6月9日(木)、都内・後楽園ホールで開催された『SMASH.18』にCHAOSの飯塚高史が参戦! 元タッグパートナーであるAKIRAとSMASH初代王座決定トーナメントの1回戦で対戦した。
かつて新日本プロレスのリングでJ.J.JACKSというタッグチームを組み、IWGPタッグチャンピオンにも輝いた仲であった飯塚とAKIRA。数年前に飯塚がヒールとなったことで、袂を分かってからも何度か激突している二人だが、ここ何年かは接点もなかった。しかし、今年の5月に突如としてSMASHのリングで二人の試合が発表され、因縁が再燃。AKIRAはこの試合に向けて、数回にわたり、『JJ黙示録』と称した会見を実施し、“いい人”と思われていた時代の飯塚の過去の悪行を洗いざらいぶちまけるなど、二人の遺恨は頂点に達していた。
そして、いよいよ迎えた因縁の二人の再会。飯塚は暗転した会場内を観客をかきわけながらが入場。なんとSMASHの酒井代表に襲い掛かり、シャツをビリビリにする悪行全開!! ここでAKIRAが日本刀を手に入場。頭部の右半分がスキンヘッド、さらに白く塗られ模様が描かれたAKIRAの顔はまるで鬼のようだ。ここでAKIRAが飯塚に襲い掛かると、激しい場外戦が繰り広げられる。
ここでようやく試合開始。リング上で飯塚はイスでAKIRAを殴りにかかると、ふたたび場外戦へ。劣勢のAKIRAだったが、一瞬のスキを突いて飯塚に蜘蛛の巣を投げつけて応戦。その間、凶器を持ってやり合う二人の間に割って入り、制止しようとしたソフト今井レフェリーは興奮状態の二人に突き飛ばされて失神。
レフェリー不在のなか、リング上で飯塚はチョーク攻撃。ここでようやく回復したレフェリーが止めに入る。ここでAKIRAは突進する飯塚をカニ挟みで倒してオールドボーイで反撃。たまらず飯塚はロープへ逃れると、そのままAKIRAを掴んで場外に放り投げる。しかし、リングに先に戻ったAKIRAはプランチャ。さらに、コーナー最上段に登ったAKIRAは、場外の飯塚めがけてフライングボディアタック一閃。
5分経過、両者リングに戻ると、攻勢に出るAKIRAは三度コーナートップへ。しかし、ここで飯塚がレフェリーをコーナーに投げつけると、AKIRAは股間をコーナーマットにしたたか打ち付ける。すかさず飯塚はアイアンフィンガー装着も、AKIRAはブルーミストで迎撃。飯塚が悶絶する間にAKIRAはムササビプレス投下。
しかし、続けて狙った2発目は飯塚が下からアイアンフィンガーで迎撃。立ち上がった飯塚はレフェリーを場外に投げ飛ばす凶行に出て、ここでレフェリーがゴングを要請。飯塚の反則行為により、AKIRAが反則勝ちを収めた。興奮状態の飯塚はイスでAKIRAを滅多打ちにすると、アイアンフィンガー装着した手を高々と掲げて意気揚々と退場。反則勝ちながらAKIRAがトーナメント2回戦進出を決めた。
■SMASH『SMASH.18』 東京・後楽園ホール
〔初代SMASH王座決定トーナメント1回戦〕時間無制限1本勝負
◯ AKIRA〈フリー〉 (8分37秒、反則) 飯塚高史〈新日本プロレス〉
■飯塚高史のコメント
「うああああああ! どけーーーーッ!」(叫びながら控室へ)
■AKIRAのコメント
「ああ、なんだろうな? あいつ、よくSMASH流に付き合ったな。無理やり付きあわせたのかな、俺が。アノヤロー、案の定、タガが外れていたね。リミッターが飛んじゃってた。でも、俺もリミッター外して、心地よかったね。あれ? 飯塚相手なのにこんなに心地よくていいのかな? こんなにハイになっていいのかな? あの野郎……。悪者としての腕を上げていたね。ああ……気持ちいいね……悪者っていうのはね。もう、そんなところかな? あと、まともなこと言えねえや」
【撮影:山本正二】
- 2011.6.9
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