いよいよ1週間後に迫った、初のアメリカツアー。棚橋弘至、獣神サンダーライガー、プリンス・デヴィットの3王者はほかの選手より一足早く、5月6日(現地時間)にニューヨーク入り。到着した日は提携団体であるJAPW(ジャージー・オール・プロレスリング)のプロモーターから夕食に招待された。
翌7日(同)は、ニューアーク空港から南へ車で30分ほどの街、モンロー(ニュージャージー州)で行われたコンベンション「レジェンド・オブ・ザ・レスリング」に参加した。
コンベンションとは大勢のレスラー、レジェンドが集うサイン&撮影会を中心としたイベント。昨年1月、ライガーが参加した「レッスル・リユニオン」をはじめ、WWEやWCWで活躍したレジェンドを中心に全米各地で開催。そのいずれもが人気を博している。
今回の「レジェンド・オブ・ザ・レスリング」はアニマル・ウォリアー、サニーといった「ホール・オブ・フェーム」入りしたメンバーに大勢のファンが群がったが、新日本プロレスも負けてはいない。3選手が登場するや、すぐに長蛇の列ができた。
一番人気はライガー。94年9月のWCW「マンデー・ナイトロ」の第1回に登場し、その後もアメリカではジュニアヘビー級部門(ライトヘビー級、クルーザー級)で活躍で活躍した実績がそのまま比例した形といえよう。
ファンではなく、レジェンドの間で人気が高かったのが棚橋。新日本プロレスの至宝であるIGWPヘビー級王者であるのもさることながら、タイガー服部レフェリーから「新日本のニュースター」 と紹介されたことで、日本を代表するレスラーと認識されたようだ。
カート・アングル、アニマル、ロン・シモンズ、マイク・バートン、チャイナといった、新日本39年の歴史に名を刻み込んだレジェンドが次々にあいさつに訪れ、ちょっとした「グレーテストレスラーズ外国人編」状態。初のアメリカツアーのプロモーションとしても成功だった。
コンベンション終了後はブルックリンにある「グリーソンズ・ジム」に場所を移動して、地元TV局の取材を受けた。
ここは、マディソン・スクウェア・ガーデンで活躍したジョニー・ロッズが経営する名門ジム。3つのボクシング用リングと1つのプロレス用リングが常設されている。ロッズはアントニオ猪木や藤波辰爾などと何度も闘ったことがあるレジェンド。選手としてだけでなくブラザー・ディーボン、タズ、トミー・ドリーマーなど多くのレスラーを育て上げている。レスリングだけでなく、マイク・タイソンが練習したボクシングジムとしても知られている。
今回のアメリカツアーの準備で奔走した服部氏、棚橋がインタビューに答え、ライガーがレフェリーを務める中で棚橋vsデヴィットのIWGP王者対決が実現。最後は棚橋が「番組をご覧の皆さん、愛してま〜す!」で締めくくった。
3選手は週明けもラジオ出演やサイン会の予定が入っている。新日本プロレスとしてのアメリカデビューへ向けて、ラストスパートに入った。
ニューヨーク遠征のカードが続々決定!! 棚橋はチャーリー・ハースとIWGP戦! ジュニアタッグ防衛戦も決定!!
- 2011.5.9
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