ちで迎えたいなと。飲んでる永田裕志に勝ちたいなと思ってます」