——プロレスとの出会いはいつですか?
渡辺 プロレスを見始めたのは高校1年のときですね。テレビのバラエティー番組に蝶野(正洋)さんが出ているのを見て、「この人は何の人なんだろう?」と思って。ちょっと調べたらプロレスラーだったとわかって、テレビで試合を見始めたという感じです。
——面白いきっかけですね。試合を見てどうでした?
渡辺 ぶつかり合いが心に響きました。それから近くのキラメッセ沼津とかに試合を見に行くようになって。永田(裕志)さんが(第31代IWGPヘビー級)チャンピオンで、棚橋(弘至)さんがU-30(IWGP U-30無差別級王座)の防衛戦をやっていたころですね。
——それでプロレスラーを目指すようになったんですか?
渡辺 「プロレスラーを目指そう」と思ったのは高校2年ぐらいのときだったんですけど、色々とありまして。高校を卒業してからは、横浜に来て医療関係の専門学校に入ったんです。でも、プロレスラーになりたいという夢をどうしても諦めきれなくて。半年ぐらいで学校を辞めて、浜口ジム(アニマル浜口トレーニングジム)に入りました。
——くすぶっていた気持ちに区切りをつけたわけですね?
渡辺 甘い考えなんですけど、最初のうちは“学校に通いながら体を鍛えて入門テストを受けたい”と思っていたんです。でも、勉強もけっこう難しくて、練習する時間が思うように取れなくて。
——なるほど。
渡辺 それと、みんなは資格を取るために学校へ来ているので、クラス全体で仲間意識が強いんですけど、(プロレスラーになりたい)自分だけ違う方向をむいている状況でして。みんなが目標にむかって一生懸命に勉強をしているのに、「自分だけ申し訳ない」と思うようになって……。
——それで、ついに決心したと。
渡辺 はい。「やるなら今しかない!」と思いました。
——スポーツ暦を教えて下さい。
渡辺 幼稚園、小学校、中学校と剣道を10年ぐらいやっていたのと、自分でスポーツジムへ行く感じでしたね。浜口ジムに行くまで、格闘技経験はありませんでした。
——当時の浜口ジムに今の先輩たちはいましたか?
渡辺 吉橋(伸雄)さんが一緒でしたね。それと、内藤(哲也)さんがコーチをやっていました。
——浜口ジムにはどれぐらい通っていたんですか?
渡辺 合計4年半ぐらいだと思います。アルバイトをしながら通っていました。最初の入門テスト(07年2月)を吉橋さんと受けたんですけど、自分だけ落ちてしまって。それで、そのあとすぐに腰と膝をケガしてしまい、1年ぐらい簡単な練習しかできなかったんです。
——そこから2009年の12月の入門テストを受けたわけですね?
渡辺 このテストで落ちたらもう諦めるつもりだったので。合格通知を見たときはうれしくて涙が出ました。
——そして、2010年2月に入門。道場での練習はどうでしたか?
渡辺 いや、もうメチャクチャきつかったです。寮生活も初めてだったので、“毎日辞めたい”ぐらいの勢いでした。入って1週間ぐらいで鬱(うつ)みたいな感じになってしまって(苦笑)。
——それでも残ることができた要因は?
渡辺 「もう1日頑張ってみよう」という毎日の繰り返しでした。それで何とか行けたという感じで。それと、浜口ジムで一緒だった吉橋さんが寮長だったので、その点では心強かったです。
——そうしてついに念願のデビューとなったわけですね。ちなみに、ほかの団体は考えていなかったんですか?
渡辺 (ファン時代に)色んな団体も見ていたんですけど、入りたいと思ったのは新日本でした(キッパリ)。寸前で肘をケガしてデビューが伸びてしまったので、ホントによかったです!
–デビューすることを誰かに知らせましたか?
渡辺 はい。両親と友達に。両親からは「よかったね。頑張りな」と言ってもらいました。
——プロレスラーになることを反対されなかったのですか?
渡辺 そうですね。まず浜口ジムに入る時点でけっこう反対があったので(笑)。
——いきなり医療関係からプロレスラーですからね。それは無理もないでしょう(笑)。
渡辺 本当ですよね(苦笑)。両親には申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、入門してからは色々と励ましてもらいました。
——自分のセールスポイントは?
渡辺 浜口ジム出身の気合です(キッパリ)。
——ライバルは誰ですか?
渡辺 新日本には同期がいないので、敢えてあげるとすれば浜口ジムの同期だった全日本プロレスの中之上(靖文)選手ですね。もちろん、新日本の上の選手たちも意識していますけど、まずは自分自身に勝たないといけないと思っています。
——自分で理想とするレスラー像は?
渡辺 まだわかりません。
——では、目標とする選手はいますか?
渡辺 棚橋さんと内藤さんです。棚橋さんは、自分がプロレスを見始めたときにU-30で光っていた人だったので。内藤さんは、浜口ジムで一目みたときから体も大きくて「この人は凄いなー」と思っていたので。そのとき、新日本のジャージを着ていたので、てっきり「もうレスラーなのか」と思っていました(笑)。
——最後にデビューに向けた意気込みを聞かせて下さい。
渡辺 浜口ジムを含めて、レスラーになるための時間がかなり長かったので。助走というか“ホップ・ステップ”が長かったぶん、ここから思い切りジャンプします!よろしくお願いします!
■渡辺高章(わたなべたかあき)
身長:178cm
体重:90kg
生年月日:1987年1月26日
出身地:静岡県三島市
血液型:O型
デビュー:2011年5月13日
得意技:アキレス腱固め
所属ユニット:本隊
入場テーマ:未定
■「Life Goes on!」
5月13日(金) 東京・新宿FACE
18:00開場/19:00開始
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★カード情報
第7試合 30分1本勝負
スペシャルタッグマッチ
天山広吉&永田裕志vs秋山準&本田多聞
第6試合 30分1本勝負
後藤洋央紀vs石井智宏
第5試合 30分1本勝負
飯伏幸太&KUSHIDAvsTAKAみちのく&タイチ
第4試合 20分1本勝負
NEVER.SPECIAL IV
中西学vs滝澤大志
第3試合 20分1本勝負
NEVER.SPECIAL III
菊地毅&本間朋晃vs入江茂弘&石井慧介
第2試合 20分1本勝負
NEVER.SPECIAL II
井上亘vs三上恭佑
第1試合 20分1本勝負
NEVER.SPECIALⅠ〜渡辺高章デビュー戦〜
高橋広夢vs渡辺高章