■CMLL『Viernes Espectacular de Arena México』
現地時間1月20日(金)
メキシコ・メキシコシティ「アレナ・メヒコ」
●メインイベント
「NWA世界ヒストリックウェルター級選手権試合」
<王者>
×ボラドールJr.
(ディアブロアームバー)
<挑戦者>
○ロッキー・ロメロ
※ロメロが新王者となる
■試合経過
2003年からライバル関係に当たる両者だが、昨年8月にアレナ・メヒコで行われたCMLLの『Grand Prix 2022』にロッキー・ロメロの参戦が発表されたあと、事前に行われたメキシコマスコミ各社へのZoomによる共同インタビューでロメロがボラドールJr.を激しく挑発。それが大きく報道されたことにより両者がヒートアップ。因縁が再熱した。
そして、『Grand Prix 2023』ではボラドールが途中でロメロを仕留めた上で優勝し、12月に行われたトーナメント『La Copa Bicentenario』では逆にロメロがボラドールを仕留めている。
そして、今年に入り、1月13日(金)アレナ・メヒコで行われた『Viernes Espectacular VIP』大会で激突した両者の因縁はより深まる結果となり、ボラドールはロメロのベルト挑戦アピールを受諾した上で、カベジェラ・コントラ・カベジェラ(敗者髪切りデスマッチ)を要求。この日のタイトル戦に繋がった。
そして、いよいよ迎えたタイトル戦、ボラドールのセコンドにはボラドール率いる“ロス・デプレダドーレス”のマグヌスが、そしてロメロのセコンドにはプエルトリコのオラクロが付き試合はスタート。タイトル戦らしくじっくりとしたレスリングの攻防から試合はスタートしたが、口火を切ったのはロメロ。ボラドールを場外に落としトペ・スイシーダを放つ。その後、リングに戻った両者だが今度はボラドールがロメロに見事なトペ・スイシーダでお返しし、まともに食らったロメロは場外のフェンスを飛び越えてリングサイド最前列まで飛ばされてしまう。
その後はお互い譲らず持ち味を十二分に発揮し、ロメロがトペ・コン•ヒーロを放てばボラドールもお返し。両者の意地と意地がぶつかり合う展開となる。
両者出し惜しみすることなく必殺技を出し合い、カナディアンデストロイヤー、雪崩式不知火、雪崩式スパニッシュフライ、飛びつき腕ひしぎ逆十字固めなど、お互いがギリギリの攻防を見せるが意地で返し合う。
白熱の名勝負となるが、最後はロメロがボラドールをディアブロアームバー(トップロープからの雪崩式腕ひしぎ逆十字固め)で倒し、死闘を制した。
試合後、マイクを持ったロメロは流暢なスペイン語でアレナ・メヒコの観衆に「今日はミ・カサ(俺の家)のアレナ・メヒコに来てくれてありがとう。俺が新しいCMLLの顔だ!」とアピール。
続けてボラドールにもスペイン語でマイクアピールし、「俺とカベジェラ戦をやりたいのか? 答えはノーだ。絶対に髪の毛は渡さない」と返答。新王者はセコンドを務めたオラクロと共に意気揚々と引き上げた。
(C) CMLL / Alexis Salazar
- 2023.1.22
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