7月31日(日)、開幕を明日に控えた『ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI THE INVINCIBLE FIGHTER』の前日記者会見が、都内・明治記念館で行われた。会見には所用で欠席した後藤洋央紀、ストロングマン、鈴木みのる以外の17選手が出席。それぞれ意気込みを述べた。
過去最多の20名が参加するとあって、それぞれのブロックごとに絡み合う人間模様も様々だ。Aブロックでは高橋裕二郎が、かつてのパートナーの内藤哲也に対し、「『G1』前の大事なシリーズにメキシコ行くバカがどこにいんだよ?」と挑発的なコメントを出せば、真壁刀義も7年ぶりに参戦する高山善廣に「未だに帝王キャラ気取ってんのかよ? だったらよ、帝王切開でてめえが無意味なレスラーだっていうことをわからせてやるよ、このドクター真壁様がよ」と宣戦布告するなど、過激な舌戦が繰り広げられた。
また、初参戦となるヒデオ・サイトーは、「ボクの夏休みの目標はクワガタをいっぱい採って、いっぱい孵化させたいです」と謎のコメントを発し、唸りながら途中退席するというハプニングもあった。
一方のBブロックでは悲願の『G1』初制覇を狙う中邑真輔が、「自分にとってはもしかしたら、IWGPよりも高い所にあるのが『G1』の優勝」と、『G1』に懸ける思いの丈を吐き出せば、2年ぶりにG1の舞台に帰ってきた天山広吉も、永遠のライバル・小島聡に対し、「最終日にやる相手がいる。小島と決着をつけたい」と鼻息荒くコメント。
復活に懸ける意気込みの強さをあらわにした。また、初参戦となる外国人選手のMVPとラ・ソンブラが、「ナツオトコという称号を加えたい」(MVP)、「自分の力を示す絶好のチャンス」(ソンブラ)と語るなど、『G1』ブランドの世界への浸透度を伺わせる一幕もあった。
また、IWGPチャンピオンとしてAブロックにエントリーされている棚橋弘至は、「『G1』というブランドで社会に風穴を空けて、少しでもいろんな人にプロレスが届くように全力でやっていきます。俺は人は見ていない」とコメント。勢いに乗るIWGPチャンピオンには、対戦する選手よりも大会全体の成功を見据えるなど、余裕すら漂っているようだった。
大会直前で選手たちのモチベーションも最高潮! 過去最大級とも言われる過酷な真夏の祭典はいよいよ明日、福岡で開幕する!
■菅林直樹新日本プロレスリング社長のコメント
「今年で21回目を迎えます、新日本プロレス年間最大のビッグマッチ『G1 CLIMAX』。今年は2週間をかけて全国5都市で10大会、さらに出場選手も最多タイとなる20選手がエントリーし、非常に見所の多いシリーズとなりました。最終戦・両国大会はテレビ朝日さんが今年も3D収録を行ないます。1月のドームから一段と映像が進化した“3Dプロレス”を、映画館で再び体験していただきたいと思います。
新たな節目を迎えたこの記念すべき大会を、本日もお越し頂いております木谷高明社長をはじめ皆様のご尽力により、株式会社ブシロード様に冠スポンサーとして華を添えて頂くことになり、感無量の想いです。新日本プロレス選手・スタッフを代表して改めて御礼申し上げます。
ブシロード様はトレーディングカードゲームメーカーの枠を超えて、TVゲームやアニメといった“文化を創造する”企業として躍進をされております。我々新日本プロレスにも“ストロングスタイルのプロレス”という文化を進化・発展させたいという思いがございます。
明日からはじまります『ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX』にどうぞご期待下さい」
■株式会社ブシロード 木谷高明社長のコメント
「はじめまして。株式会社ブシロードの木谷と申します。この度は新日本プロレスのビッグシリーズ、プロレス界の中でも最高峰のシリーズの冠スポンサーをやらせていただくことになりまして、本当に光栄でございます。本当にありがたいことだと思っております。当社のカードゲームも全国大会がありまして、昨日今日と全国決勝大会を行われております。それが終わりまして、明日からは 『G1 CLIMAX』の熱い闘いが全国で繰り広げられて、14日に両国で最強の男が決まるということで、まさに当社にとっては非常にいい繋がりだというふうに思っておりまして、本当にありがたく思っております。(記者会見に出席した)全17選手、熱い闘いを当社としても期待しておりますので、最後の最後まで白熱の闘いを期待しております」
■選手コメント
Aブロック
棚橋弘至「プロレス界100年に一人の逸材・棚橋弘至です。過去最多の20名で争われる 『G1 CLIMAX』、大変なんですけども、その分レスラーが欲しい物、ファンの方の信頼、湧き上がる声援、すべて 『G1 CLIMAX』に優勝することで手に入れることができるものです。去年、準優勝だったので、今年は優勝して、全てを手に入れて、 『G1 CLIMAX』というものを、そのブランドで社会に風穴を空けて、少しでもいろんな人にプロレスが届くように全力でやっていきます」
真壁刀義「何も言うことねえよな。『G1』で真壁刀義っていうてめえの生き様を刻み込んで、必ずてっぺんを分捕ってやる。ただそれだけだよ。以上だよ」
永田裕志「昨年、最後のつもりで迎えた 『G1 CLIMAX』、悔いが大いに残ったので、この1年死に物狂いで闘い抜いて、堂々と出場権を得ました。春男から夏男へ。2011年、 『G1 CLIMAX』、永田裕志のテーマはアンチエイジング! ゼアッ!(敬礼ポーズ)」
内藤哲也「昨日、メキシコから帰ってきました。新日本の7月シリーズを全休したんですが、メキシコのCMLLでしっかりとインパクトを残して、そして最近ちょっと自信のなかった自分のプロレスに自信をつけて帰ってきました。この 『G1 CLIMAX』で日本中のファン、世界中のファンに俺のプロレスを自信を持ってお見せしたいと思います」
ジャイアント・バーナード「『G1』という素晴らしい大会にまた出られることを誇りに思います。ここにいるトップのレスラーが集まった大会です。目標は一つしかありません。あのトロフィーを獲ることです。今二冠を持っていますけど、そこにG1のトロフィーを加えたいと思います。ベストを尽くしたいと思います。タフな試合が続くと思いますが、とにかくベストを尽くします」
ランス・アーチャー「新日本プロレスには以前にも来て、再び来ることができました。G1という素晴らしい舞台を迎えることができます。目標はトロフィーを獲ることです。ベストな闘いをしたいと思います。ライバルたちに勝ち、トロフィーを得たいと思います」
高山善廣「久しぶりに戻ってきました。暑い夏に暑苦しいヤツらが、暑苦しいコメントを出したので、おれはサラっとやりたいと思います。以上」
矢野通「まあ、今年の『G1』は出ているヤツらも多いから、エコな闘いで俺なりのクリーンファイトで優勝します」
高橋裕二郎「おつかれっす。ていうかさ、メキシコに遊びに行って、『G1』優勝できたら、誰も苦労しねえっつうの。なあ? 『G1』前の大事なシリーズにメキシコ行くバカがどこにいんだよ。まあ、ファンの皆さんも同じ気持ちだと思うんで、俺が代表して『G1』の開幕戦で内藤哲也を倒したいと思います。そして、今回の『G1』、マジで優勝しているので応援よろしく!」
ヒデオ・サイトー「今日はこれ何の集まりなんですかね? ボクの夏休みの目標はクワガタをいっぱい採って、いっぱい孵化させたいです。夏休みの終わりには家族みんなで旅行に行くんです……(急に壇上で突っ伏しながら)ウアァァァ! ウアァァァ! アアアア!(若手に連れられて退席)」