1月22日、プロレスリング・ノアの横浜アリーナ大会にて、同団体が2月21日(火)に東京ドームで開催する『KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST”LOVE~HOLD OUT~』の対戦カードを発表。
MASTER STAGE(第5~第8試合)に新日本の選手たちが出場することが決定した。
■『KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE~HOLD OUT~』
2月21日(火)15時開場、17時開始
東京・東京ドーム
★対戦カード、チケット情報はプロレスリング・ノア公式サイトをご確認ください
■内藤哲也が、“プロレスLOVE”武藤敬司の引退試合に出陣!
メインイベント(第8試合)では、内藤哲也が武藤敬司(NOAH)の引退試合に出陣する。
内藤は1.21横浜アリーナのL・I・Jと金剛(NOAH)によるシングル5番勝負の大将戦で、拳王を撃破。L・I・Jが3-2で勝ち越し、昨年の1.8横アリに続いてユニットの威信を懸けた対抗戦に勝利を収めた。
そして内藤は「デ・ハ・ポン!」の大合唱のあと、リングを下りると放送席の武藤の前で立ち止まり、ニヤリと笑みを見せてから花道へ。すると、武藤がリングに上がり、なんと「内藤! 俺の引退試合の相手、オマエに決めた!」と電撃指名。
場内が騒然とする中、内藤はリングに引き返すと「俺の答えはもちろん! トランキーロ!! アッセんなよ。ただ、2月21日、予定、空けておきますよ。いまの内藤哲也を、思う存分、堪能してください。カブロン!」と呼応。そして内藤がアブレ・ロス・オホスポーズを見せると、武藤はLOVEポーズで対抗し、場内は大歓声に包まれた。
昨年9月7日の「武藤敬司 引退大会発表記者会見」以降、稀代の天才レスラー・武藤の最後の対戦相手について、世界中から大きな注目が集まっていた。そして武藤が選んだのは、自身に憧れプロレスラーを目指し、いまやプロレス界のトップレスラーに駆け上がった内藤。
その真意について、バックステージで武藤は「39年間を振り返って、いろいろ考えた中で、やっぱり武藤敬司のライバルは誰だっていうときに、先日1月1日(NOAH日本武道館大会)、グレート・ムタがSHINSUKE NAKAMURAとやって、意外と聞こえてくるのはいい試合だったというところで。やっぱり、武藤敬司はそのグレート・ムタに対して非常にジェラシーを抱いててね。その中で、内藤選手とだったら負けない試合ができるんじゃないかと思って決めさせていただきました」とコメント。
そして武藤は、拳王を下した内藤のことを「強かった」と称えつつ、「これもまた俺が感じることで、攻めと緩急がやっぱりちょっと、俺を思わせるような戦いかたをしてるよな」と“武藤節”を見せた。
一方の内藤はバックステージで、2012年の1.4東京ドームでの武藤戦について“完封負け”と振り返りながら、「あれから時間は経ち、俺はロス・インゴベルナブレスに出会い、あのときとは自信もそして何か視野もだいぶ違うと思うよ。なので、いまの内藤哲也、いまのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也を存分に堪能した上で、引退すればいいんじゃないの」と、現在進行形のトップとしての自信を覗かせた。
両者は今年の1.4東京ドームでの「武藤敬司新日本プロレスラストマッチ」(6人タッグ)で激突。そのときは直接的な攻防が見られなかったが、今回は満を持して約11年ぶり、2度目の一騎打ちが実現。しかもリビングレジェンドの最後の舞台、そして東京ドームのメインだけに、内藤が気合充分で臨むのは間違いない。
まさにデスティーノ(運命)という言葉にふさわしいドリームカード。プロレス界に多くの功績、そして影響を残した武藤が勝利でレスラー人生にピリオドを打つのか? それとも“武藤チルドレン”ともいえる内藤が、その成長の跡をレジェンドの肉体に最後に刻みこむのか? プロレスLOVEあふれる究極の対決を、一瞬も目を離さず見届けてほしい。
■危険度MAX! オカダ・カズチカと清宮海斗が遺恨決着戦!!
第7試合では遺恨激化のオカダ・カズチカと清宮海斗による、危険な一騎打ちが実現する。
両者は昨年の1.8横浜アリーナにて初遭遇(オカダ&棚橋弘至vs武藤敬司&清宮)。かねてよりオカダ戦を熱望していた清宮は奮闘するも、最後はオカダがレインメーカーで貫禄勝ち。その試合後、涙する清宮に対し、オカダが「こんなんで泣いてんじゃねえぞ! 帰れ、邪魔だ、オラ!」と厳しい言葉を浴びせたことでも話題を呼んだ。
あれから約1年を経て、昨日の1.21横浜アリーナにてオカダはIWGPヘビー、清宮はGHCヘビーのベルトを携え、それぞれ真壁刀義、稲村愛輝をパートナーに再び激突。だが、ゴング前からオカダは清宮のことを眼中にないとばかりに、すかすような態度を見せた。
そして試合中、オカダが稲村をチンロックで捕らえると、清宮はカットに入る。それでもオカダが格下扱いするような表情を見せると、なんと清宮は死角から強烈な顔面蹴りをお見舞い。
これでブチ切れたオカダは清宮を場外に連れ出し、両者は壮絶なラフファイトを展開。真壁や稲村、そしてセコンド陣が制止するも、オカダと清宮はヒートアップし、しばき合いを続行。もはや収拾がつかないと判断したレフェリーはゴングを要請し、結果はノーコンテストに。
すると清宮はオカダに対し、「オカダ、次、シングルで決着つけろ! ビビッてんのか?」と挑発し、再び両者は大乱闘に。両陣営総出で二人を引き離し、ようやく事態は沈静化。それでも怒りの収まらないオカダは「ウワアアァァー!!!!」と怒号を上げながら、ノーコメントで控え室へ。
対する清宮は「あいつと絶対やるよ。どこでもいいよ。早く組んでくれ」と、あらためてシングルマッチを要求。そして、共にベルトを保持していることについて問われると「関係ないよ、もう。今日の試合、観たでしょ? そんなの関係ないっすよ」と言い放った。
2.21東京ドームまでに、ベルトの防衛戦を控えている両雄。オカダは2.11大阪で鷹木信悟を迎え撃ち、勝利した場合は2.18サンノゼ(アメリカ現地時間)でも防衛戦が予定されている。一方の清宮はNOAHの2.12大阪でジャック・モリスを相手に防衛戦。共にベルトを守り抜けば、王者としてドームの大舞台に立つことに。
しかし、今回はノンタイトル戦であり、ベルトの権威や団体の威信以上に、お互いのプライドを懸けて感情ムキ出しでやり合うのは必至。危険度MAXの遺恨決着戦、落とし前をつけるのはいったいどっちだ?
■ヒロムvsAMAKUSA、両団体のジュニアトップ対決が実現!
第6試合ではIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが、GHCジュニアヘビー級王者のAMAKUSAと対決。両団体のジュニアのトップ同士が雌雄を決する。
昨日の1.21横浜アリーナで、ヒロムはL・I・Jと金剛(NOAH)によるシングル5番勝負に出場。試合巧者・大原はじめのテクニックに苦しむも、最後はTIME BOMB IIで撃沈。そしてバックステージでヒロムは戦前に大原のことを、かねてより自身が意識を向ける“覇王”とわざと勘違いしていたことを踏まえ、「(大原は)すばらしい選手です。もちろん知ってます。オカダ・カズチカと同期なのも知っている」と称えていると、そこにAMAKUSAが登場。
AMAKUSAは同日、宮脇純太&アレハンドロとトリオを組みタイガーマスク&田口隆祐&マスター・ワト組と対峙。最後は開国(コーナー最上段からのトルニージョ)でタイガーを仕留め、NOAHジュニアの意地を見せつけた。
そのAMAKUSAに対し、ヒロムが「あなた、どなたですか?」と尋ねると、「我の名はAMAKUSA。我の思い、そなたに聞いていただきたくて、ここに参上いたしました。我は新たな頂きをファンのみなさまにお見せしたい。我らの戦いを通じて、夢、希望、感じていただきたい。そう思うております。新日本の王座に座り、新たな頂きを見せ続けているそなたとでしたら、それができる! 我と1vs1の果し合い、受けていただけないであろうか?」と、独特な口上でシングル戦をアピール。
これに対し、ヒロムは「あなたの言葉を、目を閉じながら聞かせていただきました。そうするとなぜか関係ない昔の記憶が蘇るんです。断る理由はありません。1vs1でやりましょうよ」と神妙な面持ちで返答。
そしてAMAKUSAが去ると、ヒロムは「全然知らない選手だけどさ、なぜか昔の記憶が蘇るんだよ。イギリス遠征時代、初めて俺がタイトルマッチをした。あのときは簡単にコロッと負けちゃったんだけど、そのあとにその選手といつの日か、何でもいい、どんなかたちでもいいから俺とシングルマッチやりましょう、そんな約束をした人間がいました。そんな思い出が蘇る、そんな声をしてたよ」と目を細めた。
ヒロムはイギリス遠征時代の2013年6月、みちのくプロレス所属のマスクマン、剣舞とタッグチーム“トーキョートルネード”を結成。同年10月には、その剣舞の保持する4FWジュニアヘビー級王座に挑むも、敗北を喫している。
そして、2019年12月に剣舞がみちのくを退団すると、ときを同じくしてNOAHを席巻する金剛に覇王が加入。その覇王が昨年の1.8横浜アリーナでのL・I・Jvs金剛(10人タッグ)でセコンドにつくと、ヒロムが突っかかる場面も見られた。
覇王はその横アリ大会直後に金剛を脱退し、NOAH正規軍に加入。だが、同年6月にタダスケに敗れ、NOAHマットから追放されてしまう。すると、10月に覇王によく似たAMAKUSAが登場(本人は別人と主張)。12月にはダンテ・レオンを下してGHCジュニアヘビー戴冠し、一躍NOAHジュニアのトップへと躍り出た。
まるで引き寄せられるように、今回のドーム決戦で対峙することになったヒロムとAMAKUSA。ヒロムが2.5札幌でYOHの挑戦を退ければ、両団体のジュニア王者対決が実現する可能性が濃厚。今後の展開を含め、宿命の対決に期待が高まる。
■東京愚連隊vsBULLET CLUB! NOSAWAの引退試合に外道&石森太二が登場!
第5試合では外道&石森太二組が、この試合を最後にリングに別れを告げるNOSAWA論外、そしてその盟友である&MAZADA組と対決。NOSAWAのラストマッチは、BULLET CLUBと東京愚連隊の対抗戦が実現することに。
NOSAWAは昨年のNOAHの10.16福岡大会で突如引退を宣言。現役生活28年間で首、腰、ヒザ、肩、手首に負ったダメージからドクターストップがかかったことを明かした。
1995年にPWCでデビューすると、その後はインディーマットを渡り歩き、さらにメキシコやアメリカにも活躍の幅を広げたNOSAWA。東京愚連隊として大暴れし、国内のメジャーマットにも進出。新日本マットでは鈴木軍の前身に当たる小島軍(仮)のメンバーだったことでも知られる。
姑息なヒールファイトで存在感を発揮し、リング外含めて波乱万丈なレスラー人生を歩んできたNOSAWA、そしてMAZADAがNOAHマットで迎え撃つのは、海千山千の技巧派・外道と、新日本ジュニアのトップの一角である石森。ちなみに石森は今回が約5年ぶりのNOAHマット帰還に。
試合巧者が揃ったタッグマッチはその攻防はもちろん、外道と石森がどのように論外を介錯するのか、気になるところ。試合後の光景も含め、見逃せない一戦だ。
■小島聡は、杉浦&サッチャーとのトリオで出場!
また、「STARTING BATTLE/S-B3・6人タッグ/WORLD WARRIOR BATTLE 」には、新日本プロレスの小島聡が出場。杉浦貴、ティモシー・サッチャーのトリオで、 ジェイク・リー&ジャック・モリス&アンソニー・グリーンと対戦する。
■『KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE~HOLD OUT~』
2月21日(火)15時開場、17時開始
東京・東京ドーム
★対戦カード、チケット情報はプロレスリング・ノア公式サイトをご確認ください